定期テストが200点台でこのままだと成績がヤバいから300点取りたい、点数が悪くて親に怒られるからせめて300点は取らないといけない。
300点を目指す理由は様々ありますが、定期テストで300点を目標としている人は、どちらかというと勉強が得意ではない人でしょう。
勉強が得意ではない人には、ただ勉強時間が足りない人もいますが、勉強しているのに点数が取れない人もいるでしょう。
しかし、勉強しているけど点数が取れない人の多くは、勉強の仕方がよくない可能性が高いです。
今回は、定期テストで300点を取りたいと思っている人に向けて、300点を取るためにするべきことと、科目別の勉強法をマナビバが解説していきます。
定期テストで300点を取るためにするべきこと
ここでは、定期テストで300点が取れなくて悩んでいる人に向けて、どんなふうに勉強すればいいのかを紹介していきます。
今定期テストで200点台の人は、どこかで勉強のやり方を間違っているせいで点数が伸びていない可能性が高いので、自分のやり方にこだわらず、一度ここに紹介してあるやり方を試してみてください。
テスト2週間前までにワークを終わらせる
今定期テストが200点台で、300点台取りたいと思っている人は、提出があるからとテスト直前になって学校のワークを進めていませんか?
そして、提出範囲が終わった頃にはもうテスト当日になっていて、復習の時間が全然なかったという人も多いことでしょう。
直前にワークを頑張ってやっていたので、全然手応えがないということはないですし、ワークを終わらせるためにいっぱい勉強もしたので、達成感もあります。
なのに、テストが返ってきたら、思ったよりも点数が取れていなくてがっかりするという経験をしたことがあるのではないでしょうか。
ですが、それはある意味当然なのです。
どんなに頭が良くて、高得点が取れている人でも、1回で完璧にできるようになる人なんていません。何度も繰り返し練習して、できるようになっているのです。
テストの目標点を決める
テストの目標点を決めるのも重要なことです。
300点というのは、1科目あたり60点取れば届く点数ですが、誰しも得意科目・苦手科目がありますし、単元によっても得意・不得意はあるでしょう。
そうなると、全科目60点というのは現実的ではありません。
苦手な英語は50点でいいけど、得意な社会は70点取ろうというように得意・不得意に合わせて目標設定をして、その目標設定に沿った勉強をするようにしましょう。
目標設定に沿った勉強というのは、数学は苦手だから50点と決めたのに、全然わからないワークの応用問題を解こうと悩み続ける必要はないというようなことです。
丸つけをした後、間違った問題の解き方を心の中で自分に説明してみる
勉強しているけど300点に届かない人は以下のパターンに当てはまることが多いです。
- 問題を解きっぱなしにして丸つけしない
- 丸つけはするけど解説を読んで間違いを直さない
- 直しはするけど解説丸写しで理解していない
これらはいずれもやりっぱなしになってしまっていて、せっかくワークを解いて勉強をしたのに、できなかったところを理解できるようになっていません。
ですから、テストで同じような問題が出ても、見たことはあるけど解けないというふうになってしまうのです。
こうならないようにするためには、きちんと解いた問題を理解することが大事なのですが、解説をよく読むだけではわかった気になっただけで問題は解けないということになってしまいがち。
そこで、自分の心の中で学校や塾の先生がするみたいに、間違った問題を自分に教えてみてください。
どうしてこうなるのか、というところまできちんと最初から最後まで説明できれば、その問題が十分理解できたということになります。
答えや教科書の丸写しで終わらせない
定期テスト200点台だと、ワークを自力でいきなり解き進めるというのは難しいと思います。
でも、提出はあるからやらないといけないということで、教科書や答えを見ながら問題を解くという人が多くいます。
しかし、この見ながらの勉強だけでは、自力で解けるようになりません。
必ず、少し間を空けて自力で解くようにしないと力はつきません。
もっとも、できることなら見ながら1周してから自力で2周目をやるより、教科書やワークのまとめをよく読んで、内容を頭に入れてから何も見ないで問題を解くという方法をオススメします。
ワークは応用問題以外最低でも2周解く
ワークは必ず2周以上解きましょう。1周目で間違って、解説をよく確認して理解したものが、少し間を開けてちゃんとできるようになっているか確認することはかなり大事なことです。
できていればそこはもう身についていますし、まだできていなかったら、もう一度よく確認する必要があります。そして、できるようになるまで繰り返すのです。
この2周目以降の時間を作るために、テスト2週間前までにワークを1周終わらせておく必要があったのです。
もっとも、1周目でも余裕でできたような基礎中の基礎などは2周目で飛ばしても大丈夫です。
理科や社会など暗記要素の強いものは抜けがないかを確認するために全体を2周、数学は1周目で間違ったところに印をつけて、2周目は間違ったところを中心にやるなどと科目によってやり方を変えるのも一つの手です。
ワークは1ページごとに丸つけをする
ワークをできるところまで一気にやって、全て終わってから丸つけする人がいますが、丸つけは1ページごとにやるようにしましょう。
その理由は、1ページごとに丸つけしないとなぜその答えを書いたのか忘れてしまいますし、解説を確認するときも量が多すぎると理解しきれなくなってしまい、勉強した効果が落ちるからです。
ワークを解くときは、①ワークを解く。②丸つけをして間違った問題は解説を読んで訂正する。③間違った問題はワークにチェックを入れる、。自分で自分に間違った問題の解説をする。この流れでやることを意識しましょう。
ただまとめるだけや書くだけの勉強をせず、問題を解く
勉強をするとなると、ノートまとめをしたり、ただひたすら漢字や英単語を書き続ける人がいますが、これだけだと勉強の効果は低いです。
勉強には見たり書いたりして覚える作業のインプットと、覚えた知識が実際に使いこなせるかを確認するアウトプットがありますが、アウトプットをしないと時間をかけてインプットしたものが本当に身に付いているのかの確認ができません。
そうすると、暗記するためにノートまとめをしていたはずが、ノートにまとめることに意識がいってしまって全然暗記できていなかったり、漢字や英単語をいっぱい書いたけど読みや意味がわかっていないなんてことが起きてしまうのです。
また、これとは逆にいきなりワークなどの問題を解き続けるアウトプットだけというのもよくありません。
きちんと教科書やノートを読んで、どんな内容なのかわかった上で問題を解くのは効果がありますが、アウトプットだけだと、新しいことが身に付かず、今覚えていることをただ時間をかけて再確認するだけで、テストの点数には繋がりません。
インプットとアウトプットは3:7くらいのバランスでやるようにしましょう。
勉強量を増やす
ここまでどんな勉強をすればいいのかの説明を見てきて、「やることが多い!」と思ったのではないかと思います。
そう、定期テストで300点取ろうというのは、このくらい勉強しないといけない大変なことなのです。本気で定期テストで300点取りたいと思うのなら、ここに書いてあることをこなせるくらい勉強量を増やしましょう。
ダラダラ勉強してると時間はすぐに過ぎてしまうので、◯時間勉強しなさいと時間で表現するのは難しいですが、定期テスト前となると、平日でも3時間以上、土日も5時間くらいは勉強する人が多いです。
いきなりこれだけの時間勉強するのは難しいかもしれませんが、少しずつ勉強の体力をつけていきましょう。
科目別勉強法
ここまで、テスト勉強全体のするべきことについて紹介してきましたが、次は科目別に具体的にどんなことをするべきなのかを見ていきます。
定期テストは1科目平均60点を目安に作成されていて、「基礎2割、標準6割、応用2割」くらいの配分になっていることが多いです。
ですから、応用問題は気にせず、標準レベルの問題まで勉強すれば十分合計300点が狙えるので、しっかり基礎を固めてから、標準レベルの問題が解けるように演習を積むことを意識していきましょう。
数学
数学は積み重ねの科目なので、テスト範囲だけ勉強して一気に点数を上げるというのが難しい科目です。
方程式の解き方が分からなければ、比例はできませんし、比例ができなければ一次関数もできません。ですから、解説を読んでもどうしてそう解くのかが分からないときは、前の学年の内容にも戻って復習をしましょう。
その上で、テストに向けて数学の勉強をするなら、以下の手順で勉強することをオススメします。
- 教科書・ノート・ワークで公式・定理を確認し覚える
- ワークの例題を何も見ないで解いて丸つけする
- ワークの練習問題を解き、解けなかった問題にチェックを入れる
- 2周目に解けなかった問題の解き直しをする
- 直前に問題を見ながら解き方を頭の中で再現し、不安なところの解き直しをする
ワークを解くときは1ページずつ丸つけするなど、上の方で紹介したやり方を守りながら、この手順で進めましょう。
3番目までのワーク1周目は、テスト2週間前までに終わるよう、学校と同じか少し早いペースで進めましょう。
4番目のワーク2周目は、テスト2週間前から始めて1週間前までに終わるようにしましょう。もし、1週間で終わらないくらいたくさん間違えているなら、もう少し前から2周目を始めてください。
5番目の直前の見直しは、テスト3日目くらいからやりましょう。
英語
英語も数学同様、積み重ねの科目なので、テスト範囲だけ勉強して点数を伸ばすというのは難しいです。
be動詞の否定文・疑問文の作り方が分からなければ、進行形や受動態もできませんし、中1の単語を覚えていなければ、中2・中3と学年を上がるとただの文法問題や教科書本文が理解できず、文法は勉強しておかげでできても単語が全然分からないせいで、どういう形にすればいいかはわかるけど穴埋めができないなんてことになります。
ですから、文法の勉強中や教科書本文で知らない単語・文法が出てきたら必ず前の学年に戻ってでも確認をしておきましょう。
その上で、テストに向けて英語の勉強をするなら、以下の手順で勉強することをオススメします。
- 単語を覚える
- 文法のまとめをよく読み、教科書の重要例文を覚える
- ワークの問題を解き、知らない単語や覚えていない文法事項が出てきたら調べる
- 教科書を音読して、教科書の本文の日本語訳覚える
- ワーク2周目をやって文法の抜けがないか確認する
- 単語で英語→日本語、日本語→英語ができるか最後のチェックをし、教科書の重要例文を見直す
まず、何をおいても単語と文法を暗記するのは絶対です。ここができないとどうやっても点数は伸びません。ただ、文法を覚えるときはその文法を使った例文とその訳をセットで覚えましょう。文法の使い方、訳の仕方など英語を理解する上で大切なことがまとめておぼえられます。
そして、教科書の本文を音読してスラスラ読めるようになることも大切です。音読ができないようでは、テストで出題された本文が読めませんし、読むことで英語の発音が頭に入り、リスニングの対策にもなります。
また、教科書本文の日本語訳は授業を聞いていればわかるはずなので、必ずおぼえましょう。本文の訳の問題や内容理解で間違うのは本当にもったいないことです。
国語
国語は、定期テストに関しては、教科書の文章が出題されるので積み重ねというよりは、独立型の科目で定期テストの範囲だけ勉強すれば点数を伸ばせます。
しかし、漢字や言葉の意味など、何気なく使われているものは小さな頃から積み重ねてきたものも関係してきて、あまりにも漢字や文章を読むのが苦手だと、苦しむ科目です。
また、定期テストの国語に関しては、読解力などよりも暗記力を試されるものだと思ってください。
漢字や文法、古文の歴史的仮名遣いや単語の意味、漢文の返り点の使い方などは覚えるしかないとわかるかと思いますが、文章の読解や記述の書き方、古文や漢文の意味なども、ノートやワークに書いてあることを必ず覚えましょう。
教科書の文章から出題されるので、ノートの説明やワークの設問と解答を覚えておくだけで、ほとんどの問題が解けるようになります。
国語の勉強をするなら、以下の手順で勉強することをオススメします。
- 漢字と文法を覚える
- ノートを参考にしながら教科書を何度も読んで文章の内容を理解する
- ワークを解いて、設問と答え方を覚える
- テスト直前に漢字の復習と、ノートとワークの内容を暗記する
理科
理科も単元ごとの独立性が高く、テスト範囲だけをやれば点数を伸ばせる科目です。
理科は用語の暗記をするだけでも点数を取れる科目なので、一問一答形式のものでまずは用語を覚えましょう。
それから、覚えた用語について、図や表を見ながらどう使われているのかをチェックしていきましょう。いきなりたくさんの図や表を見ながら、「ここが〇〇でこっちは〜〜」のように覚えようとしてもなかなか覚えきれません。
しかし、用語を先に覚えておくと、覚えた用語はこういうことだったのかと納得がいき、覚えやすくなります。
また、公式にそのまま当てはめるだけの簡単な計算問題はワークで練習をして解けるようになるべきですが、複雑な計算はできなくても300点は十分狙うことができるので、そこに力を入れる必要はありません。
理科のテスト勉強をするなら、以下の手順で勉強することをオススメします。
- 教科書やワークのまとめを読んで内容を把握する
- ワークなどの一問一答部分を繰り返し、用語を暗記する
- 教科書等の図や表を見直して、覚えた用語が図表のうちどこに当たるのかを確認する
- ワークを解き、出てきた実験や観察は必ず教科書などで見直しをして覚える
- 直前になったらもう一度一問一答で用語の再確認をする
社会
社会も単元ごとの独立性が高く、テスト範囲だけ勉強すれば点数を伸ばせる科目です。
また、社会は全科目の中でも一番暗記だけで点数が取れる科目なので、点数を伸ばそうと勉強すればするほど点数を伸ばせる科目といえます。
社会の勉強をするときはまず用語の暗記をして、ある程度覚えられたら教科書やノートを読んでみましょう。
本当は教科書を読んで説明や流れを理解しながら、重要な用語を記憶していく方が良いです。
でも、あまり理解していない内容の長文を読んでも理解しづらいですし、重要なポイントもはっきりしません。
だから、先に用語を暗記してから教科書を読み、この用語の意味ってこういうことだったんだ、こういう流れだったんだと理解しながら読むのを勧めているのです。
社会のテスト勉強をするなら、以下の手順で勉強することをオススメします。
- 用語の暗記をする
- 教科書やノートを理解しながら読む
- ワークを解き、間違った問題は教科書などの図・表・資料なども含めてチェックする
- 2周目を行い、簡単な記述問題の質問と答えをセットで覚える
- 直前に教科書やノートで全体の流れを確認し、用語の最終チェックをする
1番目の暗記をするときは、ワークの一問一答や穴埋めの部分をオレンジペンで答えを書き込むか、専用のマーカーを引いておきましょう。赤シートで隠して何度も確認するようにしましょう。提出があるからオレンジペンでの書き込みができないときは、コピーを取るようにしましょう。
3番目のワークを解くときは、間違った問題赤ペンで直すだけでなく、教科書やノートの図や表に載っていることなら、そちらにもチェックをつけるようにしましょう。地理なら地図と資料、歴史なら年表、公民ならそれぞれの関係を図式化したものまでしっかり確認をするようにしましょう。
まとめ
定期テストで300点を取るためにするべきことと、科目別の勉強法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
定期テストは、今まで勉強した成果を問うもので、見たこともない難問ばかり出るなんてことはありません。
教科書・ノート・ワークをちゃんとやれば点数が取れるように先生が作っています。
ここまで勉強するのは時間もかかり大変ですし、投げ出したくなることもあるでしょう。しかし、定期テストは勉強すれば必ず点数を伸ばせるテストなので、本当に点数を伸ばしたいと思うのなら、ひとまず勉強を始めてみましょう。
この記事を参考にテストに向けた準備をしっかりして、定期テストで300点取れることを願っています!