定期テストで450点取って主要5科目でオール5取りたい、420〜430点台は取れているからもうひと伸びしたいなど、450点を目指す理由は人によって様々でしょう。
しかし、450点は勉強が少し得意ぐらいで取れる点数ではありません。
学校によって違いがあるとはいえ、基本的には各科目60点、合計で300点あたりを目標にして作成される定期テストだと、450点を取れば大体上位3%、偏差値でいうと69くらいになります。
学年のトップ10やトップ5に入るくらいでなければ届かないのが、450点という点数です。
ただなんとなく勉強するだけでは絶対に450点には届きません。それでも、本気で450点を取りたいと思う人に向けて、定期テストで450点を取るためにするべきことと、科目別の勉強法をマナビバが解説します。
定期テストで450点を取るためにするべきこと
定期テストで450点を取るというのは、学年で指で数えられるくらいの順位に入れる高い目標であり、他の人と同じような勉強で到達することは難しいです。
ですから、450点を取るためには、他の人を圧倒するだけの勉強量を確保する必要があり、それはテスト前の勉強だけでは到底及ばないものです。
毎日しっかり予習復習した上で、テストが近づいたらテスト勉強でさらにブーストをかける必要があるのです。
それでは、テスト前にするべきことについて見ていきましょう。
各科目100点を目指して勉強をする
450点という点数は、それぞれの科目で100点満点を目指して勉強をして、初めて取れる点数です。
単純計算では、450点というのは1科目あたり90点を取れば届くのですが、70点から80点にあげるよりも、80点から90点に上げる方が難しく、なかなか手が届かない点数です。
というのも、テストというのはどうしてもケアレスミスをしてしまうものだからです。
大抵の人が1・2問、ミスの多い人だと4,5問は変なミスで点数を落としてしまうものです。
しかし、そんなにケアレスミスをしてはそれだけで90点を切りかねません。そこから実力で取れない問題が何問かあれば、それだけで80点くらいになってしまいます。
ですから、元々何問かミスをすることを折り込んで考えると、450点を取るためには100点を狙えるくらい完璧に内容を理解する必要があるのです。
とはいえ、得意科目苦手科目は誰しもあるもので、全科目90点というのは難しいです。得意科目は何度も見直しする時間まで残して、ミスを減らすことで95点以上、どんな苦手科目でも80点以上は取れるようにしましょう。
ワークなどは九九レベルで即答できるまでやり込む
450点を目指すのなら、「わかっていたけど時間がなくて解けなかった」はただの言い訳です。
時間内にテストを解き切る力を含めての学力であり、点数なのです。
また、定期テストでも、かなり難しく時間をかけて考えないとできない問題というのは出てきます。
そういう問題に時間をかけられるようにするためにも、基礎的な問題は九九のように反射的に解けるようにする必要があるのです。
テスト1ヶ月前にはテスト勉強を始められるようにする
基礎と標準レベルの問題を完璧にするのにも、2〜3週間はかかるものです。そこから応用的な難問を解けるようなレベルに持っていくには、さらに1〜2週間は必要です。
ですから、テスト1ヶ月前にはテスト範囲の一通りの学習を終えておきましょう。
テスト直前になってワークの提出などに追われるのはもってのほかです。
応用問題でも自力で解けるようになるまで解き直しをする
テストで100点を目指して勉強するということは、教科書やワークレベルの問題では応用問題と書いてあっても、わからないところを残していてはいけないということです。
そのためにも、できない問題があれば自力で解けるようになるまで、何度も何度も解き直しをしましょう。
解いた問題は他の人に説明できるようにする
問題が解けた、解説を読んで理解できたと思っていたのに、テストになったら解けないというのはよくあることです。
解説を読んで理解するだけでは不十分だというのは想像がつくかと思いますが、問題が解けるようになっても、テストでできないことがあるのかと思われるかもしれません。
しかし、問題が解けるようになるだけでは不十分なのです。
なぜなら、教科書やワークは単元ごとに分かれていて、今どの知識を使えばいいかが予想できてしまうからです。
テストでもちゃんと解けるようになるには、テストのように範囲がごちゃ混ぜで出た時に、どういう理由でこの解き方をするのかという方針を立てられるようになる必要があるのです。
この方針立てに有効なのが、人に説明することです。
人に説明するときに「この単元だからこれ使って」とは言いませんよね。こういう理由からこう考えて解くと筋道だった方針を示す必要があるはずです。
だから、他の人に説明できるくらいの理解をする必要があるのです。
教科書やワークの応用問題以上の問題がある問題集を1冊やる
教科書やワークにも応用問題として難問は少しだけ載っていますが、定期テストで100点を目指すくらいの勉強をするには教科書とワークだけでは足りないことが多いです。
後々のことも考えて、入試レベルまで載っているような問題集を1冊用意し、ワークでの演習がある程度終わったら挑むようにしましょう。
そのレベルの問題集が必要になるのが各科目数問だとしても、挑む価値はありますし、後々待ち受ける受験のことまで考えたらやっておくべきです。
先生が授業中に言っていた重要なポイントをチェック
先生によっては、授業中に「テストに出す」と言ってくれる人もいますし、そこまでではなくても「ここ重要だから覚えて」とポイントを教えてくれることがあります。
効率よく勉強するためにも、そういったポイントは必ずチェックするようにしましょう。
楽に得点できるポイントを落とすのは非常にもったいないことです。
十分な勉強量を確保する
ここまで様々述べてきましたが、最も重要なことは十分な勉強量を確保することです。
勉強時間はダラダラ勉強すれば稼げてしまうので、勉強時間だけで考えるのはよくありませんが、450点を取るための勉強をしようとすれば、テスト前の平日の勉強時間が3時間を下回ることはありえませんし、休日なら最低でも6時間は必要で、10時間くらい勉強する人もザラにいます。
点数を伸ばすには、今以上に勉強の量と質を上げていかないといけないことは意識する必要があります。
定期テストで450点取るための科目別勉強法
ここまで、テスト勉強全体のするべきことについて紹介してきましたが、次は科目別に具体的にどんなことをするべきなのかを見ていきます。
基本的には100点を目指す以上、基礎標準レベルの問題は早めに固め、応用的な難問を取りきりにいく勉強に時間をとり、直前期にはもう一度基礎標準レベルの抜けがないかを確認するようにしましょう。
基礎〜標準レベルをしっかり抑えて、定期テストで1科目あたり80点取るまでの勉強法は以下の記事を参考にしてください。ここでは、標準レベルまではできる前提で、そこから90点以上取れるように点数を積み上げる方法を紹介します。
数学
数学は解き直しが最も重要な科目なので、「問題を解く→丸つけをする→解き直しをする」は必ずセットで行うようにしましょう。
また、80点までならワークの応用問題レベルは解けなくても、他が完璧なら取ることができましたが、100点を目指して結果的に90点以上で落ち着くには、ワークの応用問題は人に説明できるレベルまで理解する必要があります。
その上で、ワークの応用問題以上のレベルの問題が数多く収録された問題集にも取り組みましょう。
全国の難関私立高校の入試問題のようなものを解く必要まではありませんが、公立高校の入試標準レベルまで解けるようになっておけば、定期テストで怖いものはありません。
これも「問題を解く→丸つけをする→解き直しをする」のセットで進め、人に説明できるレベルまで理解を深めましょう。
入試標準以上のレベルになると、問題文に書いてある条件をそのまま当てはめるだけで解けることはほぼなく、一工夫必要になります。
条件を適切な形に変形する、複数の条件を組み合わせるなどです。
教科書やワークの問題は基本的には一問一答のようなもので、聞きたいことをまっすぐ聞いてきますが、難しい問題になるとそうはいかないのです。
条件の変形の仕方や、複数の条件を組み合わせる時の組み合わせ方など、問題集を解きながら解答の方針の立て方を見つけられるようにしましょう。
英語
英語は長文に関しては教科書の文章から出すのが基本なので、教科書本文と日本語訳をお互い行き来できるようにするのが重要です。
しかし、文法や英作文は教科書以外からも出されるので、ワークの他に英作文や英文和訳が多目の文法問題集をやることをオススメします。
特に、100点を目指すなら英作文を完璧にできるようにする必要があります。文法や文型、熟語の知識に基づいた根拠を持った英作文ができるようにしましょう。和訳をするときも、文型などの知識に基づいて訳ができるようになると、なんとなくの意味はわかっていたのに減点されたということがなくなります。
SVOCMをつけたり、下線や括弧で印をつけ、文構造を把握する訓練をしましょう。
また、リスニングで点数を取ることも大事なので、音読は必ずして、教科書の英文の音声も聞くようにしましょう。聞いた英文の音声を後追いで読むシャドイングもリスニング力を鍛えるのには有効なので、挑戦してみましょう。
国語
国語は教科書に沿った出題がされるので、教科書・ノート・ワークの比重が他の科目以上に大きいです。
しかし長文の読解では、何問かはノートにもワークにもない設問があることがあります。そういった問題を自力で解くのもよいですが、国語で90点以上を安定して取りたいなら、教科書対応の問題集をもう1冊買い足してみましょう。
ワークとは少し違う切り口で質問されたり、ワークにはない記述問題があったりもするので、そういった問題を覚えておくと、試験中に悩むことがなくなります。
もちろん、ワークにも教科書対応問題集にも共通のことは最重要なポイントなので、チェックは必須です。
理科
テストで100点を狙いに行くなら、必ず応用的な問題が多く入っている問題集に挑戦しましょう。
名目としては思考力を問うというものですが、理科は教科書やワークをやっただけでは初見の問題が出題されることが多い科目です。
そういった問題も、数多くの問題に触れるうちに似た問題に出会うことがあり、初見ではないいつも通りの問題として解くことができるようになります。
また、80点までは難しい計算は避けて、他の部分を完璧にするというのも許されたが、100点を狙いにいくには、そんな甘えは許されません。
計算問題はワークで数問練習するだけでは足りないので、必ず他の問題集を利用して、演習を積みましょう。数学の計算練習と同じくらいやり込むようにしてください。
考察問題なども問題量をこなすうちに、「変化の仕方が変わったここの前後がどうなっているか注目しよう」というように、解き方というのが見えてくるようになります。
社会
社会に関しては、学校で配布される教科書と資料集等の副教材で知識的には十分100点を狙えます。
しかし、テストという形式で問われた時に、きちんと解答という形にできるかが問題になります。
もちろん、ワークやプリント、ノートを見直すのは重要です。しかし、100点を狙いにいくなら、ワーク以外の問題集にも手を出してみましょう。
ワークには問題としては出ていないものもありますし、ノートの説明やワークの設問とは違う聞き方をされているけど、答えは同じというものもたくさんあります。そういった違う切り口の問題や、記述問題のパターンを増やすことが重要になるからです。
まとめ
定期テストで450点を取るためにするべきことと、科目別の勉強法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
定期テストは、普段の学校で勉強した成果を発揮するもので、とんでもなく難しい問題ばかり出るということは基本的にはありません。
学校の教科書とノート、ワークを中心にしっかり勉強をすれば80%程度の点数は取れるように作られています。
しかし、450点を狙う上ではそれだけでは不十分なので、+αの勉強が必要になります。
塾のテキストを利用するのもいいですし、市販の教材によいものがあればそちらを使ってみるのもいいでしょう。
教科書+ノート+ワークに加えて、もう一冊を完璧にこなすというのはかなり大変なことで、定期テスト400点と450点の間には大きな壁があります。
その壁を乗り越えられるよう、この記事を参考にテスト前からしっかりテストに向けた準備をして、定期テストで450点取れることを願っています!