中学3年生になると、受験生ということもあり学校や塾でも受験の話をされる機会が増えますし、自分自身も受験は大丈夫だろうかと不安になりますよね。
そんな高校受験において内申点というのは非常に重要です。
都道府県によっていつから内申点を算入するのか、どのように計算するかは異なりますが、内申点が悪い生で志望校が狙えなくなるというのは全国どこでも起こっていることです。
しかし、本当に行きたい志望校があるなら、内申点が悪くても諦めたくはないですよね。
そこで、今回は内申点が足りない場合の対策法と、どうしても内申点が悪いからと志望校を諦めなければならない基準はどこなのかをマナビバが解説します。
内申点が足りない場合の対策法
内申点が足りない場合の対策法は、主にどうにかして今から少しでも内申点を上げるか、内申点をカバーできるくらい当日点を取るかの2つです。
では、具体的にどんなことをすればいいのか見ていきましょう。
評定が悪い教科の先生に直接どうしたら上がるか聞く
まず、思いきって通知表の評定が悪い教科の先生に直接上げ方を聞いてみましょう。
成績をつけているのは、9教科の先生です。教科担任が一番成績を上げる方法について詳しいのです。直接どうすべきか聞きに行きましょう。
聞くときはもう単刀直入に、「成績を上げるためには、何をすればいいですか」「直すべきところがあれば教えてください」と言ってしまいましょう。
絶対に行きたい志望校があるんだと理由を説明すれば、先生は答えてくれますよ。
先生から聞いたことを全力でクリアする
先生からアドバイスを貰ったら、その内容を全力でクリアしましょう。
先生も人間ですから、アドバイスしたことを全力で取り組もうとする生徒には、いい評価を上げたくなるものです。
逆に、アドバイスをもらったのに無視した場合、先生の印象が悪くなり、成績が下がりかねません。先生に相談したら、全力でアドバイスされたことに応えることが重要です。
「主体的に学習に取り組む態度」を先生に示す
「主体的に学習に取り組む態度」を先生に示すことも重要です。
現在、中学生の内申点は以下3つの観点から決められています。
- 知識・技能
- 思考力・表現力・判断力
- 主体的に学習に取り組む態度
このうち、短期間で結果を出しやすいのが「主体的に学習に取り組む態度」なのです。
短期間で定期テストの成績を何十点も上げたり、思考力を身につけるのは難しいですよね。
しかし主体性なら、明日から変えることもできます。
- 授業中に先生の目をしっかり見る
- 授業中に挙手する
- 授業の後に質問に行く
- 提出物を丁寧な字で期限内に提出する
- 忘れ物をしない
この5つを意識すれば、先生は頑張っているなと評価してくれますよ。
学校のテストの点数を上げる
もちろん、学校のテストの点数を上げるのが内申点を上げるのに最も有効です。
ここでいうテストは定期テストだけでなく、小テストも含まれます。
小テストの時にしっかり学習した単元の復習をすることは受験勉強にも役立ちますし、定期テストよりは点数が上げやすいので必ずやりましょう。
滑り止めを確保しておく
志望校に内申点が足りない場合、確実に合格できる滑り止めを確保しておくことは非常に重要です。
内申点が足りない状態で受験をするのですから、他の受験生より確実に不利なのは認めなければなりません。
それでも挑戦をする以上、滑り止めを確保しておかないと、志望校に挑戦するのはリスクが大きすぎます。
内申点以外の内申書の評価を上げる
志望校に対する内申点が足りないなら、内申書の評価を上げておくのも一つの手です。
内申書とは、生徒の学校生活の様子について、中学校が高校に提出する書類のことで、内申書の内容に内申点以外にも記載されていることはたくさんあります。
内申書の記載項目は以下の通りです。
- 基本情報
- 教科学習
- 出欠
- 特別活動
- 行動の記録
- 総合所見
このうち、出欠〜行動の記録は3年生でも対策ができることです。
3年生時に無遅刻無欠席になるよう頑張る、学校祭などの行事でリーダーを務める、委員会をやってみるなどが対策になります。
内申点を重視しない高校を受ける
内申点を重視しない高校というのも、中には存在します。
私立などでは高校全体としてそういった方式のところもありますし、公立なら学力重視の傾斜配点を実施しているところもあるので、内申点が足りないならそういった高校を受験するのも一つの手です。
受験本番の対策に集中する
もし学力重視の高校や受験方式を考えるのなら、内申点はおまけと割り切ってひたすら受験対策というのも一つの手です。
受験対策はいつから始めるかが明暗を分けます。内申点を気にしないのであれば、早く始めた方が有利なのはいうまでもありませんよね。
内申点が足りない場合に志望校を変更する判断基準
ここまで、内申点が足りない時の対策法について解説してきましたが、やはり諦めるべきケースというのもあります。
次は、志望校変更の判断する基準について見ていきましょう。
過去問や模試で点数が取れているか
まず、志望校の過去問や模試などで今の学力を確認しましょう。
学力は足りているけど内申点が足りないというのなら、十分挽回できる見込みがありますし、あきらめる必要はありません。
しかし。内申点は足りず、点数も全然足りないのでは流石に挑戦するのは難しいと言わざるを得ません。
満足できる併願校が確保できているか
先ほど、滑り止めの確保について述べましたが、頑張って受験勉強をしていたら、正直ここには行きたくないという学校がある人もいることでしょう。
そんな時に、内申点の足りない志望校と、行きたくないけど確実に合格できる滑り止めしかないという状況では、プレッシャーが大きくなりすぎます。
滑り止め、併願校が満足できる学校かというのも合格が厳しい第一志望校に出願できるかどうかに大きく関わるのです。
点数が上がる見通しが立っているか
今は学力が届いていなくても、受験までに点数が上がって合格できる見込みがあるなら、内申点の足りない志望校に出願するのはアリな選択です。
これは、今まで部活ばっかりやっていたけど引退後は時間ががっつり取れそうで、しかも今まで勉強したところはきっちりできていて、残りの期間で今までできていなかったところが終わる見込みがあるなどの状態を指します。
こういう状態なら、最後の追い上げを信じてみましょう。
しかし、今までコツコツ勉強を続けてきていて、どの単元もできたりできなかったりだと、上げるのは難してになります。
まとめ
内申点が足りない場合の対策法と志望校変更の判断基準について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
内申点は高校受験において非常に重要なものですが、挽回する方法というのも確かにあります。
ですが、最後にものを言うのは当日点なので、内申点の挽回に時間をかけすぎて受験勉強が疎かになってはいけません。
受験勉強と内申点の向上の良いバランスを見つけましょう。
この記事を参考に、内申点が足りないときにベストな選択をしてください!