中学生は普段の学習に成績がつけられ、それが内申点として受験にも使われる以上、勉強しないといけない時期です。
この時期に勉強したかどうかは、将来に大きく関わるので、親としては勉強してほしいと思いますよね。
しかし、肝心の子供は部活や友達付き合い、ゲームやスマホばかりで全然勉強してくれないと悩むことも多いでしょう。
そこで、今回は勉強したくない中学生への対応方法と中学生が勉強したくないと思う理由についてマナビバが解説します。
勉強したくない中学生への対応方法
勉強したくない中学生にただ勉強しなさいと言っても、それは完全な逆効果で勉強しなくなるだけです。
勉強したくない中学生には、勉強への意識を変えて自発的に勉強してくれるようになるのが一番ですが、なかなかそれは難しいです。
自発的に勉強するのが難しいのなら、勉強したらいいことがあるのだと思わせることが重要になります。
では、勉強したくない中学生への対応方法を見ていきましょう。
勉強する意義を一緒に考える
子供にとって、将来のために勉強を頑張るというのは難しいことです。将来像を描くのが困難ですし、どうしても目先の娯楽や友人関係の方が優先度が高くなってしまいます。
ゲームやスマホをただ没収するのも逆効果です。隠れてやったり反抗して勉強しなくなるだけです。
だからこそ、子供と一緒に勉強することの意義を考えてみましょう。
社会経験を重ねた親だからこそ子供の将来像の甘さもよくわかりますし、勉強することの意義について合意が取れたら、子供の勉強へのモチベーションも上がりますし、勉強しようという声かけにも応じやすくなります。
勉強のやり方を指導する
子供は勉強しなきゃとは分かっていても、勉強のやり方が分からず手をつけられないということがあります。
子供が勉強しようとしても、何をすればよいのかわからず手が進まなかったり、ただワークの問題を片っ端から解くだけで理解していないことなどがあります。
そのため、勉強のやり方を指導してあげることも必要です。できるのなら、子供と一緒に問題を解いてみるのも良いでしょう。
しかし、中学生にもなると、内容が難しくて親では対応できないことも多いです。そんな時は塾などの外部の専門家にお願いしてみましょう。
子供の努力を褒める
今まで全く勉強していなかった子供が、毎日何時間も勉強できるようにはなりません。
今日は15分勉強した、ぐらいの小さな成長でも褒めてあげましょう。
少しでも勉強している姿を見られたら思いきり褒めることで、子供の自己肯定感を高めて行くのです。
頑張れば褒められるんだ、認められるんだとわかると子供も勉強に前向きになります。
生活リズムを調整してあげる
中学生は、まだ生活リズムを自分で調整できるほど大人ではありません。SNSやゲームに熱中して夜更かしをして、翌日以降に影響するなんてことはよくあることです。
しかし、生活リズムが崩れると昼でも眠くなり、集中できず、勉強する予定の時間に限界が来て寝落ちしてしまうこともあります。
生活リズムを調整し、毎日決まった時間に勉強をすることで、家庭学習の習慣化が図れます。
勉強しやすい学習環境を用意する
マンガ・ゲーム・スマホなど勉強とは関係ないものが机の近くにあると、子供はどうしてもそちらを気にして、勉強以外のことに意識が向いてしまいます。
ですから、勉強中は視界に入る場所には、勉強に関係ないものはできるだけ置かないようにしましょう。
勉強に関係ないものはリビングに限定して部屋に持ち込まない、子供部屋以外に収納するという工夫をするためには、親が協力してあげる必要があります。
中学生が勉強したくない理由
中学生が勉強したくない理由は大きく分けて2つあり、勉強することにマイナスの感情を抱いているか、勉強以外に優先してやってしまうことがあるかです。
それでは、中学生が勉強したくない理由にどんなものがあるのか、見ていきましょう。
勉強することに意味を見出せない
子供の中には、もともと勉強しても好奇心が刺激されず、勉強を楽しいと感じないタイプの子がいます。
勉強して新しい知識を身につけるプロセスを楽しいと感じる子供もいますが、多くの子供は勉強を楽しいと思えず、課題や宿題を嫌々やっていることが多いです。
その上、勉強することが自分の将来に繋がるかを実感として持てないと、勉強する意味を見出せません。
将来役に立つ、というのは大人からすれば事実で重要なことですが、まだ中学生だと危機迫ったことには感じられず、他人事だと思ってしまうのです。
勉強より楽しい娯楽に熱中している
スマホやゲームは、勉強とは違って好きなことができるので楽しいですし、気がつけば何時間も経っていたというくらい熱中しがちです。
しかし、勉強は楽しむためのものではないので、両方ができる環境だとついスマホやゲームを優先してしまうのです。
学校生活で疲弊している
中学生は、授業に部活や生徒会などの活動が加わり、肉体的にも精神的にも疲弊していきます。
また、中学生は思春期真っ只中の多感な時期なので、他者の目がどうしても気になり、学校生活でストレスを感じやすく、学校生活だけで体力を使い果たしてしまうことも多いです。
こういった疲れやストレスは、勉強したくなくなる要因になります。
授業がわからない
小学生の頃から勉強が苦手でついていけていない場合もありますが、中学生になって急に勉強しなくなった場合は、元々は頑張って勉強していたけど、中学生の勉強についていけなくなって、モチベーションが下がった場合が多いです。
日々の授業をわからないと感じながら受けることで、自己肯定感が下がり、「成功のイメージ」が想像できなくなり、勉強したくなくなるのです。
勉強についていけない場合について詳しく知りたい方はこちらも!
勉強のやり方がわからない
中学生になって勉強が難しくなると、小学生までに「学習習慣がなかった」「答えを写していた」という子供は、勉強をしようと思っても勉強方法が分からず、そのまま放置するうちにやる気がなくなることが多いです。
今まで習慣化していなかったことを、いきなり毎日続けることはかなり難しく、少しずつやっていくしかありません。
反抗期で親に反発してやる気がなくなる
反抗期になると、「勉強しなさい」という親に対して反抗心を抱くことが多いです。
反抗期は成長過程の一環で、ほとんどの子供が経験するものなので悪いことではありませんが、親としてはこれまでとのギャップに苦しみますし、将来のためを思って苦言を呈したくなることがたくさんあり、難しい時期です。
まとめ
勉強したくない中学生への対応方法と中学生が勉強したくないと思う理由について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
勉強したくない中学生にも色々と理由がありますが、どうせ最後には受験で勉強しないといけなくなるのですから、勉強はしておいた方が得です。
勉強が苦手なら勉強ができるように塾に行かせるなど手を打ち、日常生活で勉強に支障をきたしているならその障害を取り除いてあげましょう。
受験生の秋頃になって、子供が慌てて今からじゃ間に合わないと焦り出しても遅いのです。
先を見通せる大人が、子供が後悔しないようにできる限りの手を打っておきましょう。