中学生は定期テストや高校受験があって、小学生の頃よりも成績テストの点数という尺度で評価されることが増える時期。
ですから、親としては勉強をちゃんとしてほしいと思うもの。
しかし、中学生になったら部活や反抗期など理由は様々ありますが、勉強しなくなってしまう子も出てきます。
今回はそんな中学生の子供が勉強しなくなって困っている親に向けて、中学生が勉強しない理由と勉強するようになる方法について、マナビバが解説していきます。
中学生が勉強しない理由6選
中学生が勉強しない理由は大きく分けて2つあり、勉強することにネガティブな感情を抱いているか、勉強以外のことを優先してしまうかのどちらかです。
それでは、早速中学生が勉強しない理由にどんなものがあるのか、見ていきましょう。
勉強することに意義を見出せない
子供が勉強しない理由として代表的なのは、もともと勉強しても好奇心が刺激されず、勉強が好きではないことです。
勉強して未知の知識を習得する過程を楽しいと感じる子供もいますが、ほとんどの子供は課題や宿題だと思いながら、嫌々やっていることが多いです。
その上、勉強することが自分にとってどう役立つかを実感として持てないと、勉強しようという意欲は湧きません。
将来役に立つ、というのは大人からすれば事実で重要なことですが、まだ子供の中学生では将来のことと言われても実感が湧かず、やる気には繋がりづらいです。
勉強より楽しいものに夢中になっている
動画・ゲーム・SNSなどのツールは、勉強とは違って利用するだけで楽しいですし、気がつけば何時間も経っていたというくらい夢中になるものです。
しかし、勉強は楽しむことを目的にしているわけではないので、両方ができる環境だとつい楽しいことを優先してしまいます。
学校生活で疲れている
中学生は、授業と部活や生徒会などの活動、先生や同じ生徒達と関わることで、肉体的にも精神的にも疲弊していきます。
また、中学生は思春期真っ盛りで多感な時期なので、他の人の目がどうしても気になり、学校生活でストレスを感じやすく、学校生活だけで体力を大きく消耗してしまうことも多いです。
こういった疲れやストレスは、勉強に集中することを困難します。
授業についていけない
小学生の頃から勉強がわかっていないケースもありますが、中学生になって急に勉強しなくなった場合は、元々は一生懸命勉強していたけど、授業についていけなくなってモチベーションが下がった可能性が高いです。
日々の授業を受けながら「わからない」と感じ続けることで、自己肯定感が下がり、「成功のイメージ」を思い描けなくなり、勉強しようという意欲が落ちていくのです。
勉強の仕方がわからない
小学生まではなんとかなっていたけど、中学生になって勉強が難しくなり、「学習習慣がなかった」「答えを写したりしていて、ちゃんと勉強したことがない」という子供は、勉強のやる気はあっても勉強方法が分からず、ちゃんと勉強できていないことが多いです。
それに、今まで習慣化していなかったことを、いきなり毎日継続することは非常に困難です。
反抗期で親の言うことに反発してしまう
自由を阻害する勉強そのものが嫌になっていることもありますが、反抗期になると、勉強させようとする親に対して反発が生まれてきてしまい、勉強をしなくなります。
反抗期は成長過程の一環で、多くの子供が経験するものなので悪いことではありませんが、親としては今までとのギャップに苦しみますし、将来のためを思って言いたくなることがたくさんあり、難しい時期です。
中学生が勉強するようになる方法
ここまで、中学生が勉強しなくなる理由を見ていきましたが、中学生が勉強するようになるには、勉強しやすい状況を作ってあげた上で、勉強に対して前向きな気持ちになってもらう必要があります。
それでは、どうしたら勉強に前向きな気持ちになれるのか、その方法を見ていきましょう。
勉強する意義を一緒に考えてみる
子供にとって、将来を見据えて勉強を頑張るというのは、本当に難しい行為です。イメージがしづらいですし、どうしても目先の楽しいことの方が優先度が高くなってしまいます。
ゲームやスマホを取り上げようとしても逆効果です。ただ勉強は大切だからとゲームやスマホを取り上げても、隠れてやったり反発して何もしなくなるだけです。
ですから、子供と一緒に勉強することの意義を考えてみましょう。
子供が自分で勉強することの意義に納得がいき、そのための目標や学習計画を立てたら、自然と勉強しなきゃと思うようになりますよ。
勉強のやり方を教えてあげる
子供は勉強しようと思っていても、勉強のやり方が分かっていない場合があります。
子供が勉強しようとしても、どうすればよいのかわからず戸惑っていたり、ただワークなどの問題をひたすら解いているだけになっていれば、勉強の仕方を教えてあげることが必要です。
子供と一緒に解いてみるのも良いでしょう。
しかし、小学生と違って中学生にもなると、勉強が難しく親では対応しきれないことも多々。そういった時は塾などの外部の専門家に頼るようにしてみましょう。
子供の努力を褒める
今まで勉強していなかった子供が、毎日何時間も勉強するような勉強習慣をすぐに身につけることは困難です
まずは15分勉強した、ぐらい小さな変化でも褒めてあげましょう。
少しでも勉強をする姿勢が見えたら、思いきり褒めてあげて、子供の自己肯定感を高めていくことが大切なのです。
これをすれば褒められるんだ、とわかると子供も勉強に前向きになりますよ。
生活リズムを整えてあげる
中学生は、まだ生活リズムを自分で整えられるほど大人ではありません。スマホやゲームに熱中して夜更かしをして、翌日以降に影響するなんてことはザラにあります。
しかし、生活リズムが崩れると日中眠くなり、集中できなかったり、勉強しないといけない時間に限界が来て眠ってしまうということがあります。
生活リズムを整え、毎日決まった時間に勉強をすることで、家庭学習の習慣化を狙えます。
勉強しやすいように学習環境を整える
漫画やゲーム、スマホなど勉強に関係ないもの机の近くにあると、子供はどうしてもそちらに気を取られ、勉強とは関係のないことに意識が向いてしまいます。
ですから、勉強中は視界に入る場所には、勉強に関係ないものはできるだけ置かないようにしましょう。
スマホやゲームはリビングに限定して部屋に持ち込まない、漫画なども子供部屋以外の本棚に置いたり、クローゼットの中にしまったりするという工夫をするには、親がリビングにそれらのものを置けるよう協力してあげましょう。
まとめ
中学生が勉強しない理由と勉強するようになる方法について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
勉強より楽しいことはたくさんあって、その中で勉強をしないといけないというのは、たしかに大変なことで自制心が必要でしょう。
ですが、多くの中学生が高校受験、そしてその後の進路選択の時に「あの時もっと勉強していれば」と後悔をしています。
子供にそんな後悔をさせないよう、子供が勉強に前向きになれるよう、色々手を打ってあげましょう!