夏休みの宿題として、生活表や、1行日記などが出される学校もあります。しかし、文章を書くのが苦手な子にとっては、「何を書いたらいいのか分からない。」「どう書いたらいいのか分からない。」と頭を悩ませる課題の一つです。
今回は、1行日記としてどんなことを書いたらいいのか、1行日記に書ける題材を紹介します。また、文章が苦手な人でも簡単に書けるような、書き方のコツについても解説していきます!
生活表や1行日記とは?
夏休みの生活を毎日記録するための課題です。夏休み生活表や、夏休みの記録、一行日記など、学校によって名前は様々です。生活表に書く項目として、以下のようなものがあります。
- 天気
- 勉強時間
- 起きた時間
- 寝た時間
- 一行日記
夏休みはとても長いため、あとでまとめて書くのはとても大変です。夏休みの初めの頃のことは忘れている場合が多いです。毎日寝る前に書く等、コツコツ取り組むようにしたいですね。
どんなことが書ける?1行日記の題材例を紹介!
1行日記に書ける題材としては、以下のようなものが考えられます。
- 友達と遊んだこと
- お出かけしたこと
- 今日の夜ご飯について
- 今日家族と話したことについて
- 今日見たテレビ番組について
- 今日読んだ本について
- 今日やったゲームについて
- 家でお菓子作りをした
- 折り紙をした
- 宿題が難しかった
- 絵を描いた
日記と聞くと、外で遊んだことや旅行したこと等、特別なことを書かなければいけないと感じている人も多いでしょう。
しかし、日記はその日の出来事を振り返って書くのが目的ですから、書くことは何気ない日常のことで良いのです。
そのため、家で過ごしたことの中にも、日記になることはたくさんあります。ネタに困った人は、上記の中から選んでみましょう。
どう書いたらいい?文章が苦手でも簡単に書ける方法を伝授!
ネタが決まったら、次は文章を書きましょう。1行と言っても、「今日は公園で遊んだ。」「今日は映画を見た。楽しかった。」という文章では、内容が伝わらないため不十分です。
では、どのようにして詳しい文を作っていけばいいのでしょうか?そこまで難しく考える必要はありません。以下の3点に注目して考えることで、立派な文章にすることが可能です。
- 5W1Hを意識する。
- 主語と述語がつながるようにする。
- 一文を短くする。
- 具体的に書く。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①5W1Hを意識する。
5W1Hとは、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の頭文字をとった言葉です。
内容によっては全ての項目を入れることが難しいものもありますが、基本的にはどのような出来事においても書くことができます。
これを意識して書くことで、内容を詳しくすることができます。
【例】
土曜日にお父さんの仕事が休みだったので、二人で家の近くの市営プールに行きました。25mをクロールで泳ぎました。泳ぎ切ることができたので、とても嬉しかったです。
When:いつ | 土曜日に |
Where:どこで | 市営プールで |
Who:だれが | (ぼくが) |
What:何を | 25mを |
Why:なぜ | お父さんの仕事が休みだったので |
How:どのように | クロールで |
②主語と述語がつながるようにする。
主語と述語を意識して書くようにしましょう。
主語とは「~は」や「~が」といった文の「~」にあたる部分です。述語は「どんなだ。」にあたる部分です。
以下の文章を見てみましょう。
土曜日にお父さんの仕事が休みだったので、僕はお父さんと二人でプールに行きました。
この文章では、「僕は」が主語で「行きました」が述語です。
文章を書いているうちに、主語と述語が分からなくなり、誰がしたことなのかが分からなくなります。
また、主語がないと誰の動作なのかが分からなくなるので、主語と述語を意識して文章を書くようにしましょう。
【例】
悪い例:私はお父さんと一緒に沖縄に行って、とてもきれいだった。
良い例:私はお父さんと一緒に沖縄に行った。沖縄の海はとてもきれいだった。
③一文を短くする。
一行日記は、一文日記ではありません。そのため、一文にして書く必要はありません。
一つの文が長くなると、何を言いたいのか分からなくなりますし、先ほどのように主語と述語を間違えやすくなります。一文はできるだけ短くした方がいいでしょう。
目安は、主語が変わる時です。書いていて、文が長くなってきたと思ったら、いったん文を切るようにしましょう。
【例】
悪い例:ぼくはお母さんと一緒に東京に行って、東京はとても広くて、その中でも遊園地に行って、その遊園地はとても楽しかった。
良い例:ぼくはお母さんと一緒に東京に行った。東京はとても広かった。東京の遊園地で遊ぶことがとても楽しかった。
④具体的に書く。
書くのが苦手な人は、「いろいろ」「様々」等簡単な言葉を使う傾向にあります。この言葉を具体的にすることで、量を増やすこともできますし、内容が分かりやすくなります。
また、「とても」「しっかり」「すごく」等の修飾語を入れて表現している人が多いです。
どのくらいなのかどうしてそう思ったのか、具体的に書くようにしましょう。「面白かった」「楽しかった」「勉強になった」という感想を表す言葉についても、どんなところが面白かったのかを書くなど、内容を具体的に書きましょう。
【例】
悪い例①:公園で遊んだ。とても楽しかった。
良い例①:A君とB君と公園でサッカーをして遊んだ。たくさんシュートを決められてとても楽しかった。
1行日記の例文
- お父さんと小樽に魚釣りに行きました。魚は釣れなくて悔しかったけど、海で遊んだので楽しかったです。
- 今日は雨だったので、わたしは一日中家にいました。妹とお絵かきをして遊びました。お父さんができあがった絵をほめてくれたのでとても嬉しかったです。
- 今日は、宿題を5ページも進めました。算数の分数の問題が難しかったけれど、教科書を見て、解くことができました。全部あっていたので、嬉しかったです。
- 今日は家でお母さんとケーキ作りをしました。自分で作ったケーキはとても甘くておいしかったです。
- 遊園地に行きました。ジェットコースターやメリーゴーラウンドや観覧車に乗りました。ジェットコースターは、とても高いところまで登ったり、速いスピードで急降下したりしたところがとても楽しかったです。
まとめ
作文を書くことに苦手意識を持っている人もたくさんいるでしょう。
しかし、起こった出来事を詳しく書くだけで分かりやすい文章になります。題材を決めたら、5W1Hを考えたり、自分の文章に「どうしてそう思ったの?」「どんなところが楽しかったの?」とツッコミを入れることで、1つの内容を膨らましょう。
そして、読みやすい文章にするために、主語や述語、一文の長さに気を付けましょう。
また、日記を書くことは、国語力の向上につながります。なぜなら、構成や主語・述語などを自然と意識できるよからです。
ですから、夏休みだけでなく、普段から日記を書くことをおススメします。書くことに対する苦手意識がなくなり、中学校や高校でテストの記述問題やワークシートが出されても、すらすらと書けるようになりますよ。
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