部活を続けていると、最近やる気が出ないなと感じたことがある人は多いはずです。
もちろん、部活が嫌いになってどうしようもないというときは、もうやめるしかありませんが、元々好きで始めた部活。
できるだけやめないで、もう一度やる気を出して頑張りたいですよね。
今回は、そんな部活でやる気が出ない時の対処法と、そもそもなぜ部活のやる気がなくなるかをマナビバが解説していきます。
部活でやる気が出ない時の対処法
部活でやる気が出ない時の対処法として、一番大切なことは自分が部活をやる目的を設定し直すことです。
もっと上手くなりたいのか、仲間と楽しくやりたいのかなど考えるべきことはたくさんあります。
ここでは、そんな自分が部活を何のためにやるのか、考えるための方法を紹介していきます。
自分で練習を工夫する
みんなと同じ練習を、言われた通りにいつも通りやっているだけでは、成長の限界が来ます。
初心者のうちはぐんぐん成長しても、一定以上の技術が身につくと、伸び悩んでしまうもの。
この伸び悩んでいるときは、なかなかやる気が出てきづらいのです。
そこで、もう一度やる気を出すのに大切なことが、練習を工夫することです。
たとえ顧問に言われてやっているだけの何の練習かわからないものでも、自分で「この動作をしているから、このテクニックの練習と考える」というように、練習の目的を決めてしまうのです。
目的がわかっている練習なら、本やYouTubeを参考に、この目的の練習をするときにはどんな意識をすればいいのかを調べるのも良いでしょう。
自分なりの工夫をして、ここが上手くなったというような結果が出ると、次も頑張ろうという気になり、次第にやる気が出てきますよ。
環境を変える
自分が上達しすぎて部内にライバルがいなくなったり、逆に自分だけ上達しないで置いて行かれているときは、部活以外でその活動をやっている場を見つけて飛び込んでみましょう。
自分とあったレベルの人と練習できれば楽しいですし、気分転換にもなり、また部活も頑張ろうという気になりやすいです。
今の思いを紙に書き出す
何となく部活のやる気が出ないのではなく、人間関係などで悩みがあって、部活のやる気が出ないというときは、まずは今の心のうちを整理して、紙に書き出すようにしましょう。嫌なことを考えるので、苦しい取り組みですが、気持ちを整理しないままだと、余計に悩みを長引かせるので、ここは頑張って悩みを吐き出しましょう。
こうして気持ちを整理すると、部活は部活、悩みは悩みと割り切ってしまうことができ、部活は頑張ろうと考えやすくなりますよ。
目標を決める
先に述べた目的を設定し直すことと近いものがありますが、ここでいう目標は「レギュラーを取る」「全国出場」「部活はまったりでいいけど、その代わり勉強で頑張って定期テスト400点を取る」というように、結果の目標を決めることを指します。
ただ闇雲に頑張っても、なかなか人はやる気を継続できません。
しかし、目標が決まっていれば、そこに到達するためにどのぐらい頑張ればいいかが見えやすくなりますし、次はこれを頑張るぞと決めて、やる気を出しやすくなります。
人に相談する
部活のやる気が出ないなど、悩みがあるときは人に相談するのも効果的です。
人はストレスを感じていると、視野が狭くなり、そのストレスのことしか考えられなくなってしまうのです。
しかし、誰かに自分の悩みを吐き出すことによって、自分だけでは思いつかなかった解決法が見つかることがあります。
また、話すことそのものが、ストレス発散にもなります。答えが出なくても、話を聞いてもらえるだけでも、気持ちは楽になりますよ。
友達や両親、先生など、信頼できる人に悩みを相談してみましょう。
そして、悩みが解消できたら、もう一度部活と向き合ってみてください。
部活でやる気が出ない理由
部活でやる気が出ない理由は、大きく分けて2種類あり、1つは部活内で部活を頑張るモチベーションが失われたこと、もう1つは部活以外で問題が起きてそれを部活にまで引きずってしまうことです。
ここではその両方のパターンについて紹介していくので、参考にしてみてください。
人間関係で悩みがある
部活内の人間関係の悩みは、部活が嫌になる理由の代表例です。
部活は、学校の中でも特に関係性が深いコミュニティで、顧問や先輩、同期、後輩などいろいろな相手がいて、その中で上手く行かないことがあると、大きなストレスになります。
たとえば、顧問が特定の生徒を優遇していたり、自分の努力は無視するなど、生徒への接し方に問題があると信頼なんてできるはずがなく、部活をつまらないと感じるようになってしまうでしょう。
他にも、先輩に理不尽な命令をされたり、後輩に軽視されたりすることも悩みのもとです。
また、同期との関係がこじれてしまうと、普段の学校生活でも、無視のような嫌な扱いを受けることがあり得ます。
また、部活外の人間関係も、そちらがストレスになって部活に集中できなくなってしまうことが多々あります。
日々の練習がキツすぎるorゆるすぎる
部活の悩みとして多いのが、練習が激しすぎて体力的にキツすぎることです。
練習メニューで走り込みやダッシュなどが多かったり、休みが全然ないと体力的にキツくなりますよね。
特に、楽しくまったり部活をしたいという人は、合わないと感じてしまうはずです。
逆に、ガツガツ練習して上手くなりたいと考えているのに、部活の定休日が多かったり、メニューが軽かったりすると、物足りなさを感じて、次第にやる気も下がっていくでしょう。
部活以外にやりたいことができた
部活以外にやりたいことができて、部活のやる気が落ちていくこともあります。
部活は何となく続けていたけど、興味が広がって部活以外にもやりたいことが見つかるというのは、基本的には良いことです。
部活は3年間続けると、受験の際に少しだけ評価されたりということはありますが、もし本当に新しいやりたいことに打ち込みたいのならやめても構いません。
しかし、その新しくやりたいことは部活を辞めて継続できるものなのか。いっときハマっただけではないのかをよく考える必要があります。
まずは、部活と新しいやりたいことを両立してみてください。
その上で、部活と両立してできれば十分なのか、部活を辞めてでもやりたいのか、やっぱり部活の方が好きなのかを見極めるようにしましょう。
レギュラーを取れない
レギュラーを取れず、試合に出れない場合も部活のやる気は下がります。
小学生のクラブ活動は、みんなで楽しく活動するという考えで行われていますが、中学生や高校生の部活は大会があり、どうしてもそこでの勝利や入賞というのを意識してしまいます。
そうなると、能力差だけが物差しになり、頑張っているけど上手ではない人は、活躍の場がなくなってしまいます。
ケガなどで一度部活を離れてしまった
ケガや病気をしてしまうと、部活を休まざるを得なくなります。
大きなトラブルであればあるほど、「部活に戻ることができるのか」「自分がいない間にみんなは上手くなっている」と悩んでしまいがちです。
復帰に時間がかかるほど焦りが生まれ、、次第に「部活に戻っても居場所はない」とやる気が低下してしまいます。
また、部活を離れているうちに、部活以外の楽しみを見つけると、なかなか部活に戻ろうという意欲がなくなってしまいます。
成長がなくなった
初心者のうちは練習すればするほどスキルが向上して、向上することがやる気の源となって練習を頑張ることができます。
しかし、ある程度の日数が経つと、スキルの伸びも穏やかになり、達成感が感じられなくなるのです。
このまま何となく練習をしても、スキルは頭打ちになりますし、練習自体を面白いと感じることはないでしょう。
競争相手がいない
成長や上手さというのは、周囲の人間と比較することで自分の立ち位置を実感するものです。
しかし、自分だけが飛び抜けて上手い環境だと、自分の成長がわかりませんし、対等に競える相手がいないので楽しむことが難しいです。
こういうときは、環境を変えて部活以外の場所に飛び込んでみるのも良い選択です。
部員間でモチベーションの差が大きい
自分は全国で活躍したいと思うくらいのモチベーションがあるのに、他の部員はまったりと楽しく運動できラバいいという考えだと、部活に対するモチベーションが違いすぎて上手く行きません。逆もまた然りです。
初心者の頃はみんな部活そのものを楽しんでいて、このモチベーションの面で合わないということは少ないのですが、部活に入ってしばらくして、成長に差が出てくると、上手くなった人はもっと上達したいと思いますし、あまり上手くならなかった子は見切りをつけてしまい、やる気をなくしていきます。
そうすると、部活の仲間とモチベーションが合わず、みんなが部活を楽しめなくなっていくのです。
まとめ
部活でやる気が出ない時の対処法と、そもそもなぜ部活のやる気がなくなるかを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
部活というのは、強豪校と言われているようなところではない限り、上級者なのか初心者なのか、どんな人が入ってくるかは運次第です。
特に、公立中学校の部活になると、たまたま上級者が固まることもあれば、初心者しかいないなんてことも起こります。
そんな環境なので、自分にとって丁度いい環境が与えられるとは限らないのが部活なのです。
しかし、意識の仕方次第で、そんな部活の練習も意義のあるものにできるので、せっかく続けている部活なので、有意義なものにしていきましょう。