夏休みは、お盆の期間にお出かけをしたり、お母さんやお父さんの実家に帰省する人が多いでしょう。「お盆」という言葉はニュースなどでも多く耳にしますね。
今回は、「お盆」について解説します。時期や過ごし方、お盆の意味などについて説明します。また、学生はお盆も勉強するべきかについてもお話しします。
お盆期間はいつからいつまで?
現在、一般に「お盆」とされる期間は、毎年8月13日から16日までの4日間です。
8月13日に迎え火で祖先の霊を迎えて盆入りとなり、14日~15日の中日を経て、16日に送り火といい、祖先の霊を送り出し、盆明けとなります。
8月13日 | 14日 | 15日 | 16日 |
お盆入り | お中日 | お中日 | お盆明け |
お盆自体は祝日ではありません。しかし、一般企業では、お盆期間は、お盆休みといって、お休みになることが多いです。
そのため、この期間は生活に関わるサービスについて特殊な扱いとなっている場合もあります。利用前にどのような取り扱いとなっているか確認するようにしましょう。
銀行 | 通常通り営業 →「銀行法」によって、銀行の休日は土日祝日と年末年始のみと定められている。 |
役所 | 通常通り営業 |
郵便局 | 通常通り営業 |
病院 | お盆休みに合わせて休診の場合あり。 →営業・休業についての決まりはない。 |
電車やバスなどの交通機関 | お盆期間中は、休日ダイヤで運行するなど、特別ダイヤを設定する場合あり。 |
学校 | 休業(土日祝日と同じように、無人・電話がつながらない。) |
そもそもお盆って何?お盆の由来を紹介!
「お盆」という言葉は、身近にあるため普段何気なく使っている人が多いと思います。そもそもお盆とはどういう意味なのかをご存じですか?
「お盆」は、亡くなった方の魂をお迎えして、感謝や供養をする行事のことです。
「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、または「盂蘭盆(うらぼん)」を省略した言葉とされています。
むかし、お釈迦様のお弟子である目連様の母親が餓鬼道に落ちた時、お釈迦様の教えに従って多くの高僧たちに食べ物や飲み物をふるまい、その施しの功徳が母を救ったところからはじめられたものとされています。
中国から入ってきた仏教にもとづく盂蘭盆会と、日本に古来からあったご先祖様に感謝する習慣が合わさったものが、お盆として現代まで伝えられてきています。
お盆って何をするの?お盆の過ごし方を解説!
では、亡くなった方の魂をお迎えして、感謝や供養をするために、どのようなことをするのでしょうか?お盆時期の一般的な過ごし方について解説していきます。
①迎え火・送り火
ご先祖様を自宅にお迎えするために、火を焚く習慣があります。
お迎えの際には、家の玄関先やお庭、お墓で「迎え火」を、お見送りの際には「送り火」をするのが通例です。送り火の際には、新盆用の提灯やまこも、牛馬なども一緒に燃やす場合もあります。
近年は、マンションや集合住宅などに住む人も多く、火が焚けない場合もあるため、絶対にやらなければならないというわけではありません。
②お盆飾り・お供え
お盆には、盆提灯や牛馬などのお盆飾りと、果物やお花などをお仏壇にお供えして、故人様への気持ちを形で表します。
お盆の一週間前やお盆月に入ったタイミングなど、早めに進める人も多いようです。
③お墓参り
お盆時期は、家族そろってお墓参りに行くのが一般的です。法要をお墓で行う場合は、喪服や落ち着いた服装で行くのが一般的ですが、法要がなければ、通常のお墓参りと同様に行うことが多いです。
また、お墓参りの際には、雑草や落ち葉を取り除き、墓石に付いた埃や砂は水をかけて洗い、タオルで拭き上げるなど、掃除をします。
また、お墓参りの日にちの決まりはありませんが、ご先祖様のお迎えの意味を込めて、13日(お盆入り)のお墓参りが望ましいとされています。
④行事
夏休みやお盆時期に行われる行事には、お盆と関わりのあるものや、お盆に由来があるものも多いです。お盆の関連行事には以下のようなものがあります。
- 京都大文字焼き
- 灯篭流し
- 打ち上げ花火
- 盆踊り
打ち上げ花火は、もとはお盆の行事から始まったとされています。初精霊の供養に花火の火の粉で灯篭焼を行ったことから始まったとされています。
盆踊りは、名前に「盆」がついているので、「お盆」と連想しやすいでしょう。盆踊りは元来、亡くなった方の霊を迎えて慰めるための踊りで、その起源は平安時代中期に浄土宗を広めた空也上人がはじめた「踊り念仏」にさかのぼるという説もあります。
お盆も勉強した方がいいの?
お盆期間は勉強よりも、家族で過ごすことを優先した方が良いです。
お盆は先ほどもお話しした通り、仕事が休みになる企業が多いため、家族揃って過ごすことができる貴重な時間です。普段、仕事や部活等で、家族全員がそろう時間はなかなかとれません。このような機会に、家族と学校のことを話したり、将来のことについて話したりすると良いですね。
また、お盆には、親戚やおじいちゃん、おばあちゃんと集まるという家庭も多いでしょう。元気な姿を見せ、学校のことを話すととても喜んでくれることと思います。
もちろん、学習習慣をつけるためには、毎日学習をすることに越したことはありません。朝の時間を使って単語テストをする、宿題を1ページだけ進める等、短時間で終わる勉強をすき間時間でやるのがおススメです。
まとめ
お盆の時期のお墓参りや帰省は、小さい頃からやっているため、意味などを深く考えたことがない人も多いでしょう。
この夏の「お盆」は、ぜひ、ご先祖さまや亡くなった人に感謝や供養をするということを頭に入れて、お墓参りやお供えをしてみましょう。その想いは、きっとご先祖さまや故人様に伝わるはずです。
「お盆」が終わると、3日ほどで2学期がやってきます。お盆を家族で楽しく過ごすために、お盆には宿題が終わるめどが立っていることが理想的です。宿題は計画的に進めるようにしましょう。
以下のコラムでは、夏休みの宿題について解説しています。これを読んで、夏休みが始まる前に、学習の仕方や宿題の取り組み方について考えておきましょう。
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