参観日などで「うちの子、集中力がない。」と感じたり、担任の先生から「授業に集中できていないですね。」と言われてショックを受けたりしたことはありませんか?
家での学習は、注意できるものの、学校での授業はお家の人はいないため、注意できませんし、姿が見えないから心配ですよね。
しかし、授業中は必ず勉強をしなければいけない時間ですから、せっかくなら集中して多くのことを身に付けておきたいものです。
中学生になると、学習内容も難しくなり、定期テストも始まります。そのため、授業に
今回は、どうしたら授業に集中することができるのか、その方法について解説していきます。
前日に十分な休息を取る。
睡眠
中学生の理想的な睡眠時間は8時間とされています。そのためには、前日早く寝ることが必要です。
早く寝ることで、朝すっきり目覚めることができます。すると、午前中の授業から、集中して勉強することができます。
睡眠時間が短く、脳に休息を与えないと、疲労がたまり、正常に機能しなくなります。すると、集中力や思考力が低下して作業の能率が悪くなってしまいます。
脳の機能が低下すると、注意力が散漫になり、ひとつのことに集中できなくなります。
また、スマートフォンやゲームが手元にあると、ついつい触ってしまって夜更かしをしてしまいます。寝る前にテレビやスマートフォンのディスプレイから発せられる青い光の「ブルーライト」を浴びると、太陽の紫外線を浴びている状態と似ていている状態となり、目が冴えて脳が覚醒状態になります。
睡眠の質を下げてしまう原因にもなるので、寝る1時間前からは、見ないようにしましょう。このような機器を寝室には持ちこまず、リビングにおいておく、寝る前から翌朝までは親が管理する等ルールを作ると良いでしょう。
このように、睡眠時間は集中力と大きく関係しています。睡眠時間を改善することで、授業に集中することができます。
休養
中学生になると、部活で帰りが遅くなることもあります。前日の疲れをしっかりとることも、翌日に集中するポイントです。
- お風呂にはいる。
- 好きな音楽を聴く。
- 好きな香りをかぐ。
- 軽い読書をする。
- ストレッチをする。
といったように、リラックスして翌日に備えましょう。
睡眠前にこれらのことをすることは、睡眠の質を高める効果もあります。
朝ご飯を食べる。
集中力を上げるには、朝食をしっかり食べるようにしましょう。
特に、中学生になると、朝食を食べない人が増えていきます。
朝食をとらないことは、脳のエネルギー源が不足するため、脳が働かなくなります。すると、注意力が散漫になり、ひとつのことに集中できなくなります。
脳をしっかりと働かせるためには、ブドウ糖をとる必要があります。朝食では、ブドウ糖が多く含まれる食材を選ぶようにしましょう。ブドウ糖が含まれる食材には以下のようなものがあります。
- 米
- パン
- そば
- うどん
- 大豆
- とうもろこし
- ぶどう
- バナナ
- あんず
- はちみつ
机の上の環境を整える。
筆記用具はシンプルなものを使い、筆箱の中身も必要最低限のものだけを入れるようにしましょう。
なぜなら、机の上に、気になるものがあると触ってしまったり、意識がそちらにいってしまったりするからです。集中力を低下させてしまうものは、キャラクターやアイドルの筆記用具やノート、下敷き、飾りの多い文房具です。
また、筆箱にたくさんの色のペンや付箋、メモ帳など様々なものが入っていることがあります。このような場合も落書きをしてしまったり、ついつい眺めてしまったりするため、集中力が低下してしまいます。
このように授業に集中するためには、学習環境を整えることも重要な要素です。授業の前には、机の上は学習に必要なものだけしましょう。
中学生の筆箱の中身は、以下のようにすることをおススメします。
- シャープペンシル(1~2本)
- 赤鉛筆(赤ペン)
- 青鉛筆(青ペン)
- 油性ペン
- 定規
- 蛍光ペン
- 付箋
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悩み事や心配事を解決する。
心配事や悩み事があると、無意識にそのことを考えてしまいます。したがって、心配事や悩み事はなるべく早く解決することが望ましいです。
そのために、保護者の方は、1日に1回は学校の話をお子さんとするようにしましょう。年齢が低いうちからこのような習慣をつけておくと、お子さんがどんなことでも相談しやすくなります。特に中学生になると、思春期に入り、勉強のこと・部活のこと・友達のこと・恋愛のこと等たくさんのことで悩みやすくなります。
普段から、子どもとお話をする家庭であれば、子どもが悩んでいることにいち早く気づくことができます。悩みが解決できなくても、話し、共有するだけでも気持ちは楽になります。
中には、人に話したくない悩みや心配事もあるでしょう。そのような時は、寝る前や学校に行く前に気になっていることを紙にメモをしてみましょう。頭の中が整理できるのでおススメです。
予習をする。
授業に集中するためには、その授業の内容に興味をもつ等、主体的に学習に取り組むことが必要です。
予習をすることで、次の授業でどんなことをするのかが分かります。また、分からないところが明確になり、どこに注目して授業を聞けばいいのかがはっきりします。
こうすることで、授業に意識を向けることができ、集中することができます。
予習と聞くと、「授業の内容を1からしっかり勉強しなければいけない。」と時間も労力もかかると想像する人が多いでしょう。
まずは、苦手な教科や単元だけに絞ってやってみましょう。また、教科書を読んで、分からなかったところをリストアップしておくだけでもいいですね。
数学なら例題を解いておく、国語の古文や漢文・英語だったら訳をしておく(分からない単語の部分は空欄にしておいても良い)等の予習ができます。ガッツリ取り組むと、続かなくなる恐れもあるので、長く続けられそうなことを考えて実践してみましょう。
定期テストなど、目標を立てる。
主体的に学習に取り組むためには、目標を立てることも効果的です。
「○点とりたい!」というような目標があれば、当然それに向かって勉強を頑張らなければなりませんから、「授業をしっかり聞いて学習しよう!」という意欲がわいてきます。
目標がない場合は、お家の人の促しが必要です。一緒に目標を考えてあげましょう。
この時に注意することは、あくまでも最終決定は子ども自身で行うことです。
目標は自分で設定することに意味があります。自分で決めたからこそ目標を自覚し、それに向かって頑張ることができるのです。人に決められた目標は「別に自分で決めたわけじゃないから。」と逃げる理由になってしまいます。「何になりたいの?」、「何点取りたい?」、「何をしている時が楽しい?」と質問をすることで、子どもに考えさせるようにしましょう。
目標をもたせるためにご褒美はアリ?
目標を設定するときに多いのが、「定期テストで○位以上だったら欲しいものを買ってあげる。」「テストで○点をとったら、お小遣いアップする。」という「ご褒美」をつけることです。この方法では、子どもは自分のためでなく、「ご褒美」のために勉強を頑張ります。
このような方法では、自主的に勉強する効果は一時的にしかならず、長続きしません。また、「ご褒美」がないと頑張れないようになり、自分のために頑張ることができなくなります。ですので、自主的に勉強するようになる方法としては有効ではありません。しかし、何もしないよりは効果があります。
また、勉強を始めた段階で褒めると、子どもが宿題をやるという行動自体が良いことなのだと理解します。これを繰り返すと、ご褒美をあげなくても自主的に宿題に取り組むようになるでしょう。
ご褒美が目的とならないよう、使い方には注意が必要です。
まとめ
授業の集中させるためには、睡眠時間や朝食などの生活の仕方や、集中できる環境を整えること、学習に集中できるような心など、様々な面から対策をすることが可能です。
また、そもそもの集中力を鍛えるということも方法の一つです。
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