北海道日本ハムを引退した田中賢介氏が札幌市内に開設するのが「田中学園立命館慶祥小学校」です。
開校すれば、札幌市内では2校目の私立小学校となる。学校法人立命館(京都市)に語学をはじめとするグローバル教育の協力を要請しています。
2022年4月開校予定の「田中学園立命館慶祥小学校」
2022年4月開校予定されている「田中学園立命館慶祥小学校」は、どのような学校か公式サイト(https://tanakagakuen.ed.jp/)を参考に見ていきましょう。
学校の教育理念は「世界に挑戦する12歳」を掲げており、これを実現するべく英語に力を入れるようです。
「国際人を育成する」ための英語
田中学園立命館慶祥小学校では、卒業時までに「英検準2級以上の英語力獲得」を目指すということで、以下の取り組みをするようです。
体育・情報などの実技強化は、ネイティブ教師と日本人教師とのペアで行ったり、常に学年専属のネイティブ教師がいるので英語をいつでも使える状況を作るとのこと。
他にも5、6年生の高学年では、自分の能力に合わせた1・2ヶ月の海外研修を選択することができます。
立命館慶祥中学校に進学できる?
立命館ブランドの小学校ですから、気になるのは小学校卒業後の進路です。
この点に関しては公式サイトに以下の記載がありました。
一定の学力条件を満たす児童は、立命館慶祥中学校に進学ができます。
とのことなので、お受験をすることで中学受験をしなくても一定以上の学力がある、つまりある程度学校での成績がしっかりしていれば立命館慶祥中学校に進学ができます。
そのまま高校、大学と立命館に進学する流れに乗っかることもできるので、親御さんにとっては通わせたい魅力があります。
田中学園立命館慶祥小学校の説明会はいつ?
初年度は、新1年生から新4年生までを募集するということで、 1学年52名が定員となっています。
説明会に関しては第2回目が4月29日以下の日程で行われます。
2021年4月29日(木・祝日)
【第1回】9:30 ~10:30 2022年4月新1年生
【第2回】11:30~12:30 2022年4月新2年生
【第3回】13:30~14:30 2022年4月新3年生
【第4回】15:30~16:30 2022年4月新4年生
会場 ロイトン札幌 3階 ロイトンホール
直近のため、参加できないという人は今後また行われる可能性があるのでこまめにHPをチェックしておくと良いでしょう。
田中学園立命館慶祥小学校からの寄付のお願い
田中学園立命館慶祥小学校では、未来を担う子どもたちの為に理事長よりご支援(ご寄付)のお願いをしています。
個人からも法人からも寄付が可能なので、気になる方は公式サイトよりチェックして見てください。
田中学園立命館慶祥小学校に込められた田中賢介さんの思い
最後に、田中学園立命館慶祥小学校の理事長である、元プロ野球選手の田中賢介さんの思いを紹介したいと思います。
https://ballpark.city/project/detail/699
「世界に挑戦する12歳」を育て、北海道に貢献したい。
「Challenge with Dream ~既成概念に縛られない、夢を持った挑戦を実現する~」
これは北海道を本拠地にプロ野球球団を運営する北海道日本ハムファイターズの理念の一つであり、私が大切にしている言葉です。私は小学2年生で野球を始めて以降、プロ野球選手としての現役生活を含め約30 年に渡り、野球というスポーツを通じて様々なことを経験してきました。高校時代に甲子園に3 度出場したこと、プロ野球選手としてレギュラーを獲得しリーグ優勝や日本一を達成したこと、アメリカ・メジャーリーグの舞台に立ったこと、多くのファンの皆様に声援をいただき現役を引退したこと・・・。これらの経験を振り返って真っ先に思い出されるのは、決して栄光や喜びばかりではなく、失敗や挫折、苦悩の日々であります。そんな時、何度も私を奮い立たせたのが「Challenge with Dream」夢へと挑戦する強い気持ちでした。プロ野球選手として北海道の皆様に支えられ、これまで挑戦をし続けられたことに感謝をし、今度はそのご恩をお返しすべく北海道に貢献がしたいと考え始めた時、未来あるこどもたちの夢への挑戦を支えたいと強く心に思ったことが、教育という分野に興味を持つきっかけとなりました
教育分野の中でも人間形成の基礎となる幼少期における教育の重要性に共感を覚え、様々な事を見聞きしてきました。そこで北海道は公立校が充実していることを知り、全道一律の教育の重要性を感じる一方で、多様性のある教育を受けられる選択肢が広がっても良いのではないかと考えました。そんな時に出会ったのが、立命館慶祥中学校・高等学校でした。「世界に通用する18歳」の教育理念の下、北海道をフィールドに自由闊達で多様な素晴らしい教育を展開されており、関係者の皆様とコミュニケーションをしていく中で教育に対する理念や方針に共鳴する点が多く、連携を図りながら小学校を設立することになりました。
日本ではミスをすると「ドンマイ」と慰められますが、欧米では「ナイストライ」と褒められ評価されます。こどもたちにはミスを恐れて尻込みするのではなく、挑戦することを推奨し、様々な可能性を広げてあげたい。教育理念として掲げる「世界に挑戦する12歳」を育てることを通じて、北海道に貢献したいと思っております。ご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。
プロ野球選手として、まさに世界で挑戦をした田中さんの言葉だからこそ「世界に挑戦する12歳」という言葉の重みをより感じますね。
田中賢介さんの経歴
1981年福岡県筑紫野市生まれ。東福岡高校から1999年ドラフト2位で日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズ)に入団。
2006年セカンドのレギュラーに定着すると、走攻守3拍子を兼ね備え、クレバーなプレースタイルの選手として5度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献。ベストナイン6度、ゴールデングラブ賞5度などのタイトルを獲得。選手会長やキャプテンも歴任。
2013年からサンフランシスコ・ジャイアンツに所属するなどアメリカ・メジャーリーグ(MLB )に挑戦。
2015年北海道日本ハムファイターズに復帰し、 2019 年現役引退。
2020年よりファイターズにおけるチームおよび事業両分野の業務に携わる新設ポスト・スペシャルアドバイザーに就任。20年間のプロ生活で培った経験を基本としながら、今後は既成の枠にとらわれず、様々な活動を通じて吸収した知識を生かし、ファイターズの新たな価値を創造する役割を担う。
プロ野球解説(NHK)、「田中賢介のアフタースクール」(STV ラジオ)、連載企画(北海道新聞、日刊スポーツ)等、メディア出演も多数。
※通算成績(NPB)
出場試合:1,619 安打:1,499 打率:.282 本塁打:48 打点:486 盗塁:203 犠打:179