小学校の理科では調べ学習や実験が主なため、あまり科目という意識がないかもしれません。
中学受験を希望している人は、塾や家庭教師などを使い、学校の理科ではなく、もっと学術的な理科を勉強していますので、ピンとくるかもしれませんね!
小学校の理科は中学理科の道しるべ?
中学では1分野では化学分野、物理分野を主に、2分野では生物分野、地学分野を主に学んでいきます。
小学校で習った基礎知識や実験などに色々な用語がたくさん加わり、もっと専門性の高い内容が出てきます。
特に小学校3年生~小学校6年生で習った内容は、中学校の理科に直結すると言っても過言ではありません。
でも、理科と言われても、科目の感覚があまりない教科でしょうから、何を勉強すればいいのか難しいと思います。
まずは、身近なものから興味を持って取り組んでみましょう!
身近な理科ってなあに?
化学、物理、生物の実験にしても、色々な道具がないとできないものや理科の先生がいないとできないものも多く、資料集などの写真で見るぐらいしかできません。
身近なもので考えると、星や月などの天体であれば1年中出ていますし、比較的誰でも興味や関心を持ちやすい理科の単元だと思います。
特に女子は星占いなどスピリチュアルなものに興味がある人も多く、星座などからであれば入りやすいのではないかと思います。
自分の星座は何なのか、どの時期のどの方角に見られるのかを調べてみましょう。
自分の星座の名前や位置が分かったら、次は他の11星座の名前と位置を調べてみましょう。
オリオン座、しし座流星群などよくニュースで取り上げられる星座も知っておくといいですね!
また、季節ごとに夏の大三角形、冬の大三角形などもありますので、チェックしておきましょう。
それから、有名な惑星の名前を調べてみましょう。
水金地火木土天海という名の惑星を知っておきましょう。
これらは、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星です。
元々、冥王星も入っていましたが、今は準惑星の位置づけになり、なくなりました。
中学校に上がる前の冬休みや春休みなどの長期休みにプラネタリウム見学などしに行っても面白いですね!
理科はやはり自分で調べて、知識を入れ、実験したり、観察したりして納得するのが一番良い教科です。
星や月を初めとして、色々な分野に興味を持っていきましょう。
小学校3年生からの理科の単元が中学に直結する!
小学校3年生から習った理科の単元が中学校の理科の分野に直結しています。
ですから、小学校で習った理科の知識がベースになるので、しっかり理解し、復習しておくことが大切になってきます。
それでは、どの分野が中学に直結しているのでしょうか?
小学校の単元と中学校の単元を照らし合わせて見ていきましょう。
〇小学校3年生
植物を育てよう→植物の体のつくり
光とかがみ→光と音の伝わり方
かげと太陽→地球の自転や公転
ものの重さ→質量や重さの単元
電気の通り道→電流や電圧、オームの法則などの単元
じしゃく→電流と磁界
〇小学校4年生
電気のはたらき→電流や電圧、オームの法則などの単元
月や星の動き→地球の自転や公転、星と月の動き
もののあたたまり方→金属、水の対流の仕方などの単元
ものの温度と体積→熱の伝わり方などの単元
水のすがた→水の状態変化
水のゆくえ→水の状態変化と水蒸気などの単元
〇小学校5年生
雲と天気→天気・雲のでき方
発芽と成長→植物のつくりなどの単元
花から実へ→植物のつくりなどの単元
天気の変化→天気・気圧・気団などの単元
電流が生み出す力→電流や電圧、オームの法則などの単元
もののとけ方→水溶液と蒸発・再結晶などの単元
〇小学校6年生
ものの燃え方と空気→水上置換法、上方置換法などの単元
人や他の動物の体→動物の体のつくりと働き
植物の体→植物のつくり
てこのはたらき→力学的エネルギー、位置エネルギーなどの単元
土地のつくりと変化→火山と岩石、地層のでき方
地しんや火山と災害→火山と岩石の単元
水よう液→水溶液の性質と酸性・中性・アルカリ性などの単元
月と太陽→月と太陽の動き
電気の利用→電流や電圧、オームの法則などの単元
生き物とかんきょう→食物連鎖
小学校3年生~小学校6年生までの理科の中には、中学理科の単元の基礎となる要素が散りばめられています。
化学、物理、生物、地学の単元が満遍なく網羅されています。
中学校で理科を得意科目にしていくためにも、小学校理科の復習はとても大切なのです。
どのように勉強したらいい?
小学校理科も市販のまとまっているテキストや問題集を使って、まずは用語をしっかり覚えられているかチェックしてみましょう。
その後問題を解き、できなかった問題を2~3周繰り返し解いて知識を習得しておきましょう。
まとめ
小学校理科の復習は中学校理科と密接に関係があったのですね!
小学校理科のカラーテストでできなかった単元に戻るのも、有効的な方法です。
中学校に上がる前に、小学校理科の復習を完璧に行い、中学理科を得意科目にできるようにしましょう!