小学6年生で習う算数の「速さ」は苦手な子が多く、これが原因で算数が嫌いになってしまう子も少なくありません。
たしかに「速さ」の問題を解く際にはいくつかポイントがあり、これらをひとつでも抑えられていないと解けない問題が多いです。特に単位換算が肝ですね。
【小6算数】「速さ」の問題を解くポイント
速さの問題を解く上で重要になることは2つあり、どれか一つでも不安があればたちまち苦手な単元となってしまいます。
逆に3つのことさえ完璧にできればどんな問題が来ても恐くはありません。
その2つのポイントは以下の通りです。
- 公式に当てはめる
- 単位を変える
ではそれぞれ見ていきましょう。
公式に当てはめる
早さの単元では以下の3つの公式が主に使われます。
- 道のり=速さ×時間
- 速さ=道のり÷時間
- 時間=道のり÷速さ
これらを覚えてそのまま式に当てはまるのでも良いですが、「道のり=速さ×時間」だけ覚えればあとは割り算で求めることができると導き出すこともできます。
「時速:1時間あたりに進む距離」「分速:1分あたりに進む距離」「秒速:1秒あたりに進む距離」というの頭に入れておけば自然と計算式が出てくると思います。
とにかく、この早さの問題にこの公式を当てはめることが最初のポイントなので、まずは公式を覚えることから始めましょう。
単位を変える
速さの問題でややこしているのが単位です。単位というのは秒速や分速、時速の速さと時間の関係です。
分速は1分あたりに進む距離で、分速から時速に直すのであれば60分つまり、×60をすることになります。
また、距離も100cmが1m、1000mが1kmなど置き換えて計算しなければなりません。
公式に当てはめる時には、正しい計算ができるようにしっかりと単位を変えることができるようにするのが二つ目のポイントです。
仮に以下の問題の場合をみてみましょう。
「秒速100cmは、時速何kmか」
この場合、単位がごちゃごちゃしているのでどこかで単位を揃えなければなりません。
まず秒速100cmというのを時速に直すために、
100cm×3600秒
という計算をしましょう。
すると、360000cm/時という時速が出ます。あとはこのcmをkmに直していきましょう。いきなり直すのではなく、まずmに変えてみると計算ミスが減ります。
360000cm/時
=3600m/時
=3.6km/時
この他にも先にcmをkmに変えてから計算するなど自分で計算しやすい単位にしてから計算するという方法もあります。
「速さ」の例題を解いてみよう!
それでは実際に例題を解いてみましょう。
例題1
150mの道のりを分速300mで走ったらどれくらいの時間がかかるか。
【時間=道のり÷速さ】の公式に当てはめると、150÷300=0.5(分)。これを秒に直すと0.5×60=30(秒)。
つまり答えは30秒です。
この他にも、最初に「分速300m=秒速5m」と換算し、150÷5=30秒と計算するのも正解です。
公式を覚えきっていなくても、1分で300m進むのだから、150mの場合は 150/300分かかるという計算が自然と出てくるでしょう。
例題2
9kmの道のりを1時間30分かかった時の歩く速さは時速何kmか。
1時間30分は90分です。これを時間に換算すると
90÷60=3/2(時間)になります。
そして【速さ=道のり÷時間】の公式に当てはめると、
9÷3/2
=9×2/3
=6
なので、答えは時速6kmです。
最後に
速さの問題は単位がややこしく、難しく考えてしまいがちですが、公式に当てはめて求められている単位に揃えれば良いだけです。
とにかく問題数をこなしていくという勉強方法をすれば自ずと身につくことができるので、計算ドリルの問題に挑戦してみる、ネットで問題を探すと良いでしょう。