小学6年生の理科で学習する「水よう液の性質」では、水溶液とは何か、どんな性質や働きを持っているのかを学習します。
この記事では、この単元が苦手という小学生やそして小学生のお子様に教えるために抑えておくべきポイント、中学受験に関する情報をピックアップして紹介していきます。
水よう液の性質の重要ポイント
小学6年生の理科の単元の一つ「水よう液の性質」では実験などをして水溶液の性質や働きについて学習します。この単元で重要なポイントは以下の通りです。
水溶液の性質や働きについての見方や考え方を学習する。学習する上では、水溶液と金属の実験等を通し、水溶液の性質について推論する能力をつける。
リトマス紙やBTB液とむらさきキャベツ液を使った反応の結果を覚える。
それでは、実際にこの単元のなかで中学受験などでも抑えておくべきポイントをピックアップして紹介し、中には理解しやすい勉強方法を紹介します。
水溶液に溶けている物
水溶液には個体が溶けているもの、気体が溶けているものがあることを理解しましょう。
実験や今までの経験から考えてみて学んでいきましょう。
例えば、炭酸水の場合は何が溶けているのでしょうか。これは以下の実験をすることで求めることができます。
二酸化炭素がとけ込むと炭酸カルシウムができて白濁するという性質を持つ「石灰水」を使います。
炭酸水のびんに,ゴム栓,ガラス管,ゴム管を装着し,2本の試験管を水槽に沈め、炭酸水のびんを振って泡を発生させ,水槽の試験管に泡を採集しゴム栓をします。
1本の試験管には,石灰水を入れて反応を調べて結果をみると白濁します。
このことより、石灰水が二酸化炭素に反応したということで、炭酸水には二酸化炭素が溶けているとわかります。
どんな水溶液があるのか
水溶液には「酸性,アルカリ性及び中性」という性質を持っているものに分類されます。
それぞれの水溶液がどの性質なのかを調べるためにはリトマス試験紙というものにつけるとその反応で、性質が求めることができます。
リトマス紙は、青色と赤色の2枚を用いて性質を調べることができます。下記は中学受験頻出なので必ず覚えましょう。
- 青色のリトマス紙が赤色に変化した場合かつ、赤色のリトマス試験紙が赤色のままだった場合は酸性です。
- 赤色のリトマス紙が青色に変化し、青色のリトマス紙が赤色に変化した場合はアルカリ性です。
- どちらも変化しなかった場合は中性です。
この他にもフェノールフタレイン液を用いて性質も調べることができるので、色の変化が違うので惑わされないよう注意して覚えましょう。
水溶液の働き
水溶液の中には金属に対して働きを持っているものがあります。小学校の理科では塩酸について学習します。
塩酸は,アルミニウムや鉄を溶かし,もとの金属とは違うものに変化させる働きがあるということを覚えましょう。
学校の授業では実際にアルミ片などを塩酸に入れて鉄を入れて様子を調べたり,溶けた物を取り出し,溶けた物の性質を調べる実験を行うと思います。
最後に
- いろいろな水溶液を使い,その性質や金属を変化させる様子を調べ,水溶液の性質や働きについての考えて学ぶ
- 水溶液には,酸性,アルカリ性及び中性のものがある
- 水溶液には,気体が溶けているものがある
- 水溶液には,金属を変化させるものがある
- 水溶液を調べるための実験の方法と結果を知る
「水よう液の性質」では、上記点を抑えておくことが重要です。
中学受験では、リトマス試験紙やBTB液、フェノールフタレイン液、紫キャベツ液の反応の結果などは頻出問題なのでこれらはしっかりと暗記しておきましょう。