小学6年生の理科で学習する「てこのはたらき」では、てこの規則性についての見方や考え方を学習します。
この記事では、この単元が苦手という小学生やそして小学生のお子様に教えるために抑えておくべきポイント、中学受験に関する情報をピックアップして紹介していきます。
てこのはたらきの重要ポイント
小学6年生の理科の単元の一つ「てこのはたらき」ではてこの規則性についての見方を学習します。この単元で重要なポイントは以下の通りです。
生活に見られるてこに興味を持ち、てこの規則性について推論しながら学習する。
てこを傾ける働きの大きさが,「(力点にかかるおもりの重さ)×(支点から力点までの距離)」で決まり、テコの位置関係について覚える。
身の回りにあるてこを使ったものはどんなものがあるのかを考える。
それでは、実際にこの単元のなかで中学受験などでも抑えておくべきポイントをピックアップして紹介し、中には理解しやすい勉強方法を紹介します。
てこの働き
てこでは支点、力点、作用点という3つがある時にはたらくものです。
そして、作用点から支点までの距離に比べ,支点から力点までの距離が長いほど,小さい力でもち上げることができるということを理解しましょう。
理解するためには、棒を使って重たいものを楽に持ち上げる方法について考えると良いでしょう。
棒を使って水に入ったペットボトルをもち上げてみる実験などをして観察すると、てこの働きの性質を直感的に理解できると思います。
てこがつり合うときのきまり
てこを傾ける働きの大きさは、
「(力点にかかるおもりの重さ)×(支点から力点までの距離)」
で決まるということが最も重要なポイントです。
これはてこ実験機を用いて実際に体験しながら理解することができます。この時皿天秤の使い方をしっかり覚えて確認しながら行いましょう。
てこを傾ける働きは,おもりの位置を動かして、どのように変わるのかを調べ、水平につり合うときはどんな決まりがあるかを考えながら結論を導きましょう。
すると先ほどの計算式の結果が等しくなる時にてこが釣り合うことがわかります。
この計算式を応用することで、逆に物の重さを比べたり測ったりすることができること、どうしてこの計算になるのかということを理解することがポイントです。
中学受験ではてこの計算問題が頻出します。
比を使って計算することができる問題など、簡単に解けるものもあれば、手順を追って行かないと解けない問題もあるので、ひたすら問題演習をすることが大事です。
てこを利用した道具とは?
私たちが日常的に使っている道具の中に、このてこの規則が使われているものがあります。
中でもわかりやすいのは「釘抜き」です。
釘抜きのの支点,力点,作用点を確かめ、力点(持つ所)の位置を変えて実際に釘を抜いてみることで、釘を抜くのに必要な力が異なることを身をもって体験できるでしょう。
他にも、ハサミ、栓抜き、爪切り、クリップなどにもてこが使われているので、身の回りにある道具のてこの仕組みと働きの様子を調べるとてこの理解がより深められるでしょう。
最後に
- てこを傾ける働きの大きさが,「(力点にかかるおもりの重さ)×(支点から力点までの距離)」で決まる
- 水平につり合った棒の支点から等距離に物をつるして棒が水平になったとき,物の重さは等しい
- 力を加える位置や力の大きさを変えると,てこを傾ける働きが変わり,てこがつり合うときにはそれらの間に規則性がある
- 身の回りには,てこの規則性を利用した道具がある
「てこの規則性についての見方や考え方」では、上記点を抑えておくことが重要です。
中学受験では厄介な問題なども出題されることが多い「てこ」ですが、規則を覚えればパターンとして問題を解くことができますので、苦手意識を持たずに挑戦してみましょう。