TEDとはTechnology Entertainment Dasignの略称です。大規模な世界的講演会で有名なTED Conferenceを開催している非営利団体を指します。
TEDと言うと、一般的にはTED Conferenceで実際に行われたプレゼンテーションであるTED TalksをTEDと呼んでいます。これはインターネットで無料配信されており、今英語学習に役立つのではないかと大変注目されています。
TED は世界の著名人によるプレゼンテーションなので、英語の発音もネイティブと同じで大変聴きやすく、特にリスニング対策には打ってつけです。
しかし、TED は最低でもTOEIC700点程度の語学力が必要になります。TOEICの700点というと、社会人でも取れない人もいるぐらいですから、かなり高い英語に対する理解力が必要となるのです。
TEDを利用する前に、事前に学習して身に着けておかなければならないことがいくつかあります。今回は、TED を利用する前にやるべきことをご説明していきます!
TEDの学習に入る前に
TEDの学習に入る前に、英語の基礎力をしっかりつけておきましょう!英単語、英文法、発音の3つの要素が必要となります。
それでは、具体的にどんな対策をしておけばよいのか確認していきましょう。
2000語の英単語をマスターしよう!
TEDを使う前に、2000語の話し言葉に関する英単語をマスターしておく必要があります。英語を適切に理解するのには、最低でも約8割~9割以上の英単語の意味を知っていなくてはなりません。
英単語を単体で覚えるというよりは、英熟語やフレーズとして覚えることが大切です。ただ意味も分からないのに聴いているだけでは、全く英語力向上にはつながらないのです。
TEDはプレゼンテーションなので、専門用語や難しい英単語が出てくることもあります。話し言葉で良く出てくるようなフレーズや英単語はそのベースとなるものです。
英単語やフレーズを覚える時には、実際にどのような使われ方をするのかが重要なので、例文と一緒に覚えてしまうと良いでしょう。
実際に書いてみたり、発音してみたりして学習を進めましょう。最低限TEDで流れる英単語の意味を知っておかないと、その都度辞書を引くことになり、効率的な英語学習にはつながりません。
高校1年生レベルの英文法必須!
TEDで効率的な英語学習を行うためには、高校1年生ぐらいの基礎英文法を理解できる力が重要になってきます。TEDは基本的に話し言葉なので、大学受験で使うような英文法ほど難しくありません。
話し言葉は文法に全て則っているわけではないので、省略されている言葉も多くあります。
また、TEDのプレゼンテーターは話すスピードが速いので、そのスピードについていかれなくては聴き取ることができません。
普段からリスニングで耳を鍛えておくことも重要になります。リスニングに関する市販の問題集もたくさん書店で販売しているので、活用してみてくださいね!
発音・アクセントを重点的に学習せよ!
学校で習う英語の発音は、ネイティブ以外の先生だと正しく発音されていない場合があります。まずはリスニングのCDやインターネットでの音声アプリなどを活用して、まねて発音してみましょう!
その際にサイレントで読まない音の部分や、アクセントの強弱に注意して発音しましょう。また、イントネーションやリズム、音声の変化などにも注目してみましょう!
実際にTEDを使ってみよう!
英単語、英文法、発音に対しての基礎学習が終了したら、実際にTEDを使ってみましょう。TEDにはさまざなテーマや題材があるので、自分の興味や関心のある分野からヒアリングを始めていきましょう。
さらにTEDの英語はアメリカ英語、イギリス英語に分かれています自分の理想とする英語をいくつか聞いた中で見つけて、学習に利用してみると良いでしょう。
TEDの英文スクリプトを見て、英語と日本語とを照らし合わせることはしてはいけません。TEDには日本語字幕があります。
TEDの字幕は見ないで、英語を英語のまま理解するように努めましょう。
英語力を上げる秘訣は、英語を聴いて自分の頭の中で想像し、それを物事やストーリーなどと結びつけることで英語力が飛躍的に向上していくのです。
初めは意味が分からなくても、何度も聴いているうちにイメージと言語が結びついてくるので、諦めずに音読やリスニングを繰り返し行ってくださいね!
TEDは英語の語順についても学習でき、自分で文章を頭で構成するスピードが速くなるので、ライティング力やプレゼンテーションなどのスピーキング力にも直結します。
まとめ
TEDは基礎学力を身に着けてから利用すれば、リスニング力、ライティング力、スピーキング力など総合的に英語力を上げてくれる良いツールです。
現在、「話す・読む・聞く・書く」の4技能を重視する教育が行われている中で、ネイティブの発音をそのまま聞くことができ、英語力に直結します。
それも無料ツールですし、色々な人が話している内容や発音の違いなども聴けるので、是非学習に役立ててみてください!