中学1年生の理科では、「身の回りの物質-物質」という単元を学習します。
そこでこの記事では、この単元が苦手という中学生やそして中学生に勉強を教える親御さんのために抑えておくべき重要なポイントをわかりやすくまとめたので参考にしてください。
物体と物質の違いとは?
物体と物質の違いとは何を元に判断するかということで分けられます。
- 物体:見た目と使い方から判断したもの
- 物質:材料で見分けた時のもの
それぞれ詳しく見ていきましょう。
物体とは
見た目(形や大きさなど)で判断した時の「もの」を指しています。
日常生活における「物」と思って大丈夫です。。形や大きさ、使い道などによって名付けられています。
例えば、パソコン、シャープペン、のこぎり、黒板、タオルなど身の回りのものはほとんど物体と考えられます。
物質とは
物質とは、材料で見分けた時の「もの」を指しています。
物体は形などの見た目から判断していましたが、物質では形は関係なく物質となります。
また、物質は、1つ、2つと数えられない。何グラムとか、何mlとか、分量で数えるという特徴があります。
有機物と無機物の違いは?
有機物と無機物の違いはなんでしょうか?
それは炭素を含む物質かどうかという点に違いがあります。
炭素を含む物質を「有機物」、炭素を含まない有機物ではない物質を「無機物」と呼ばれます。
有機物とは
有機物とは「炭素を含む物質」のことです。
たとえば、ジャガイモのデンプンも有機物で。こいつらはみんな炭素を含んだ物質です。
ちなみに、二酸化炭素、炭素、一酸化炭素とは、炭素を含んでるんだけど、有機物には分類されないので注意してください。
無機物とは
無機物とは、「有機物では無い物質」のことです。
先ほどのように炭素を含んでいないものが無機物ではないか、と思う人もいると思います。それは、炭素や二酸化炭素などの有機物ではない物質があるので、炭素を含まない物質とも言えます。
有機物以外の全ては無機物になるので、有機物かどうかさえわかれば大丈夫です。
有機物と無機物を見分け方
有機物と無機物の違いは外見上からは見分けることは難しいので、加熱した時の反応によって見分ける方法が使われます。
ある物質を加熱したた時に、炎を出して燃えて、二酸化炭素ができた場合は、有機物です。石灰水を使って実験すると、二酸化炭素が発生すると白く濁るからすぐ見分けることができます。
一方、燃やしても二酸化炭素が発生せず、石灰水が白く濁らなかった場合は無機物となります。
金属の性質を覚えよう
中学理科で勉強する金属の性質は5つありますので、しっかり覚えましょう。
金属は、表面で光をよく反射し、独特の光沢をもっています。この光沢のことを金属光沢とよんでいます。
このほかにも、金属には電気や熱をよく通すという性質(電気伝導性・熱伝導性)もあり、生活の中で広く利用されています。さらに、たたくと薄く広がる性質(展性)や、引っ張ると長く伸びる性質(延性)も持っています。
プラスチックの性質は種類ごとに異なる?
身の回りにはたくさんのプラスチックからできた製品があります。しかし、プラスチックの中でも種類が存在しており、その種類ごとに性質が異なります。
ポリバケツ、ペットボトル、消しゴムなどこれらは、みんなプラスチックで出来ています。これらの製品に刻印されているアルファベットを見ればその種類を判別することができます。
PSはポリスチレン。PETはポリエチレンテレフタラート、PVCはポリ塩化ビニル、PEはポリエチレン、PPはポリプロピレンというプラスチックをあらわします。
プラスチックは有機物ですが、熱した際の反応が種類ごとに異なります。
ポリエチレンは、溶けながら燃えます。
ポリ塩化ビニルは、火がつくと勢いよく燃えます。
それ以外のプラスチックは、どれも燃えます。
それぞれプラスチックの種類によって耐熱性、燃えにくさに違いがある点を理解しておきましょう。
今度は水の中に入れて、浮くかどうかの違いを見てみましょう。
ポリエチレンは、浮きましす、
ポリプロピレンは、浮きました。
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニルは沈みます。
これらは物質の密度が水より大きい1[g/cm³]以上は沈み、1[g/cm³]以下は浮くという性質になっています。