国語というのは、漢字学習以外にはなかなか自分で力を伸ばすことが難しいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では国語が苦手、国語の点数を伸ばしたいという人に読んで欲しい、国語学習のコツ・点数アップのためのポイントを紹介していきます。
① 作者の気持ちを読み取るコツ
国語のテスト問題でよくある形式の一つである「作者の気持ちを聞く問題」の対策・コツを紹介します。
作者の気持ちは考えても普通わかることはできないので、そこで考える時間はもったいないです。そのため、作者よりも出題者の解釈・意図を汲むことが大事です。
問題を解くヒント・手がかりは問題文の中にあるので、文中のキーワードから推測することが基本です。
特に、感情を示す表現に注目しましょう。態度や口調もチェックして推測をします。
[例題]
後ろめたいが彼を無視した。① 【問】①のときの作者の気持ちを答えなさい。 |
下線部の文章をそのまま解釈し、理由はどうあれ「無視をしたかった」:不正解
下線部の直前にある「後ろめたい」というのが作者の気持ちです。具体的に悲しかったのか、申し訳なさなのか、後ろめたさを感じる理由は問題文から読み取ることは出来ませんが、「後ろめたさを感じていた」:正解
となります。。自分の考え・想像などで回答してはいけず、前後の文を手がかりに、作者は何を考えたかを推測しましょう。
② 漢字は完璧にする!
最近では、パソコンやスマホを使うことが多く、漢字を書けない、読めない傾向の中学生が増えてきており、漢字の読み書き問題の正解率は1割から2割と、最近は低い傾向です。
漢字は学習して覚えれば良いだけなので、勉強した分だけ点数に直接繋げることができるので、日頃から漢字を意識しておきましょう。
学習の際には、しっかり漢字を書いて学習をしましょう。見ているだけでは漢字をかけるほど覚えることはできません。
具体的には、1日10分の漢字練習をしたり、正解率の低い漢字の問題を解いて覚えるという学習をすると点数を伸ばすことができるでしょう。
また、日頃から読書をして漢字に触れる機会を増やし、知らない漢字が出てきたら辞書を引いて意味をしっかり理解し、書けるようにするとかなりの漢字が書けるようになります。
③ 文法事項を覚えて確実に得点する!
学校のテストだけでなく、高校受験でも出題されるのが「文法問題」です。
テストにおいて配点は大きくはないかもしれませんが、文法は覚えていれば確実に得点できるものなので、早いうちに習得しておくことで受験・テストに有利になります。
また、文法は集中して一気に学習することで定着しやすいので、長期休みなどに整理して覚えることが学習のコツです。
文法問題は、出題パターンが決まっていてパターンを見抜くことができれば一瞬で回答することができることが多く、点数アップだけでなく回答時間を他の問題に回すことができるという点でも重要です。
同じ問題が出ることのない問題よりも、文法問題をこなしておくことが着実に点数を伸ばすことができるでしょう。
- 文法を確実にものにして点数アップ
- 夏休みなどに集中してまとめよう
- 問題集で数をこなし問題に慣れよう
それでは、中学で習う文法でしっかり覚えておきたいものをまとめました。
1 連体詞:体言(名詞)だけを修飾する自立語。活用がない。
連体詞のグループ | 連体詞 | 使い方 |
---|---|---|
「~の」グループ | この、その、あの、どの | この本、そのノート |
「~な」グループ | 大きな、小さな、おかしな | 大きな古時計 |
「~る」グループ | ある、あらゆる、いわゆる | ある晴れた日 |
「~た(だ)」グループ | たいした、とんだ | たいしたこと(じゃない) |
2 副詞:用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する自立語。活用がない。
呼応の副詞 | 受ける語・言い方 | 意味 |
---|---|---|
どうして、なぜ | ~(なの)か | 疑問 |
決して、少しも | ~ない | 否定 |
たぶん、おそらく | ~だろう、~みたいだ | 推測 |
まるで | ~のようだ、~みたいだ | 例示 |
ぜひ、どうか | ~(して)ほしい、~(して)ください | 希望 |
もし、たとえ | ~なら、~(し)ても | 仮定 |
まさか | ~ないだろう、~(する)まい | 打消推測 |
3助動詞
用法 | 意味 | 使い方 |
---|---|---|
受け身 | 他から~される | 母親から買い物を頼まれる |
可能 | ~することができる | 私は何でも好き嫌いなくたべられる |
自発 | 自然と~する | 先人の苦労がしのばれる |
尊敬 | ~なさる(誰かを敬う) | 校長先生がお話される |
4品詞の識別 (例)「で」の識別
品詞 | 意味 | 使い方 |
---|---|---|
格助詞 | 場所・手段・材料・時間・理由などを表す | 駅で会う 10分で行く |
形容動詞の一部 | 前に「とても」を加えて意味が変わらない | きれいである |
断定の助動詞 | 「で」を「だ」に変えられる | 吾輩は猫である |
接続助詞「て」が濁ったもの | 動詞の音便形「い」「ん」の後につく | カラスが飛んでいく毛糸を編んでみる |
最後に
国語は取り組みにくい強化かもしれませんが、今回紹介した①〜③を覚えるだけでもかなり国語は有利になるでしょう。
日頃から文章にふれ、文法を覚えるだけなので苦労せずとも国語の点数をあげることが可能なので、今日から実践してみてはいかがでしょうか。