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【小学生・算数】こどもが苦手な文章題(水のかさ・お金の計算・時間)、解き方のポイント!

小学生が自発的に勉強をするためには、勉強を楽しいものと思ってもらうことが重要です。

分からないものがわかるようになった喜びを体験すると、勉強が好きになったり、自主的に取り組むようになるので、親はそのきっかけを作ることが大切です。

今回は、そんな小学生が苦手意識を持ちやすい「水・お金・時間」の単位扱う文章題の解き方のポイントを紹介します。問題の解き方だけでなく、解く時の考え方、ポイントを子供に教えてあげるようにしましょう。

水のかさの文章題を解くポイント

まずは水のかさを扱う計算を解くポイントを紹介します。

「水のかさ」についての問題は多くの子供がつまずきやすい単元で、その理由はこの単元で登場する、以下の3つの単位にあります。

  • L(リットル)
  • dL(デシリットル)
  • mL(ミリリットル)

3つとも水の量を表す単位なのですが、「水のかさ」の問題を解くためには、これらの単位を正しく変換することが必要で、この変換に手を焼く子供が多いのです。

特に、dLという単位は日常生活では使われることがなく、子供だけでなく、親も迷ってしまうのではないでしょうか。

逆にmLは、ミリという聞き覚えがある単位です。このミリは、m(メートル)の1/1000であるmm(ミリメートル)と同じミリです。

「m(ミリ)」は、「SI接頭辞」といって、単位の1/1000を表す言葉です。
つまり、「1L=1000ml」になります。

同様に、「d(デシ)」もSI接頭辞で、単位の1/10を表す言葉です。
つまり、「1L=10dL」になります。

単位を暗記しなければならないから苦手という子供には、このSI接頭辞を踏まえて教えてあげましょう。

例題

朝の7時から水道の蛇口を捻って1秒に5mLずつ水を空のバケツにため続けました。いま、バケツの中にはちょうど12Lの水がちょうど入っています。
いまの時刻は何時何分でしょうか。

水の単位だけではなく、最後に時間も出てくるのでややこしいと感じるかもしれませんが、順番に解いていけば簡単です。

1秒で5mLの水がたまるということは、60秒(1分)で300mL、600秒(=10分)で3,000mLの水がたまります。

ここで、3,000mLは、3Lです。

10分で3Lの水がたまるので、12Lの水がバケツにたまるのは以下の計算で求めることができます。

12÷3=4

10分で3Lたまるので、これを4回分貯めれば良いということですので、10分×4回=40分でバケツに12Lの水が入ります。

あとは水を貯め始めた7時に40分を足した、7時40分が答えです。

お金の計算の文章題を解くポイント

続いての単位は「お金」の単位です。

お金の単位は円だけですので、水と違って変換をする必要がないため、基本的な計算をすれば良いだけなので簡単です。

例題

八百屋さんでリンゴとモモとメロンが売られています。
下のこららを組み合わせた代金から、それぞれの代金を答えましょう。

①リンゴ、モモ、メロン:1100円
②リンゴ、モモ:300円
③リンゴ、メロン:900円

この問題は、何と何を足したものがいくらかを把握することで、足し算・引き算を活用して答えを導き出すことができます。

まずは、問題文をわかりやすく以下のように式を書いてみましょう。

①リンゴ+モモ+メロン=1100円
②リンゴ+モモ    =300円
③リンゴ+   メロン=900円

①から②を引くとメロンの値段が、①から③を引くと桃の値段がわかることがこれでわかりやすく整理できました。

メロンの値段は、①-②=1100円−300円=800円
モモの値段は、 ①−③=1100円−900円=200円
リンゴの値段は、②-モモ=300-200円=100円

このように求めることができます。

時間に関する問題を解くポイント

最後に時間の単位を扱う問題を解くコツを紹介します。

時間の単位は、それぞれの場合の時刻を整理することです。問題文に書かれていることを数字に書き起こして当てはめていくとわかりやすくなります。

例題

次の文章を読んで、家を出たのが早い順番に並び替えよ

家を出た時間を、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんが以下のように話しています。

Aさん:Cさんが家を出る15分前に家を出ました。
Bさん:Dさんが家を出た15分後に家を出ました。
Cさん:Bさんが家を出る10分前に家を出ました。
Dさん:Aさんが出た10分後に家を出ました。

このような問題は、1人ずつ整理していきましょう。

前提として問題では、具体的な時刻が設定されていないので仮にAさんが出た時刻を7時として整理していきます。

Aさんは、Cさんの15分前に家を出た、
つまり、Cさんは7時15分に家を出た

Dさんは、Aさんの10分後に家を出た、
つまり、Dさんは7時10分に家を出た

Bさんは、Dさんの15分後に家を出た、
つまり、Bさんは7時25分に家を出た

と整理ができます。

この時間をもとに早い順に並び替えると、
Aさん⇨Dさん⇨Cさん⇨Bさん となります。

最後に

今回紹介した問題は、ただの計算問題ではなく、文章から何を求めるかを理解し、単位を変換したり、状況を整理するということが必要になっています。

そのため、一度ややこしい、訳がわからないと思ってしまうと苦手意識を抱えてしまいます。

苦手意識を持たせない、取り除くためには、しっかりと状況を整理すれば簡単に答えが出せるということを教えてあげることです。

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