中学1年生の理科では、「動物の特徴と分類」という単元を学習します。
そこでこの記事では、この単元が苦手という中学生やそして中学生に勉強を教える親御さんのために抑えておくべき重要なポイントをわかりやすくまとめたので参考にしてください。
動物の特徴
植物と動物を比較すると、植物は光合成によって自ら養分を作り出せるのに対して、動物は自ら養分を作り出すことができません。
なので、動物は他の動物や植物を食物として生きていくために必要なエネルギーを摂取します。
このエネルギーを摂取するために、えさを得るために移動する能力が備わっています。
動物の種類
動物は背骨をもつ脊椎(セキツイ)動物と背骨をもたない無脊椎動物の2つに分類されます。
脊椎動物・・・背骨をもつ動物のこと。
無脊椎動物・・・背骨をもたない動物のこと。
草食動物の特徴
草食動物とは、草や木の葉などを食べて生活している動物で、各部位の特徴を確認していきましょう。
歯のつくりは以下の特徴があります。
門歯・・・かたい草を噛み切るために発達している
臼歯・・・草や葉などをすりつぶすために発達している。
犬歯・・・発達していない
また、目は横向きについている。これにより後方までの広い範囲が見渡すことが出来て、敵からすぐに逃げれるようにしている。
草食動物の哺乳類は消化管が長いという特徴があり、これは食物とする草木などの繊維が多くて消化されにくいからです。
あしのつくりは、あしの指先がひづめになっていて、長時間走り続けるのに適したつくりとなっている。
例:ウマ、ウシ、シカ、ウサギ、キリン、シマウマなど
肉食動物の特徴
肉食動物は、他の動物を食べて生活している動物で、各部位の特徴を確認していきましょう。
歯のつくりは以下の通りです。
門歯・・・発達していない。
臼歯・・・肉を引きちぎるの適していて発達している。
犬歯・・・獲物をしとめるために鋭くなっていて、発達している。
目は、目は前向きについていて、両目で見ることで立体的に見え、獲物までの距離を正確に知ることができます。
肉食動物の哺乳類は消化管が短く、草食動物に比べ、食物とする肉などが消化されやすいためです。
あしのつくりは、獲物を捕らえるために足音をたてずに速く走ることができる。また、つめの先が鋭くなっています。
例:ライオン、トラ、ネコ、ワシなど
動物の生活場所と呼吸の分類
動物の生活場所は大きく分けて次の3種類があり、それぞれの生活場所は呼吸の仕方と密接に関わっているので、一致させて覚えましょう。
①水中での生活・・・主にえらで呼吸を行う生物が生活している。
②湿った場所での生活・・・主に肺と皮膚で呼吸を行う生物が生活している。
③陸上での生活・・・主に肺で呼吸を行う生物が生活している。
動物の体温
動物の体温の変化の仕方は、大きく次の2種類がある。
変温動物・・・周囲の気温と同じように変化する動物のこと。変温動物には冬眠をするものが多い。
恒温動物・・・周囲の気温に影響せずに、体温が一定の動物のこと。ヒトやハトのような哺乳類や鳥類がこれにあてはまる。
体温に関して知っておきたいのが、冬眠です。
冬眠とは、食物を確保することが困難なため、眠った状態で越冬すること。眠ることによってエネルギーの消費をおさえ、体内に貯蔵したエネルギーを使用して冬を越すことです。
基本的に体温が下がり呼吸数も著しく減少するが、クマのように体温が下がらない動物もいます。
セキツイ動物の分類
セキツイ動物は次の5種類に分類することができます。
- 魚類
- 両生類
- は虫類
- 鳥類
- 哺乳類
それぞれの特徴をまとめたので、しっかりと覚えておきましょう。
魚類
からだの表面:かたいうろこでおおわれている。
体温:変温
呼吸:えら呼吸
なかまのふやし方:卵生
例:サメ・エイ・フグ・サケ・ハイギョ
両生類
からだの表面:毛やうろこがなく皮膚がうすくやわらかい。また、表面は常に湿った状態になっている。(皮膚呼吸をするため)
体温:変温
呼吸:えら呼吸(子)→肺呼吸&皮膚呼吸(親)
※親になるとえらがなくなり肺ができるが、肺が不完全であるので皮膚呼吸で補っている。
なかまのふやし方:卵生
例:イモリ・カエル・サンショウウオ
は虫類
からだの表面:皮膚はかたいうろこやこうらでおおわれている。
体温:変温
呼吸:肺呼吸
なかまのふやし方:卵生
例:トカゲ・ヤモリ・カメ・ワニ・ヘビ
鳥類
からだの表面:体表は羽毛におおわれている。
体温:恒温
呼吸:肺呼吸
なかまのふやし方:卵生
例:ペンギン・ダチョウ・タカ・ワシ・スズメ
哺乳類
からだの表面:からだの表面は毛におおわれている。
体温:恒温
呼吸:肺呼吸
なかまのふやし方:胎生
例:クジラ・イルカ・コウモリ・ネズミ・モグラ・カンガルー
無セキツイ動物の分類
無セキツイ動物の中でも節足動物と軟体動物の特徴を覚えましょう。
節足動物
節足動物はからだが丈夫な外骨格で覆われていて、からだは頭部・胸部・腹部の3つ、もしくは頭胸部・腹部の2つの部分に区別することができます。
また、節足動物は、昆虫類、甲殻類、クモ類、多足類に分類されます。
軟体動物
軟体動物はからだの内側に外とう膜というからだを包む膜があります。
軟体動物は、貝類、イカ・タコの仲間に分類されます。