中学1年の数学で勉強する方程式で、「移項」をというものが登場します。
この移項を理解できずに、方程式が解けず、そのまま数学に対して苦手意識を持ってしまわないために、この記事では移項について深掘りして解説しています。
方程式における「移項」
まずは、移項の意味を数学の教科書で確認すると以下のように記載されているでしょう。
等式では、一方の辺の項を、符号を変えて、他方の辺に移すことができます。このことを移項するといいます。
符号を変えれば移動できるなんて、どうしてそんなことができるのかと疑問に感じるかもしれませんが、それは「等式の性質」を使っているからです。
移項の簡単な例でマスターしよう
ためしに、以下の等式で移項をしてみましょう。
3x+12=30
この等式の左の「+12」があってxが求められないので、-12をしてゼロにしましょう。しかし、左だけ引いても計算が合わなくなるので両方で引きます。
3x+12=30
⇨3x+12-12=30-12
⇨3x=18
そのため、左は+12が消え、右に-12が登場していることになります。
項の符号が変わって移動をしているようですし、「移項」という名前からも移動に感じますが実際はこのような仕組みなので理解してしまえば単純ですね。
移項とは、「一方の辺の項の符号を変えて他方の辺に移す」、または上記のように左右で足しひきをすることとなっていますが、とても簡単なのですぐにマスターが可能です。
この仕組みを理解できたら問題集の方程式の問題を解いてみてはいかがでしょうか。
最後に
移項とは、左から右、右から左に項に移すときに符号を変えるだけのことです。
方程式をすばやく解くことも大切ですが、根本的に仕組みをわかっていることも同時に大事なこなので、この機会にしっかりと学習しておきましょう。