単語、熟語、文法、長文読解、場合によってはリスニングやライティング。受験英語を学習するにあたって身につけなければならないことはたくさんある。
その中で基礎となるのは、単語と文法。受験勉強でなにより大切なのは、基礎をしっかり固めることだ。
今回は英語学習の二本柱のうちのひとつ、英文法を徹底攻略するための参考書を紹介しよう!
英文法書は大きく2タイプ
英語文法を学習するにあたって、参考書のタイプは大きく2つに分けられる。
『解説型』と『演習型』だ。
この記事では、『演習型』の参考書を取り扱うこととする。
演習型の参考書は、一問一答式の問題が提示され、それに解説がついていることが多い。また、解説型の参考書に比べると、問題数が多く解説は手短に済まされており、実践に特化しているといえる。
各文法の用例や用法はひととおり頭に入った上で、大学入試を想定したような問題を解いていくために使う、というイメージを持ってもらえば良いだろう!
特徴としては、左ページに問題、右ページに解説となっていることが多い。
英文法の参考書は多くの高校で副教材として使用されているものも多い。まずは自身の手元にある参考書がどのようなタイプであるか知ることが必須だ。
次のような参考書は数ある演習型参考書の中でも特におすすめのものだ!
オススメ英文法書①NextStage(ネクステージ)
おそらくほとんどの受験生が目にすることがあるであろう、英文法演習の王道参考書だ。
2000問以上という圧倒的な問題量があるため、当然その出題されている中に出てくる文法や語法の数も多く、センター試験や難関大学の受験のために必要な学習範囲を網羅していると言っても過言ではない!
また先に述べたように、左ページに問題、右ページにその解答解説が掲載されているという形式なので、すぐに解答の正誤を確認でき、スムーズな学習につながるだろう。
オススメ英文法書②英文法のトリセツ
この参考書の特徴は、カジュアルな文体と印象に残る見出しだ。
文章も面白く非常に読みやすい。ひとつひとつの例題に対する解説も、演習型参考書の中では丁寧で長い方なので、英文法に対して苦手意識をもつ受験生には良いだろう。
また、各章の最後にはその章で学んだことがきちんとおさえられているかどうかのテストが用意されているので、しっかりとポイントをおさえていくことができる。
英文法に関して何から手をつければいいかわからない受験生に対して、最もおすすめできる一冊だ。
オススメ英文法書③やさしくわかりやすい英文法
こちらは受験英語というより、高校英語の基礎をさらうような内容のものだ。中学英語の基礎の復習からはじまり、高校英語のごく基本の部分をおさえる。
受験勉強のために使用するというよりは、その前段階にどこまで理解できているかを確認するために使うことをおすすめしたい!
40単元以上あり、章の最後には「まとめ問題」も用意されているので、受験勉強をすすめていく際、基礎に立ち返って復習したい時に繰り返し問題を解き、解説を読み返すような使い方もできるだろう。
オススメ英文法書④英文法・語法Vintage
NextStageと同じように定番の文法書だ。
左ページに問題、右ページに解説が書いてあるオーソドックスなつくりとなっている。
内容としては、基礎〜応用まで幅広い範囲の問題が網羅されている。難関私大の受験レベルの問題にも対応してると言って良いだろう!
ページ数も問題数も多いので、直前の復習のために取り組むのではなく、基本の軸となる参考書としてコツコツと繰り返し取り組むことをおすすめしたい。
中学英語レベルの基礎文法に不安がある受験生は、他のわかりやすい文法の説明や解説が載っている参考書を併用して学習をすすめる方がよいだろう。
自分に合った英文法を極めて周りと差をつけよう!
紹介したように、英文法の演習型参考書には、問題数や解説の文体やボリューム、難易度など、それぞれに違いがある。
まずは自分自身の現在の到達点を見極めて参考書選びをすることがとても大切だ。
英文法に対して苦手意識をもっているのならば、基礎を固めることができるもの、問題演習の数をこなしたいのならば問題数が多いもの、など、各参考書それぞれの特徴を見極めて選ぶことができると良いだろう。
しかし、自分に合った参考書を選び、それをひととおり解いてみるだけでは十分な学習効果が得られるとは言えない。やはり最も大切なのは、つまづいた点を繰り返し復習し、とりこぼしをつぶしていくことだ。
なぜ間違えたのかわからなければ、他の解説型の参考書なども併用し、しっかり理解することを心がけると良いだろう。
英文法は仕組みを理解し、覚えるべきことを覚えてしまえば、特に応用力はなくとも問題を解いていける。知識量がモノを言うのだ!自身に合った参考書を見つけ、効率の良い学習をすすめていけることを願う!