多くの大学に経済学部という学部があります。国公立、私立問わず多くの大学にある学部として知られています。
その経済学部ではいったいどのようなことを学び、どのような業種、職業になる人が多いのでしょうか。
数多くの大学であるからこそ経済学部について詳しくわからない、という方も多くいるかもしれません。
今回は経済学部について、詳しくご紹介していきます。
経済学部とは?
経済学とは?
経済学とは何を学ぶの?
経済学部とは名前の通り、経済学について学ぶ学部です。経済学といっても抽象的になりますが経済とは何を指すのでしょうか。
衣食住が人間には必ず必要となりますが、その生きていく中でお金を使うことを経済活動と言います。
例えば、服を買ったり、ご飯を食べるために食事をしたり、家に住んだり、好きなことにお金を使う…など多くのことでお金を使っています。このように人がお金を使っていくことを経済活動と言います。
世界には70億人の方がおり、日本だけでも1億2000万人以上の人がいます。これだけの人数の人々が経済活動を行なっていると言えるのです。
経済がわかってくると今後のお金の動きを分析したり、経済の動向を予想したり、対策として何が必要なのかを考えることもできるようになる学問であると言えます。
以上のような経済活動について、歴史、お金の流れなどを研究していく学問となるのです。
経済にも大きく分けてミクロ経済学、マクロ経済学の2つがあり、ミクロ経済学では、個人の経済活動、企業の活動の分析を、マクロ経済学では国家レベルの景気、経済成長を研究していくこととなります。
このように、経済活動を多角的視点から考えていく学問についてより詳しく学んでいくのが経済学部という学部となります。
経済学部では何を学ぶの?
経済学部
経済学部では大きく3つのことを学んでいきます。
1.経済の思想、歴史について
経済の歴史、政治経済、思想について学んでいきます。
時代、歴史の流れなどで研究内容も変わってくるため、過去の事例、ケースなどを学んでいくことが経済学部の学問の一つとなります。
2.理論経済について
先述したミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学などが当てはまります。
計量経済学というと非常に難しいかもしれません。わかりやすいものでは経済効果がこれに当てはまります。例えば…プロスポーツチームの地域への経済効果、地域で行った町おこしにおける経済効果などについての分析などを行なっていく学問となります。
大学によっては経済効果の実例を調べたり、どのようなケースが過去にあったのかを調べていく大学もあります。
3.応用経済について
2の理論経済を応用していく内容となってきます。
失業に関しての世界各国の問題を学んでいく労働経済学、理論経済の知識を活かして現実の経済に該当させていく応用経済、国際金融論における政策効果、貿易論などを学んでいく労働経済学などが当てはまります。
このように多くのことを学んでいき、卒業論文もこの中のどれかの内容を専攻し、制作していくのが経済学部となります。
経済学部は文系?理系?
経済学部は文系、理系のどちらの学生が進むのでしょうか。結論から言うと、どちらでも進むことは可能です。
なぜなら、数学を受験科目で選択可能な大学が多いこと、また進学してからもミクロ経済学、マクロ経済学など数学的要素も必要とされることも多く、理系の要素も必要な学問であるといえるでしょう。
国語、外国語、社会での受験も可能なため文系学部のイメージが非常に強いですが、理系でありながら経済学部を受験して進む学生も多く、進学後も文系、理系問わずいる学部であるといえます。
経済学部の学生の就職先とは?
金融業
経済学部の学生の業種とは
経済学部出身の学生は実際にどんな仕事につくのでしょうか。
進路が多岐に渡る学部の一つであり、商社、公務員、営業職、証券会社、保険会社、金融会社、小売・卸売業…など多くの仕事に就いています。
経理職をする際にも経済学は使用しますし、保険、金融関連でも経済学の内容を使用していきます。
このように経済活動について学ぶことから様々な職業に就くことができる学部であり、お金の流れ、お金について学びたい学生であれば経済学部に進むのも一つの手となるでしょう。
経済学部の学生の就職先
経済学部の学生はどのような就職先へと進んでいくのでしょうか。
例えば、名門として知られる慶應義塾大学の場合は、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、東京海上日動火災保険といった金融業界への就職が数多くみられます。
メガバンクと呼ばれる大手の銀行はもちろんですが、商社へと就職し、三菱商事、丸紅、伊藤忠商事といった五大商社に就職し、世界的に活躍する学生も多くいます。
このように、お金の流れを知っている、経済活動の仕組みを専攻しているといったことで就職時にも有利に、就職後も会社員として基礎となることができる学部となります。
また、身近な北海道では、北大でいうと北海道銀行、北海道ガスなどの地元でも有数の大手会社などへも進む方が多く、金融業へと進む学生も非常に多いことがみて取れます。
https://www.econ.hokudai.ac.jp/faculty/course/
まとめ
本日は、経済学部についてまとめていきました。
経済学部とは企業の経済活動、国の景気、経済成長などから地域における経済効果など身近な問題まで多岐にわたって学ぶことが可能な学部であると言えます。
さらに、就職先もメガバンクを筆頭に、商社などの大きな企業へ就職して活躍している方がたくさんいます。
お金の流れを知ること、経済活動について学んでいくことでビジネスパーソンとして生きていく上で必要な血石を得ることができる学部でもあります。
さらに、理系の学生も多くいる学部であることから、文系、理系問わずに進むことのできる学部です。
経済学部への進学を考えている方がいましたら、ぜひこちらをみて検討してみてくださいね。