経営学部という学部をみなさんはご存知でしょうか。経済学部と似ていて違いがよくわからないという方も中には多くいるかもしれませんね。
経済学と経営学は似ているようで異なるものです。いったいどのように異なるのでしょうか。
経営学について詳しくご紹介していくと同時に経営学部の方は目指せる業種、職業についてもご紹介していきます。
経営学部とは?
経営学
経営学とは?
経営学とは経済学と似ているものの異なる学問です。経営学とは、企業、非営利団体などの人々が集まって一緒に仕事をする組織というものについて学んでいく学問となります。
経済学は国内、企業などの経済活動を学んでいくのに対して、経営学では企業経営、組織について全般的に学んでいきます。
過去の様々な事例から、いい企業とはどんな要素を満たしているか、いい組織にはどんな共通点があるかについて考えていき、生活の充実を目指すことを目的としていきます。
例えば、経営、組織運営の理論やマーケティング、人材マネジメント、財務を学んでいくことで個々の組織での課題に対する解決力を養っていくことも経営学部で学ぶこととなります。
企業の経営方法を詳しく知りたい人という人は経営学を学ぶと良いでしょう。
経営学部では何を学ぶの?
経営学部では、主に以下の内容を学んでいくことが多くなります。
1.経営の歴史、理念
経営学の歴史、企業などの歴史について学んでいく学問となります。
日本では主に日本経営史、外国経営史の2つに分けて分類されることが多く、日本経営史は日本国内の過去の歴史をもとに現代ではどのように活用していくのか、そして外国経営史は海外の実例などを元にしながら学んでいくこととなります。
元々はアメリカのビジネススクールでの学問分野の一つとして誕生し、企業の発展を長期的視野での研究を行うために経営史が誕生することとなりました。
経営学における過去の歴史、企業理念から多くのことを学んでいく学問となります。
経営哲学、経営史、経営文化論という講義で主に学んでいくこととなります。
2.経営戦略
主に、マーケティングや経営戦略論の講義で学んでいく内容となります。
経営戦略に関しては、マーケティングや経営戦略論などの講義で学んでいくこととなります。
マーケティングとは簡単にいうと売れる仕組みづくりを作ることであり、誰をターゲットにどのような価値をどのように提供するかということについて考えていくこととなります。
差別化を図ったり、訴求をしたりとすることで売り込みをせずとも売れる状況を作ることを目指していきます。
また、経営戦略論とは名前の通り、経営戦略に関する内容となります。
策定をしたり、遂行し、その結果を評価していくプロセスについて学んでいく学問となります。
企業が売る仕組みづくりや、経営の戦略を立てる際に考えていく内容を学んでいくことでどのようにマーケティングをするのか、戦略を立てるのかについて考えていく学問となります。
3.組織について
リスクマネジメント論や経営組織論といった講義で扱っていくことが多い内容となります。
リスクマネジメント論とは自然災害、企業の倒産、為替の大幅な変動などの大きなリスクが数多くあり、そういったリスクに対してどのようなマネジメントを行うか、またk区企業はどのように対応しているのかなどについて学んでいくこととなります。
経営組織論とは組織とは何かというところから始まり、目的、役割などについて考えていくこととなります。
常にうまくいくわけではもちろんないため、そうではない場合の組織のあり方なども考えて専攻していく学問となります。
このように幅広い知識を学んでいくことで持続可能な企業づくり、組織づくりを作り上げる理論を学んでいくこととなってきます。
経営学部と経済学部、商学部は何が違うの?
上記の3学部はビジネスに関する市場経済を学んでいくことは共通しています。ただ、それぞれで異なるのは専攻していく内容の基準が異なることとなってきています。
経営学部は企業や組織の人、もの、お金の経営理論、マネジメントについて学んでいくことが目的となっています。
商学部は企業、組織内の資金の流れ、経済学部はそれよりも広く社会全体に関する人、もの、お金の経済活動や仕組み、経済の歴史などを学んでいく学問です。
学習内容が似ているものの異なるため、自分の興味のある内容を専攻するべく進むことがおすすめとなります。
経営学部が有名な大学は?
1.横浜国立大学 経営学部
横浜国立大学
国立大学では後述する神戸大学と横浜国立大学の2大学のみが経営学部がある大学となります。
学問や仕組みよりも実践的取り組み、企業研究を行っていく学部となっています。
少人数でのゼミ活動に力を入れ、少人数で学問を深めたい、テーマを絞って取り組みたい学生には横浜国立大学はおすすめです。
マーケティング、事業戦略なども学べるため、企業で勤める際にも活かすことができる内容が多いでしょう。
著名な有名人ではオリエンタルラジオの中田敦彦さんの奥様としても知られるタレントの福田萌さんが経営学部の卒業生となります。
2.神戸大学 経営学部
神戸大学
様々な企業から講師を誘致し、講義を行なっている大学となります。実際の経営について、知識などを深めることのできる講義も数多く用意されており、また、OB・OGが講義を行うことから学生にとって刺激となっております。
公認会計士の合格実績も非常に高い大学であり、全国トップ10という数字が会計士を目指す学生には魅力的となるでしょう。
語学の授業も用意されており日本だけでなく、海外でも活躍できる学生の育成にも力を入れている大学となっております。
著名な卒業生として、総務大臣の高市早苗大臣が有名な卒業生となっております。
3.明治大学 経営学部
明治大学
グローバル化に特化しており、ビジネスリーダーの育成に力を入れている大学です。
グローバル経営人材、価値創造人材を輩出していくことを大学の目標としており、多くの授業科目があることも明治大学の特徴となります。
専門知識についても学ぶことができ、企業からの課題に取り組むなどのOB・OGのパイプが強い大学ならではの試みもある大学です。
経営学だけでなく、歴史学も学ぶことが可能なため、多種多様な学びを得ることができるでしょう。
著名な卒業生として、落語家で司会者でも知られる立川志の輔さん、お笑いコンビのパンサーの向井慧さんなどが卒業生となります。
4.青山学院大学 経営学部
青山学院大学
企業の視点から考えていく経営学科、消費者視点で考えていくマーケティング学科の2つの学科があり、この2つについて考えていくことができる大学です。
経営学科は、大手企業とコラボレーションして商品開発、マーケティングも行っていきます。ゲーム感覚で取り組んでいる学生も多く好評です。
マーケティング学科の場合は消費者の行動、心理状態を考えていきながら消費者に視点を当てて行動を理解していくと同時にマーケティングについて考えていくこととなります。
協力企業とタイアップをして、企画検討をチームで行い企業担当者に発表していく方式での授業を行なっていきます。
著名な卒業生として俳優の椎名桔平さん、元侍ジャパン監督の小久保裕紀さんなどが経営学部出身の卒業生となります。
経営学部の学生の就職先は?
就職先
就職先として多いのが金融業界、コンサルティング業界、保険業界に進む学生が多くいます。
金融業界でもメガバンクに進む学生も多く、経営学の知識を生かすことができるでしょう。
マーケティング、経営学などの知識を活かして就職していく学生が多くみられるのが経営学部の特徴です。
企業の経営についてだけでなく財務、会計も学んでいるため、他の学生よりプラスアルファが大きくなります。
また、在学中に簿記などの資格を取得することで大学で勉強をしてきた証明となります。
資格取得も行うと就職時にも有利に活動できるでしょう。
まとめ
今回は、経営学部についてまとめていきました。
企業経営など企業に関する人、もの、お金について学んでいく学部となります。
また、リスクマネジメント、企業の経営戦略など、経営について専攻できることが特徴となるため、企業経営などの経営について学んでいきたい学生にはとてもおすすめとなるでしょう。
組織づくりなど身近でも使える知識を得ることが可能な学部となります。
経営学部への進学を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。