理工学部という学部をみなさんご存知でしょうか。
理工学部という学部に対してみなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
理系の学生が行くところ?男子ばかりで女子がいない?など皆さんによってそれぞれイメージが異なるかもしれません。
ただ、日本の工業を支える人材を多数輩出する学部であり、日本の産業にとって欠かせない学部でもあります。
いったいどのような就職先、業種があるのでしょうか。今回は、理工学部の就職先、業種などをご紹介していきます。
理工学部について
理工学とは?
理工学とは?
理学、工学のどちらも知識を組み合わせて研究を行う学問となります。
理学とは自然界の基本法則、仕組みを探求することを重視します。工学は知見を応用して新しい科学技術を創出していくことを重視する傾向がある学問となります。
理学部での体系化された理論をもとに研究成果を活用し、社会に還元できる新たな科学技術を創造する学問と言えます。
理工学部の研究は、遺伝子工学、ナノテクノロジーなど、最先端分野の研究課題と繋がっています。そのように社会を大きく変化させる可能性のある分野において研究成果をあげられるよう、しっかりとした理論、知識などを踏まえた上での応用力を身につけることが求められていきます。
その結果、理工学部の多くでは物理学科、化学科、数学科などの理学部系統と、電気工学科、情報工学科、建築学科などの工学部系統の学科か、その両方の学科が設置されています。
理工学部では何を学ぶ?
理工学部
理工学部では一般的に1、2年次に一般教養と呼ばれる語学や自分の関心のある他分野の内容と、理系の基礎知識を学んでいくことが多くみられます。
英語を用いての論文発表、研究発表の機会を数多くあるため少人数でのクラスの英語などに力を入れている学校も多くあります。
1、2年次で基礎力を身につけた後に各学科に分かれて専門的な内容を中心として学習していくことが多いケースとなります。
学科、専攻内容は各大学で異なることが多いため、各学校によって特色があるのも理工学部の特徴です。
学校によっては入学後に学科選択が可能な大学もあれば、入学時に学科が決定している大学もありそれぞれ異なるために確認をしておくべきでしょう。
理学、工学の両方を横断的に学べる学校もあり、自分自身で何をしたいかを考えて進んでいくべきです。
中学、高校教諭の数学、理科、情報、工業の第一種免許の取得が可能なケースも多く、電気主任技術者、建築士、測量士補などの試験が一部免除されるケース、受験資格を得られるケースもあり、何をしたいによっていく大学を選択することをお勧めします。
理工学部が有名な大学は?
1.東京工業大学
東京工業大学
国立大学であり、国内トップクラスの理工系学部であり、東京一工という国内の最難関大学群に含まれています。
学生、講師ともに国内屈指のレベルであり、最先端の理工学を学び研究することが可能です。
偏差値も非常に高く、研究の質も日本最高レベルであることから理工学を学んでいくには非常に良い環境であることがあると言えます。
2.東京理科大学
東京理科大学
私立大学では最も偏差値が高く理系総合大学として知られています。
理系の総合大学であることから、幅広く理工学についての研究分野を学ぶことが可能であることが特徴です。
理工系から工学系と10の学科がある幅広さです。
理系の仕事に就く場合は早慶と並ぶトップレベルの大学であるため、東京理科大学も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
3.早稲田大学
早稲田大学
理工学部の中でも3学部あり、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部の3学部もあり非常に多岐にわたっての研究が可能です。
英語教育、多数の実習科目によるスキルの向上も図ることが可能で、1年次より実践的にスキルを身につけることが可能です。
3年次以降は研究室への所属となり、教授の指導を受けながら専攻したい内容について詳しく学んでいくことも可能です。
座学、実学のどちらでも密に研究、学習することが可能な大学となります。
理工学部の就職先
理工学部では学ぶ学科によって就職先が異なってくるでしょう。
例えば、建築学系の学科であれば建設会社、設計事務所に就職し、建築士、建築設備士として建物づくりに携わっていくこともあります。
機械工学系の学科であれば、電気や電子機器の製造メーカーをはじめ、電子系や電気系研究者、技術者になる方、機械設計、技術者になる方、エンジニアになる方などの機械づくりの仕事に進む道もあります。
数学系、情報工学系の学科であれば、情報通信業、システム業、金融業と学んできた専門知識を活かした仕事につなげていくことが可能となります。
理学、工学と単体で学部を設置していくのではなく、理工学部として理学と工学を融合した学部の形ととっているケースが多いです。
自分の興味のある分野について学ぶことができる大学、希望する業種へ就職できる大学へ進むのが良いでしょう。
まとめ
今回は理工学部についてまとめていきました。
理学、工学と単体だけでなく、理学と工学を融合した学部の形を取ることが多いのが理工学部の特徴となります。
また、専攻する内容によって就職先も大きく変わってくる学部です。
自分自身の興味のある分野でどの分野がいいのか考えた上で学科、専攻を決めていくべきでしょう。
理工学部への受験を考えている方はぜひこれを読んで検討してみてくださいね。