皆さんは私立大学の文系で必要な科目をご存知でしょうか。そして私立大学の文系の中でもオススメの大学と学部というものがあります。
そして必要な科目というものも各大学にありますので、今回は必要な科目とオススメの大学、学部をそれぞれご紹介していきたいと思います。
今回は私立大学の文系科目について詳しくご紹介していきます。
私立大学の文系の必要な科目とは?
まず、第一に私立大学の文系科目として、3教科3科目での受験が一般的となります。
文系の入試で多い受験科目が
- 外国語
- 国語
この2科目は必須となります。そしてこれ以外には
- 地理・公民
- 数学ⅠA・ⅡB
の2科目のうちにどちらかを選択した上での3科目の受験が一般的となります。
外国語
外国語はどの学部でも必要になっております。
英語なしで受験可能な大学は基本的にまずありません。
文系を志望している学生は英語を含めて外国語は必ず必要となりますので勉強をしておきましょう。
国語
科目 | 学部 |
---|---|
現代文のみ | 外国語学部、家政学部などのその他、一部の大学や学部 |
現代文+古文 | ほとんどの大学・学部 |
現代文+古文・漢文 | 文学部と上位校の一部 |
地歴・公民
- 日本史
- 世界史
- 政治・経済
- 地理
この中から1科目を選択していきますが、政治・経済や地理での受験を認めていない大学や学部もあります。
科目 | 学部、大学 |
---|---|
地理、政治経済が不可 | 早稲田大学(文学部/文化構想学部/社会科学学部/人間科学部)、 慶應義塾大学(法学部/経済学部/文学部)、上智大学など |
地理が不可 | 早稲田大学(法学部/商学部)、中央大(法学部/商学部/経済学部/国際経営) 立教大学(法学部/経済学部/経営学部)、学習院大学(国際社会科学部)など |
政経が不可 | 慶應義塾大学(商学部)、立教大学(文学部)など |
数学
大学や学部によって出題範囲が大きく異なります。また、数学を認めていない大学もあります。
以上の大学が数学での受験を認めていません。確認しておきましょう。
以上のような大学では、科目で使うことのできない科目があります。よく確認しておきましょう。
私立大学文系のオススメの大学と学部は?
慶應義塾大学
慶應義塾大学
経済学と心理学がオススメの大学となります。
就職においても同窓会の三田会が非常にOB・OGの結びつきが強いため、学閥が強く、就職だけでなく出世でも強い大学となっております。
偏差値、難易度も非常に高く、留学生もとても多い大学でもあり、スーパーグローバル大学に指定されている大学となっております。
早稲田大学
早稲田大学
文学部が特に名門として知られています。慶應義塾大学よりも文学部は特に名門であり文系全般で全国屈指の偏差値、難易度の大学となっております。
知名度も非常に高い大学であり、就職においても特定業界に偏ることなく、様々な業界で活躍しています。
また、スーパーグローバル大学にも指定されており、留学環境は国内トップクラスの大学となっております。
上智大学
上智大学
哲学、西洋文学、語学、環境法学に強みを持つ大学であり、多くの留学生、帰国子女も数多く通う大学となっています。
早稲田、慶應に次ぐ私立大学であり、大卒からの知名度が非常に高い大学ではありますが、スポーツで実績がなく地方や大学受験をしていないからの知名度はやや劣るのが難点です。
上智大学もスーパーグローバル大学に指定されており、留学、留学生の受け入れに対して強みを持っている大学であると言えます。
国際基督教大学
国際基督教大学
ICUの愛称で呼ばれることもあり、語学に強みを持っている大学で、スーパーグローバル大学に指定されています。
就職はコンサル、外資系に強みを持ち、難易度も偏差値も非常に高い大学となっております。
明治大学
明治大学
知名度抜群の人気大学として知られています。
考古学が特に名門であり、法学、政治学、経営学にも強みを持っております。
上場企業の役員の数も非常に多く、就職率も高い大学となっております。
同志社大学
同志社大学
関西の私立大学では有数であり、福祉学に強みを持っております。
また、宗教学、心理学、法学、商学、英米文学も強みを持った大学として知られています。
偏差値も難易度も関西私大では有数となっております。
私立大の入試方式は?
私立大学の入試方式は?
私立大学の入試では、1つの学部で受験方式が複数ある場合が多くなります。
個別選抜という大学独自の試験と、共通テストを受験する共通テスト利用型選抜の2つに分けることができます。
個別選抜では上記の通り3教科型が多くなりますが、1〜2教科で受験できる方式や特定の科目を傾斜配点となっており、共通テスト利用型は共通テストの結果だけで合否を判定するものと、共通テストと個別選抜の結果を合計して判定される方法があり、この2つが分かれることが多くなります。
共通テスト利用型の受験方法は1科目のみで受験できる大学もあれば、7科目利用で国立難関大の併願がしやすい大学もあることから、その方式は様々となります。
共通テスト前に出願締切となる大学もあるため、出願日はよく確認しておきましょう。
私立大学内の学内併願
私立大学は学内併願ができる大学も数多くあります。そのため、入試の日程を複数設ける大学もあり複数の学科の受験も可能となっております。
後期日程、3月入試、C方式といった方式も導入している大学も多く、全学部全学科が一斉に試験を行う全学部日程、大学のあるエリア以外で受験が可能な地方入試、試験日自由選択制度といって試験日を複数日設定し、学部・学科ごとに自由に選択して受験できる方法もあります。
このように受験生にとって受験機会が増える傾向にあり、各大学で様々な受験方式での受験方法があります。
私立大学の受験時の注意点とは?
私立大学の文系学科の受験時に、国語、地歴・公民の受験の選択は確認しておく必要があります。
国語は現代文・古文での受験となる大学、現代文のみでの受験となる大学が多くなりますが、漢文が受験科目となる大学・学部も中にはあります。
地歴・公民でも政治・経済や地理の受験を認めていない大学もあるため、受験科目についてよく確認して受験に挑みましょう。
さらに、数学受験を認めている大学もあり、理系から文転したケースでは非常に有効な方法となります。数学を選択して受験する受験生は多くないため倍率が低くなりやすいといえます。
以上のケースもありますが、一番多いケースとして私立大学の文系学科は英語、国語と地歴・公民の3教科3科目が基本となってきます。
絞り込みの注意点
私立大学の受験は1科目もしくは2科目での受験できる方式を設けている大学も中にはあります。
負担が減ることはメリットになってきますが、併願校もあることが多いので選択の幅を狭めることにもなってしまいます。
早い段階で安易に科目を絞ることなく、3科目型をベースにして受験勉強を進めていくのがいいでしょう。
まとめ
本日は私立大学の文系科目の受験科目、オススメの大学、学部についてご紹介していきました。
受験方法も様々であり、受験科目も大学によって異なってくることが私立大学受験の特徴となってきます。
各大学の学部によって入試方法、入試科目の指定がそれぞれあるため各大学の受験方式、科目の指定を確認しておきましょう。
国語、英語、地歴・公民での受験が一般的になってきます。各大学の受験方式についてもぜひ確認してみてくださいね。