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学歴社会のメリットとデメリットをマナビバが紹介します!

今回は、学歴社会のメリット、デメリットについてマナビバが紹介します。

日本は明治維新以降、高学歴の人を厚遇する傾向があり、特に戦後の就職市場において学歴の有無が将来の昇給や出世にも影響するといわれているほどでした。そのような学歴社会について、そのメリットとデメリットを見て行きましょう。

学歴社会のメリットは!?

  • ①仕事の選択肢が広い
  • ②賃金が高い
  • ③キャリアアップが可能

①「仕事の選択肢が広い」について

まず、学歴があることのメリットは、仕事の選択肢の広さです。大卒以上は、高卒と比べて選べる仕事や業界、職種などの範囲が広いのがメリットです。大企業では、新卒を募集する際に、ある一定水準の大学を出ていることを採用条件にしていることも多数あります。

これに対して高卒は、大卒と比較すると選択肢は狭くなります。このように、一般的に大卒が就職に有利と言われるのは、就職活動における選択肢の広さです。

学生から社会人になると生活そのものが変化し、新たな場での適応力や判断力が求められます。高卒の18歳と大卒の22歳とでは、そういう点でも考える力に差が出ることも十分に有り得ます。

②「賃金が高い」について

学歴の高い人は、比較的賃金が高いこともメリットです。大卒は幅広い教養と専門的な知識を持ち、そだけで高卒や専門卒に比べると初任給はやや高めに設定されています。大雑把にいうと、大卒と高卒とでは約3万円の給料の差があります。

給料は仕事をする上で重要であり、働くモチベーションにもなります。場合によっては全く同じ仕事をしていても、最終学歴が違うだけで給料に差がつくこともあります。また、初任給だけではなく、生涯賃金で見ても大卒のほうが約4,500万円も高く、金銭的なメリットで見ると大卒のほうが優遇されているのがわかります。

③「キャリアアップが可能」について

企業に就職した後は、そこで働き、仕事をどんどん覚えて成長していきます。就職後、ずっと同じ業務を任されるわけではなく、違った業務も任せられ、その結果が認められると出世します。役職がつく、給料の査定が変わるなどのキャリアアップをしていきます。結果的に大卒などの学歴を持つ人は給料が上がるのも早く、役職がつくのも早くなります。

これについても大卒のほうが優遇される機会が多く、同時期に働き出しても、大卒がより早く昇進する企業が多いようです。それというのも、そもそも採用の目的が違い、キャリアアップさせようとする社員を早い段階で企業が幹部候補生として大卒を採用しているのです。

別の言い方をすると、早期にキャリアアップさせる人を事前に選別し、入社後に育成を進めているという話を「学歴社会」と呼んでいるのです。

学歴社会のデメリットは!?

  • ①社会に出るのが遅い
  • ②学歴をアピールする場がないことも
  • ③大卒でも必ず就職できる保証はない

①「社会に出るのが遅い」について

大卒などの学歴を持つことが、マイナスに働くようなことは基本的に少ないです。それでも、少々のデメリットもあるにはあります。進学して後悔しないよう、高卒や専門卒の段階で働いたほうがメリットになるという場合にはどのようなものがあるかを探り、それを知った上で学歴を身につけるのが賢明です。

大卒などの学歴を持つということは、最低でも4年以上、さらに浪人や留年、留学などを経験すると結構な社会への出遅れるになります。同じ高校出身で、一方は高卒で就職、一方は大卒で就職した場合、同じ会社に勤めると4年ものキャリアの開きがあります。勉強をしてきたからという理由で条件面は優遇されているものの、実際の仕事と勉強は違い、仕事はまた1から覚え直さなければなりません。

高卒で働いていた場合は、4年分の蓄積があります。4年後に入社してきた大卒が生涯賃金で追いつくのは35歳といわれています。そこに加えて大学の学費を取り返すには、さらに6〜7年くらいかかるといわれています。職歴の差は埋まることがないため、特に職人気質の職場においては数年出遅れることはデメリットになります。

②「学歴をアピールする場がないことも」について

学歴が社会の幾つかの場でアピールポイントになることは確かです。

また同じ大卒でも、大学の偏差値や実績によって学歴フィルターにかかる、かからないという所で全然違ってきます。それだけ高学歴のほうが出身大学のアピールをしやすくなります。

しかしその一方で、学歴はあくまでアピールポイントのひとつでしかなく、学歴のみで就職活動が上手くいく程の簡単なものではありません。

進路が決まらないまま卒業を迎えたり、就活をやり直すために就職留年するような人も現実にいます。就職活動が長引き、根負けして本位ではない就職先を決めてしまい、納得できないまま卒業するという人もいます。

そこで、大切なのはどこの大学を出たか以上に、その大学で何を学んだかということです。熱心に取り組んだことや大学でで知識を増やせたことで、そこから何を得られ、就職先でどのように活かすことができるかを、筋道立てて言えるようにするところから始めましょう。

③「大卒でも必ず就職できる保証はない」について

大学時代に研究したこと、学んだこが、必ずしも就職先で活かせるとは限りません。むしろ学生時代に勉強したことを職場で活用できるような人は多くありません。そこで、4年間の大学生活から得られたものはなかったのではないか、と悩んでしまう人もいます。

しかし、それは個人の一人ひとりの価値観であるため、労働者としての価値観よりも、ここでは企業が学歴というものに価値を見い出さない場合について考えます。つまり、大卒の人にわざわざ高い給料を払うよりも、高卒を雇ったほうが人件費がかからない、という企業側の都合です。

会社としての体力がなく人件費を削りたい企業にとっては、高い給料を払うくらいなら最初から雇わない、という考えも大卒などの学歴を持つ人にはデメリットになります。大卒だからといって、望んだ企業に就職できるという約束など大学も企業もしません。

一人ひとりの考え方や、就職活動に対する取り組み方、努力次第で就職先は変わっていく、ということになります。 

学歴社会に対応する方法は!?

高学歴になるには、やはり勉強ができる必要があります。勉強というのは積み重ねるものなので、一度遅れを取ってしまうと追いつくのにかなりの労力を使います。そこで、できるだけ早いうちから家庭学習の習慣をつけ、つまずかないことが肝要です。

また、勉強するにも塾や予備校、私立大学に通うともなれば、かなりの費用がかかるのは本当の話です。対策として、奨学金などの制度をよく調べ、進学の道を閉ざさないことをオススメします。

その他では、近年の企業は多様性の重要さについても十分理解しており、必ずしも学歴オンリーと考えているワケでもない、ということがいえます。様々な大学の学生を採用することで組織に多様性をもたらし、誰に対しても門戸を開こうとする企業も少しずつ増えていることを理解しましょう。

まとめ

今回は、「学歴社会のメリットとデメリット」についてお話しました。ご覧の通りで、どちらかというとデメリットはほとんどなく、メリットをどれだけ活かせるか、という所に話は落ち着きます。

社会全体で、人に対する評価が学歴ばかりになるのも偏った状況といえますが、実質上、就職活動では企業が新人を「篩(フルイ)にかける」手段として学歴を見て線引しているのが現実です。このような学歴社会の現実に対し、どのように立ち向かうか、いかにして勉学に励むか、そのあたりを考えて行動に移すのが今後の目標になるのではないでしょうか。

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