「一流大学って、どんな所が一流なの?」という質問や疑問は、少なからず考えたり聞いたりしたことはあるかと思います。
では、具体的にどんな所を見て一流大学としているのか、そしてどの程度の数値であれば一流大学と言えるのか、マナビバがランキング形式でわかりやすくお伝えしていきます。
一橋大学
一流大学のランキング発表!
今回は、数値で示せるランキングとして、
の2つを用いました。その両方を比較できる一覧を見ることで、その大学の得意とするところも見えてきます。
<国公立大学トップ20>
まず、国公立大学から見ていきましょう。
大学(特に総合大学)は、ある学部だけレベルが高い、または特定の学部だけ容易である、など学内での難易度の違いがあります。時代の流行によって、数年後は変化している可能性もあります。
就職率は、毎年変動して順位も入れ替わります。例えば、小樽商科大学は前回調査で16位でしたが、今回は29位だったので20位以内にはランクインできませんでした。
いま高校生の人は、大学を卒業する頃にはまた順位が入れ替わっていると推測できます。その点で、あまり順位や序列に拘りすぎるのは自分を見失う一因にもなりかねません。
現在のところにおいて、その大学の全体のレベルがどれくらい高いのか、という参考としてご覧ください。
なお、医学部など医系は除外しています。
順位 | 偏差値 | 大学名(主なキャンパス) |
---|---|---|
1位 | 70 | 東京大学 (東京) |
2位 | 69 | 京都大学 (京都) |
3位 | 67 | 東京工業大学 (東京) |
3位 | 67 | 一橋大学 (東京) |
5位 | 66 | 大阪大学 (大阪) |
6位 | 65 | 名古屋大学 (愛知) |
7位 | 64 | 神戸大学 (兵庫) |
7位 | 64 | 東北大学 (宮城) |
9位 | 63 | 北海道大学 (北海道) |
9位 | 62 | 東京外国語大学 (東京) |
11位 | 62 | 九州大学 (福岡) |
11位 | 62 | 大阪公立大学 (大阪) |
11位 | 62 | 筑波大学 (筑波) |
14位 | 61 | 横浜国立大学 (神奈川) |
14位 | 61 | 千葉大学 (千葉) |
15位 | 60 | 東京都立大学 (東京) |
17位 | 59 | 広島大学 (広島) |
17位 | 59 | お茶の水女子大学 (東京) |
17位 | 59 | 名古屋市立大学 (愛知) |
20位 | 58 | 電気通信大学 (東京) |
20位 | 58 | 岡山大学 (岡山) |
20位 | 58 | 金沢大学 (石川) |
順位 | 大学名(主なキャンパス) | 大手企業就職率 |
---|---|---|
1位 | 一橋大学 (東京) | 56.7% |
2位 | 東京工業大学 (東京) | 54.0% |
3位 | 国際教養大学 (秋田) | 35.2% |
4位 | 名古屋工業大学 (愛知) | 34.9% |
5位 | 電気通信大学 (東京) | 33.8% |
6位 | 大阪大学 (大阪) | 33.6% |
7位 | 九州工業大学 (福岡) | 32.6% |
8位 | 名古屋大学 (愛知) | 31.9% |
9位 | 横浜国立大学 (神奈川) | 30.4% |
11位 | 京都大学 (京都) | 29.8% |
12位 | 豊橋技術科学大学 (愛知) | 28.0% |
13位 | 東北大学 (宮城) | 27.7% |
13位 | 京都工芸繊維大学(京都) | 27.7% |
15位 | 神戸大学 (兵庫) | 27.3% |
16位 | 九州大学 (福岡) | 26.3% |
17位 | 大阪公立大学 (大阪) | 25.1% |
18位 | 北海道大学 (北海道) | 24.2% |
19位 | 東京外国語大学 (東京) | 23.3% |
20位 | 長岡科学技術大学 (新潟) | 22.4% |
この一覧を見ると、
- 難易度も就職先も高いレベルにある大学
- 入試の難易度が特に高い大学
- 就職で成果を出している大学
の3パターンに分かれていることが理解できます。
ただし、公務員になる人や大学院に進む人は大手企業の人数には数えないため、大手企業に行く人が少なめだからといって卒業後の進路が良くないとは言い切れません。
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東京大学
<私立大学トップ20>
続いて、私立大学です。
順位 | 偏差値 | 大学(主なキャンパス) |
---|---|---|
1位 | 70 | 慶應義塾大学 (東京) |
2位 | 69 | 早稲田大学 (東京) |
3位 | 66 | 上智大学 (東京) |
4位 | 64 | 明治大学 (東京) |
4位 | 64 | 同志社大学 (京都) |
6位 | 63 | 立教大学 (東京) |
6位 | 63 | 国際基督教大学 (東京) |
8位 | 62 | 東京理科大学 (東京) |
8位 | 62 | 青山学院大学 (東京) |
10位 | 60 | 中央大学 (東京) |
10位 | 60 | 法政大学 (東京) |
12位 | 59 | 学習院大学 (東京) |
13位 | 58 | 関西学院大学 (兵庫) |
13位 | 58 | 豊田工業大学 (愛知) |
14位 | 57 | 立命館大学 (京都) |
14 | 57 | 明治学院大学 (東京) |
16 | 56 | 津田塾大学 (東京) |
16 | 56 | 関西大学 (大阪) |
16 | 56 | 成城大学 (東京) |
16 | 56 | 関西外国語大学 (大阪) |
16 | 56 | 武蔵大学 (東京) |
順位 | 大学名 | 大手企業就職率 |
---|---|---|
1位 | 慶應義塾大学 (東京) | 40.9% |
2位 | 豊田工業大学 (愛知) | 38.7% |
3位 | 東京理科大学 (東京) | 36.3% |
4位 | 早稲田大学 (東京) | 32.9% |
5位 | 上智大学 (東京) | 29.2% |
6位 | 芝浦工業大学 (東京) | 27.5% |
7位 | 同志社大学 (京都) | 26.6% |
8位 | 明治大学 (東京) | 24.2% |
9位 | 国際基督教大学 (東京) | 23.1% |
11位 | 青山学院大学 (東京) | 22.1% |
12位 | 立教大学 (東京) | 21.2% |
13位 | 関西学院大学 (兵庫) | 20.4% |
14位 | 津田塾大学 (東京) | 20.3% |
15位 | 中央大学 | 19.3% |
16位 | 東京都市大学 (東京) | 19.1% |
17位 | 立命館大学 (京都) | 18.0% |
17位 | 学習院大学 (東京) | 18.0% |
19位 | 東京電機大学 (東京) | 17.8% |
20位 | 法政大学 (東京) | 16.7% |
以上が私立大学のトップ20です。
私立大学も国公立大学と同様に、就職率は毎年同じではありません。
今回調査では偏差値も大手企業就職率も慶應義塾大学が両方とも制覇して無類の強さを示していますが、前回調査での就職率の1位は東京理科大学でした。
順位が変動する理由は幾つもあります。
- 自らベンチャー企業を起業した
- 公務員になった
- 大学院に進学した
- 資格取得などで浪人した
- 他の学部に学士(大学を卒業した)編入した
- 弁護士や会計士などの事務所に勤めた
などで大手企業に採用されても就職しない、または大手企業に行く意思がなかった、とも考えられます。このことから、やはり大手企業に採用された人数や就職率だけでは大学をランク付けするのが容易ではないことが理解できます。
その一方で、例年いつもランク圏外の下位にいる、あるいは常に上位に留まっている、などは注視するに値します。
いざ就職活動を始める段階にいるような大学生活の後半ではなく、むしろ大学受験の大まかな参考材料として高校生のうちから上記のような資料があることを知っておくのが賢明です。
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東進
https://www.toshin-hensachi.com/
河合塾
https://www.keinet.ne.jp/university/ranking/
旺文社パスナビ
https://passnavi.obunsha.co.jp/
ベネッセマナビジョン
https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/hensachi/
大学通信
https://univ-online.com/article/career/19665/
上智大学
一流大学の持つ3つの特徴とは?
一流大学と呼ばれる大学はどのような点で優れているのか、その特徴を探っていきましょう。
大まかに3つの特徴があります。
特徴①<高い学力水準を持つ>
一流大学と呼ばれる大学は、まず学力が高く、言い換えると入試での難易度が難しい大学、ということになります。具体的には偏差値が高いと言えます。
国立大学であれば共通テストの得点率が70%程度を見込めるレベルから一流大学と呼ばれる大学が多くなります。
主要5教科に加えて「情報」が新たに共通テストに課せられるところからも、幅広い科目に対応できる学力が求められます。また二次試験では記述式の解答もできなければいけないなど、考えた上で書く力も必要です。
私立大学であれば、ザックリと偏差値60以上が学力的には一流の入り口となります。しかしながら、学部ごとの人気や募集人数の違いなどにより、同じ難易度といっても試験のレベルが同じとは限りません。
一口に難易度や偏差値だけでは把握しきれないような、それぞれの大学の難しさがあります。そこも含めて、ザックリと偏差値60以上を一流大学と見ておけばいいでしょう。
特徴②<歴史と伝統のブランド力を持つ>
大学入試の難易度とは別に、長い年月をかけて築かれた社会的な評価や信用度というものが大学にはあります。一般的にはそれらの大学は「名門」と呼ばれます。
国立大学なら、上記のランキングで20位以内に入らなくても十分に評価の高い大学が幾つもあります。例えば、お茶の水女子大学と同じ国立の女子大学で西日本No.1の奈良女子大学は当然に「名門」です。なおかつ学力も高く就職でも優位です。
また、多くの教員を輩出してきた東京学芸大学や、造船や漁業など海に関わる分野で専門的に研究してきた東京海洋大学などは他の大学とは比べられない多大な貢献の歴史と伝統があります。
私立大学なら、偏差値が60を超えていなくても、「名門」の名に相応しい大学が幾つもあります。
例えば、聖心女子大学は名門女子大学として津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学と並び称せられる存在感があります。
聖心女子大学は、美智子上皇后や、国連難民高等弁務官に国連児童基金(UNICEF)執行理事会議長を歴任した緒方貞子さんが卒業生です。
あるいは、元は国立大学で現在は私立大学になっている皇學館大学も名門校の一つです。
初詣や七五三、ひな祭りや子供の日、成人式など日本人のカレンダーや人生の節目の行事の出どころは神社と密接な関わりがあり、単に難易度や偏差値ではわからない重要な研究機関の役割を持つ大学です。
受験生は合格祈願で神社に行く人も多いですが、神社の神主さんの養成機関にもなっているのがこの皇學館大学です。
このように考えれば偏差値が60以下だからといって、数値だけで一流の度合いを決められるものではありません。
特徴③<就職に強い実績を持つ>
誰もが知っている大手企業に採用されたり、国家公務員の試験に多数の人が合格したり、代議士になるような人を長年にわたり輩出している、など卒業後の進路に一定の実績があれば、これも一流大学と言えます。
上記のランキングの一覧表に「大手企業就職率」が記載されています。
この表の数値は、東京一部株式市場に上場している、あるいは全国的に支店網を張り巡らせて誰もが知っている、などの条件を備えた大企業400社を対象に新卒の学生がどれくらい採用されて入社しているかが示されています。
もちろん大企業だけで就職の良し悪しを決めることはできませんが、ひとつの目安になることは確実です。このような採用実績が積み重なると、特徴②と同様に社会的な評価や信用度も出てきます。
そして、特徴①にあるような学力の高さに表される「すぐ覚える」「よく考える」「早くから準備する」「間違いがないか点検する」などの作業をできる人だからこそ、大企業に採用されるのです。
実際に、大企業で働けば収入も高いので、その収入の高い大企業に多数の先輩が入社している大学に自分も合格すればいいのだ、一所懸命に勉強して合格しよう、という考えになるのは至って当然となります。
以上の特徴①②③が当てはまれば一流大学に数えられるということになります。
東京理科大学
一流大学に合格するには
一流大学に合格しようと思ったら、早速、受験勉強に入りましょう。
<早期に目標を決める>
どの大学を目標にするかで、受験勉強のやりようも違ってきます。目標を持つことでモチベーションが上がり、どうすれば目標の大学に合格できるかを考えるようになります。
そのためには、自分がどんな勉強をどれくらいするか、具体的に学習計画を立てることが大事で、今の自分の学力や生活の状況を振り返り、必要なら先生や先輩に助言を求めたり、よく家族とも相談する必要が生じてきます。
目標とする大学を決める上で、今回は一流大学に合格するという前提で先手、先手で攻めの姿勢で向かっていきましょう。
国立大学と私立大学とに分けて説明します。
国立大学を目標にする場合
国立大学を目標にする場合は、受験科目の数を考えて勉強を進めます。
例えば理系なら主要5教科と、さらに二次試験に理科がもう1科目ある、などで科目の数が多いことが第一にあり、それだけ各科目に費やす学習時間が限られてきます。
それに加えて「情報」が新たに共通テストに課せられるため、その対策も必須です。
幅広い科目に対応できる学力は絶対条件で、さらに二次試験での記述解答の演習の割り振りも考えましょう。
私立大学を目標にする場合
私立大学を目標にする人の場合は、国立大学とは別の学習方法が必要です。
受験の科目数は少ないですが、代わりに難解な出題をする大学、細かい所をついてくる設問がある大学、問題量が多い大学、などバラエティに富んでいます。
その大学用の独自の対策をしないと十分に得点できないような問題の大学が幾つもあることを考えると、同じ難易度といってもその受験生にとっては比べてどちらが入りやすいかはわかりません。
全ての大学に対応した勉強方法はほぼ皆無で、どんな内容の試験にでも対応できるくらいの膨大な勉強量をこなさない限りは簡単に全大学に合格など至難の業です。
それぞれに向けた方針を持って学習計画を立てることが必要です。
明治大学
<強い意志で学習を続ける>
昔から受験勉強には「継続は力なり」という言葉が使われています。
一時的に勢いよく勉強しても、途中でその熱が冷めてしまい、次第に尻すぼみになっていく、という状況はよくありがちです。
そこで、目標を早めに立てたら、次はどうやってそれを実行し続けるかが重要になります。
学校の勉強の予習と復習だけではなく、受験の範囲でわからない所があるなら、前の学年に戻ってでも着実に理解して問題を解けるようにしなければなりません。
そのためには、自宅での学習の時間割を作成し、その通りに実行していく強い意志を持ちましょう。適度な休息やストレスの発散など上手にコントロールする器用さのある人は、勉強を長期に継続できて合格に近づけます。
<塾・予備校で理解を深める>
学校の勉強だけでは入試問題を演習する場面が少なく、また自宅で勉強しても上手くいかないこともあります。
そんな時は、学校の先生にきちんと質問しましょう。または、塾か予備校を利用しましょう。大事なことは、自分にあった学習方法を見つけて実行することです。
塾や予備校を選ぶにも、自分の学力に合わせて進めないと問題を解く以前に内容の理解ができなくなってしまいます。学力を高めるという目的から外れずに、人と比べたりカッコ悪いかどうかなどの余計なプライドに振り回されないことが大切です。
自分に合った塾や予備校を選んで学力を高めていけば目標の大学に近づけます。
<模試は必ず復習する>
入試の練習として模擬試験は上手に活用しましょう。
模試では、「自分でできた問題とできなかった問題を明確にする」という意識づけをして模試を受けることが大切です。ただ何点だった、判定何%だった、だけでは有効に活用しているとは言えません。
返却された模試のデータに書かれている合格判定の目安は、確かに必要な資料です。しかし、そこに一喜一憂し過ぎずに、早々に間違えた所を直し、わからなかった所は先生に質問したり改めて覚え直すなどして、同様の問題が出たら正解することが合格への道です。
以上が一流大学に合格するために求められることです。
京都大学
まとめ
今回は、「一流大学はどこか」「一流大学のランキングを見てみる」について説明しました。
- 難易度、偏差値が高い
- 社会的な評価を受けてきた歴史と伝統がある
- 就職での実績がある
以上の3点のどれかがあれば、大抵は一流大学として認められます。
また、一流大学に合格するには、
- 早期に目標を決める
- 強い意志で学習を続ける
- 塾・予備校で理解を深める
- 模試は必ず復習する
以上が大切であることがわかりました。
これを読み、一流大学合格の目標に向かって進んで行きましょう!