都会の学生生活に憧れ、いざ上京してみたら・・・
「こんなハズじゃなかった!」という学生生活の「有る有る話」は毎年いつもの話として登場します。
では、どんな所が思っていた所と違って後悔するのでしょうか。
「都会の大学に通うと後悔すること」をマナビバが説明します!
後悔1・生活費がとても高額
<上京する時点でかなりの出費>
まず、上京するのに引っ越し費用がかかります。
関西方面の人々などは、あまり馴染みがないかも知れませんが、東京近辺では入居の際に「礼金」というものがあります。「礼金」は、入居しますのでよろしくお願いします、という意味合いの挨拶のお金です。家賃1ヶ月分か、高いところでは2ヶ月分かかります。
転居で借りている部屋から出ていく時の部屋の修繕費などは「敷金」から引かれます、余った金額は返してもらえることになっています。しかし、「礼金」は返ってきません。
地域ごとの昔からの風習なので、なかなか「礼金」のシステムを撤廃できずにいる地域があります。「敷金」も1ヶ月分か2ヶ月分かも家主さんや不動産の店舗によって異なります。
その他に保証金など、入居に伴う費用だけで家賃の5ヶ月分くらいはかかります。
これ以外に家電品などを買い揃えると、さらに費用がかかります。また、窓のカーテンや布団など寝具類も忘れてはいけません。
入居するだけで、引っ越しの移動や運搬の料金、入居する手続きなどの料金、生活に必要な物品の料金、など総計すると家賃6ヶ月分か、それ以上がかかるとみておきましょう。
これを考えていないと、入学することになってから無理やり用意しなければいけなくなり、入学後はどうやって無理やりに用意した金額を返していくかで一杯いっぱいになります。
<月々の収支が赤字になりがち>
何と言っても、都会で一人暮らしをするには生活費がかかります。賃貸物件の費用だけでも高額で、地方都市の平均的な賃貸物件より2〜3万円くらい高くつきます。
また、地方の自然が豊かな田舎と比べると、首都の東京などではおよそ5万円くらいは金額が高いと思っておきましょう。ただし人口が非常に多いため、電気代や都市ガスの料金は地方より若干ですが安めの傾向があります。
都会ではなくても、一人暮らしを始めるには、引っ越しの費用の他に、少しずつ買い足していくものが出てきます。また、家電品は一度に全部を揃えなくても、後から買う場合に必要な金額を作らなくてはいけません。
想像していた以上に出費が大きい、というのは上京した学生の大半が口にしています。
日本学生支援機構・学生生活調査結果
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/index.html
全国大学生活協同組合連合会・学生生活実態調査
https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html
後悔2・勉学が身につかない
<アルバイトに追われる日々>
都会では、勉学が疎かになる危惧も否定できません。
その理由として、「アルバイトに時間を取られる」ことが第一に挙がります。自分でなるべく頑張り、親の負担を軽くしたいと思ったら、アルバイトをすることになります。
「後悔1・生活費がとても高額」で書いてあるように、どうやって資金繰りをするかが学生生活の大きな課題となり、アルバイトと奨学金で何とかするしかありません。
ちなみに、大学の学費を親が出している国はごく少数で、大抵の国は大学の授業料を自分で払います。
<つい遊んでしまい学問が疎かに>
また、都会での楽しい誘惑もあります。気晴らしで流行に敏感な街並みを見る、というのが習慣化され、つい買い物してしまい、それが癖になってしまうと生活スタイルも変わってしまいます。
特に買い物や外食は要注意です。その失った金額を回復させようとアルバイトに励む、ということになると勉学が疎か(おろそか)になります。
都会の大学に行ってみたいと思う根底に、きらびやかな楽しい生活を味わいたい気持ちがあったのかも知れませんが、それは先ず勉学をきちんと進めた上での話であるのは言うまでもありません。
遊んでばかりいると、就職の時にも困ることになります。
JEES奨学金
http://www.jees.or.jp/foundation/g-scholarship.htm
JASSO奨学金
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/
JBC・CSR基金
https://www.jbc-csr-fund.org/
後悔3・不安や孤独を感じる
<都会は安全ではない>
都会での生活は、やはり危険が伴います。田舎では家のカギをかけずに外出しても大丈夫という地域もありますが、都会でそのようなことをすると危険です。
また、街ナカでのキャッチセールスでよくわからずに契約してしまった、などの知識不足や経験不足で大金を失うことも現実にあります。
その他では、交通量も多く、また必ずしも親切な人ばかりではありません。事故や事件、犯罪に巻き込まれやすい危険が常に伴います。
<交流する相手がいない>
地方から出てくると、親類でもいない限りは一人ぼっちの確率が高くなります。同郷の友人が会える範囲にいれば、それは頼もしい存在になりますが、いない場合は寂しさや孤独感を背負うことになりかねません。
どんな人とも仲良くなれる社交性の高い人柄で、コミュニケーション力を活かしてすぐ友人を増やせる人なら心配はそれほど要りません。
しかし、そうでない人は大都会の中に一人でいて不安にかられ、家族だけでなく大学の教室内の人たちからも「あの人、いつも一人だけど大丈夫なのか?」という目で見られてしまうかも知れないです。
想像した都会と違った!?
現代はネットの情報で色々なことがわかります。その前の時代でも、テレビの映像などで東京の朝のラッシュの満員電車を見ると、その人の多さに圧倒されてしまいます。都会は田舎とは違う大変さがあります。
そこは知らないワケではなく、承知した上で都会に出てくるのですが、どうしても深く考えず、楽しいことや未経験の都会の魅力に気持ちが向きがちです。
元来、若い年代では流行を先取りすることに価値を感じたり、有名な買い物スポットやレジャースポットに行ってみる、全国から集まる多数の人と交流したい、というような思考を優先しがちです。
若者の思考や興味が良い、悪い、という見方をしても、都会で後悔してしまう状況を改善することにつながりません。むしろ、「都会ならではの楽しみ」に惹かれて上京するのが自然な若い年代の思考や興味であることを前提として、想像しているのとは違うかも知れないことを周囲の人たちが教えてあげる手立てを考えましょう。
まとめ
今回は、「都会の大学に通うと後悔すること」について、説明しました。
都会に出た学生が後悔することは、
- 上京する時点でかなりの出費
- 月々の収支が赤字になりがち
の2点で「生活費がとても高額」であること、
- アルバイトに追われる日々
- つい遊んでしまい学問が疎かに
の2点で「勉学が身につかない」こと、
- 都会は安全ではない
- 交流する相手がいない
の2点で「不安や孤独を感じる」ことがあります。
これらのデメリットは、実は状況以前から大体はわかっていることです。都会のカッコいい世界に目を奪われてばかりいないで、学業が本分であり、そもそも資金がかかり、犯罪や事故・事件も多いことをよく知ることが大切です。
計画をしっかり立て、上手に資金をやり繰りし、相談相手や安心できる人とつながっておく、そういう都会の大学生活を営みましょう。