早稲田大学には政治経済学部があります。それは早稲田大学を代表する学部で、いわば「看板学部」です。
また、慶應義塾大学にも「看板学部」である経済学部があり、非常に有名です。
このように、「早慶」など歴史のある大学や大規模な大学、有名な大学には「看板学部」がつきものです。もし全ての学部が非常に優秀で甲乙つけ難い場合でも、その大学が創立された経緯や長年の歴史を紐解くと「看板学部」はだいたい決まってきます。
では、「早慶」のように多くの人が知っている有名な大学には、必ず「看板学部」があるものなのでしょうか?
今回は、有名私立大学の中でも難関とされる「MARCH」について、その「看板学部」はどこなのか、マナビバが調査します!
明治大学の看板学部
<商学部>
明治大学は、「商学部」が看板学部です。
他にも法学部、政治経済学部は難易度が高く、経営学部も人気があります。明治大学は全般的にどの学部も難易度が高く、偏差値だけで見るとどこの学部が「看板学部」なのかわからないくらいです。
その中で「商学部」が看板学部として選ばれるのは、やはり日本の私立大学の中で最も古い商学部商学科があるのが最大の理由です。設立は明治37年(1904年)で、明治大学と言えば「明大は商科」と名前が挙げられるくらい浸透しています。
授業も厳しく、他学部と比べて卒業するために必要な単位数がやや多いため、昔は「監獄の商科」とも言われたほどです。慶應義塾大学は経済学部(当時は理財科)、早稲田大学は政治経済学部、中央大学は法学部、そして明治大学は商学部が私立大学の代表的な看板と言えるでしょう。
経済系では「商学部」とは別に経営学部があり、さらに政治経済学部もあるため、高校生で詳しく学部ごとの違いがわからない場合は、明治大学に合格できる学力があっても「どの学部に行けばいいのだろうか?」といざ考えると、さぞ悩むところかと思われます。
安易に難易度だけで決めず、また有名な看板ということに引っ張られずに、自分の学びたいものは何かをよく考えましょう。また大学のホームページや他大学の商学部などを調べて検討することも大事です。
商学部の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般選抜試験 | 3教科 /350点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文の独立問題は出題せず):100点 ・英語(ドイツ語・フランス語の選択も可):150点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世界史B・日本史B・地理Bから選択) ・公民:政治・経済 ・数学:ⅠA・ⅡB (数Aは場合の数と確率・図形の性質・整数の性質) (数Bは数列・ベクトル) |
一般選抜試験 | 3教科 /550点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文の独立問題は出題せず):150点 ・英語:300点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世界史B・日本史B・地理Bから選択) ・公民:政治・経済 ・数学:ⅠA・ⅡB (数Aは場合の数と確率・図形の性質・整数の性質) (数Bは数列・ベクトル) |
一般選抜試験 (全学部) | 3教科 /450点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文の独立問題は出題せず):150点 ・英語(ドイツ語・フランス語の選択も可):200点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世界史B・日本史B・地理Bから選択) ・公民:政治経済 ・数学:数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル) |
共通テスト利用 | 4教科4~5科目 /800点満点 | <必須3科目> ・国語:200点 ・外国語※(リスニングあり):200点 ・数学※:数IA必須・数IIB・簿記・情報から1:200点 <選択1科目または2科目※>:200点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基)から2科目選択 または 発展(物・化・生・地学)から1科目選択 |
共通テスト利用 | 5教科6~7科目 /800点満点 | ・国語:200点 ・外国語※(リスニングあり):200点 ・数学:数IA必須・数IIB・簿記・情報から1:200点 ・地歴または公民:100点 (地歴は世界史B・日本史B・地理Bから選択) (公民は現社・倫理・政経・倫理政経から選択) ・理科:100点 (基礎:物基・化基・生基・地学基から2科目選択) または (発展:物・化・生・地学から1科目選択) |
※共通テスト利用の外国語は、フランス語・ドイツ語・韓国語の選択も可。
※共通テスト利用の数学は、簿記・情報を選択科目に含まない日程もあり。
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.meiji.ac.jp/exam/information/index.html)
青山学院大学の看板学部
<文学部・英米文学科>
青山学院大学は「文学部」の「英米文学科」が看板です。
ミッション系(キリスト教の学校)の有名校で、英米語圏の語学力を磨く上で東京近辺ならこの青山学院大学、立教大学、上智大学、明治学院大学あたりが最適な学校とされていました。
大学が最初に幾つもの学部を発足させるのは簡単ではないこともあり、しばらくは文学部の英米文学科が目立った存在でした。現在でも「英語の青山」と言われるくらい英米の文学、語学に関しては特に強いのが青山学院大学の特徴です。
時代の進展に合わせて新しい学部が登場し、また大学の拡充で次々と学部学科を増やしていくのが近年の私立大学の傾向ですが、青山学院大学も新しい学部学科が幾つも登場しています。
ひと昔以前は国際政治経済学部がその新看板になるところでした。国際政治経済学部がまた更に人気と難易度が高まり、就職や知名度などで大きく上回れば文学部英米文学科から取って代わる可能性はあります。
それでも、看板が逆転されるような事態になるには10年、20年の歳月を要します。それくらい伝統と実績の積み重なったものが「看板学部」とされています。
青山学院大学の場合は、文学部英米文学科と国際政治経済学部の二枚看板と評しても決しておかしくはありません。
文学部英米文学科の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
個別A方式 | 共通テスト 3教科 + 独自問題 /500点満点 | <共通テスト> ・英語(リーディング・リスニング):100点 ・国語:100点 ・地歴・公民:100点 (①世界史B②日本史B③地理B④現代社会⑤倫理⑥政治・経済 ⑦倫理、政治・経済)から選択 <独自問題> ・英語(リスニングを含む):200点 |
個別B方式 | 2教科 /300点満点 | ・英語(リスニングを含む):200点 ・英語による総合問題(記述式問題および小論文):100点 |
個別C方式 | 2教科 /300点満点 | ・英語(リスニングを含む):200点 ・国語(漢文を除く):100点 |
一般試験 (全学部) | 3教科 /350点満点 | <必須2科目> ・国語(古文と漢文を除く):100点 ・英語:150点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世界史B・日本史Bから選択) ・公民:政治経済 ・数学:(数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数B※から選択) ※数Bは数列・ベクトル |
共通テスト利用 | 共通テスト 3教科 または 4教科 /400点満点 | <必須2科目> ・国語:100点 ・英語(リスニングあり):200点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学:数IA・数IIB ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基)から2科目選択 または 発展(物・化・生・地学)から1科目選択 |
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.aoyama.ac.jp/admission/)
立教大学の看板学部
<経営学部>
立教大学ですが、今回は「経営学部」を看板学部として紹介します。
立教大学は、青山学院大学と同じくキリスト教の学校で語学を中心に学ぶところからスタートしています。したがって、文学部の文学科・英米文学専修が元来の「看板学部」でした。
しかしながら、受験の偏差値において法学部など別の学部のほうが上にいる時代が続き、さらに21世紀に新設された経営学部が脚光を浴び、ものの数年で偏差値が学内で最高となりました。
今後にもよりますが、後から長い目で振り返ると、現代化の波に合わせて経営学部が一時的な看板の座についたことがあった、という評価になる可能性もまだ現時点では十分にあります。
青山学院大学のように文学部英米文学科と国際政経学部の二枚が揃うのは稀な例で、立教大学も似たようなケースになっているものの、こちらはもっとシビアな評価で「経営学部が文学部に取って代わった」という味方が大勢を占めつつあります。
やはり、ネットだけでなくビジネス誌などでも「立教大学の看板は経営学部」と書かれているところが大きいようです。現に早稲田大学や慶應義塾大学の経営学の講義に遜色ないハイレベルの授業が実践され、学生の質も近年の私立大学の中では最もレベルが高い学部の一つとして認知され始めています。
その認知が、半ば「看板学部」としての認知になろうとしている段階です。
もちろん、そもそもの始まりからすれば文学部文学科の英米文学専修が立教大学の「看板学部」で、看板が代わることはない、という味方も依然あります。
ところが、新たに経営学部を「看板学部」と見るようになる要因がもう一つあります。
それは、国際系で実践的な外国語を使用する異文化コミュニケーション学部が台頭したことです。これにより、語学に強い文学部の印象が薄れ、そこに経営学部も出てきたことで文学部の存在感そのものが相対的に低下した、という構図です。
今後の立教大学の進展が注目されます。
経営学部の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般選抜試験 | 3教科 /350点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文を除く):100点 ・英語:150点 (英語資格・検定試験・共通テストの英語を得点換算) <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史Bから選択 ・数学:数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル) 【注】 ・試験日程により、数学が選択科目に入らずに地歴のみの日程 がある。 ・試験日程により、数学が選択科目に入らずに地歴または公民 から選択する日程がある。 |
共通テスト利用 | 3教科 /400点満点 | <必須2科目> ・国語(近代以降の文章):100点 ・英語(リスニングあり):150点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学:数IA・数IIBから選択 |
共通テスト利用 | 4教科〜6教科 /700点満点 | <必須3科目> ・国語(近代以降の文章):100点 ・英語(リスニングあり):200点 ・数学(数IA):100点 <選択3科目>:300点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択※ ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択※ ・数学:数IIB ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基)から2科目選択 または 発展(物・化・生・地学)から1科目選択 |
※地歴と公民の中から1科目以上を選択すること。ただし、公民から2科目選択は不可。
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/general.html)
中央大学の看板学部
<法学部>
わざわざ言うまでもありませんが、看板学部は「法学部」です。
こと法学部に関しては別格の扱いをされています。キャンパスには「炎の塔」と呼ばれる国家資格勉強専用の建物があり、司法試験の合格実績はMARCHの中でダントツの1位です。
また入試レベルも高く、早稲田大学の法学部や慶應義塾大学の法学部と並び称されるほどの難易度を誇ります。
よく言われる「看板学部」という表現ですが、中央大学の法学部はまさに看板で、日本の私立大学で看板学部トップ3を挙げる、真っ先に名前が出るくらい認知されています。早稲田大学の政治経済学部、慶應義塾大学大学の経済学部とともに、文系で上位クラス以上の受験生なら知らない人は皆無でしょう。
法学部の中では「法律学科」「国際企業関係法学科」「政治学科」に分かれています。
近年までは多くの大学が都心から少し離れた所にキャンパスを分散させていましたが、最近は都心回帰の現象が見られます。この中央大学も看板の法学部を都内文京区の茗荷谷にキャンパスを移転し、人気復活を狙っています。
これにより、文系の学部生と理系の学部生が一緒に受講できる授業が増え、多様な考えや文理の枠を超えた学習ができるようになりました。
法学部の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般試験(法律学科、政治学科) | 3教科 /350点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文を除く):100点 ・英語:150点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史Bから選択 ・公民:政治経済 ・数学:数IA・数IIB(数列・ベクトル) |
一般試験(国際企業関係法学科) | 3教科 /400点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文を除く):100点 ・英語:200点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史Bから選択 ・公民:政治経済 ・数学:数IA・数IIB(数列・ベクトル) |
一般試験(法律学科、政治学科) | 4教科 /450点満点 | <必須3科目> ・国語(漢文を除く):100点 ・英語:150点 ・数学:数IA・数IIB(数列・ベクトル):100点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史Bから選択 ・公民:政治経済 |
一般試験(国際企業関係法学科) | 4教科 /450点満点 | <必須3科目> ・国語(漢文を除く):100点 ・英語:200点 ・数学:数IA・数IIB(数列・ベクトル):100点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史Bから選択 ・公民:政治経済 |
共通テスト利用 (法律学科、政治学科) | 3教科〜 4教科 + 個別試験 /700点満点 | <必須2科目> ・国語:200点 ・英語(リスニングあり):100点 <選択2科目>:200点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学※:数IA・数IIB ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基) から2科目選択、または 発展(物・化・生・地学)から 1科目選択 <個別試験> ・英語:200点 |
共通テスト利用 (国際企業関係法学科) | 3教科〜 4教科 + 個別試験 /800点満点 | <必須2科目> ・国語:200点 ・英語(リスニングあり):100点 <選択2科目>:200点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学※:数IA・数IIB ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基) から2科目選択、または 発展(物・化・生・地学)から 1科目選択 <個別試験> ・英語:300点 |
共通テスト利用 | 5教科〜 6教科 /600点満点 | <必須2科目> ・国語:100点 ・英語(リスニングあり):200点 <選択4科目>:300点※ ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学:数IA・数IIB ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基) から2科目選択、または 発展(物・化・生・地学) から1科目選択 |
共通テスト利用 | 3教科〜 4教科 /700点満点 | <必須2科目> ・国語:200点 ・英語(リスニングあり):300点 <選択1科目>:200点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学:数IA・数IIB ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基) から2科目選択、または 発展(物・化・生・地学) から1科目選択 |
共通テスト利用(後期) | 5教科〜 6教科 /550点満点 | <必須2科目> ・国語:100点 ・英語(リスニングあり):150点 <選択4科目>:300点※ ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学:数IA・数IIB ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基) から2科目選択、または 発展(物・化・生・地学) から1科目選択 |
※共通テスト利用の選択科目は、数学1科目以上を必ず含むこと。
※共通テスト利用の選択科目4科目は、高得点の3科目を採点に加える。
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.chuo-u.ac.jp/connect/admission/exam/overview/)
法政大学の看板学部
<法学部>
法政大学は、中央大学と同じく「法学部」が看板学部になります。
古くからある「法律学科」「政治学科」と、比較的新しい「国際政治学科」の3学科に分かれています。
明治時代の設立当時は東京法学社という名称で、フランス語でフランスの法律を学ぶという時代の先端を行く学校でした。国の政治的な事物の是非には関与せずフランスの法律を日本に適合させる勉強に専念する校風で、そのためか国の司法省の準官学校の位置づけになりました。
その後、東京法学校と改称します。後に東京法学校と同様の立場をとる東京仏学校と合併し和仏法律学校になりました。これと対照的なのは、同じフランス系の法律を学ぶ明治法律学校(後の明治大学)です。国に物を言う自由民権運動の在野的な思想を推進したため、対立関係にありました。
やがて、法政大学の前身である和仏法律学校は、今度は民法や商法の運用についてイギリス法系の帝国大学(後の東京大学)や英吉利法律学校(後の中央大学)と激しい論争に発展します。その際、同じフランス法系の明治法律学校(後の明治大学)とは対立関係を解消しました。
このような、法律の学校として正しい道を信じる法律家を育成することに注力する印象が強く、日本の近代化を目指す上で欠かせない法の整備を第一に重んじる学校でした。
このような経緯から、法政大学は「法学部」が設立当初からの看板です。
ただし、法律学科だけでなく政治学科も伝統があります。名称が「法政」だけあって政治学科も古くから知られています。近年では菅義偉総理大臣や全国最年少で北海道知事に就任した鈴木直道氏などが法政大学法学部政治学科の出身です。
法学部の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般試験 (法律学科、政治学科) | 3教科 /350点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文は含まない):100点 ・英語:150点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世界史B・日本史B・地理Bから選択) ・公民(政治経済) ・数学(数IA・数IIB※) ※数列・ベクトル |
一般試験 (国際政治学科) | 3教科 /400点満点 | <必須2科目> ・国語(漢文は含まない):100点 ・英語:2000点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世界史B・日本史B・地理Bから選択) ・公民(政治経済) ・数学数学(数IA・数IIB※) ※数列・ベクトル |
一般試験A方式 (法律学科、政治学科) | 2教科 /250点満点 | <必須科目> ・英語:150点 <選択1科目>:100点 ・国語(古文・漢文の単独問題を除く) ・数学:数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル) |
一般試験A方式 (国際政治学科) | 2教科 /300点満点 | <必須科目> ・英語:200点 <選択1科目>:100点 ・国語(古文・漢文の単独問題を除く) ・数学:数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル) |
共通テスト利用B方式 (法律学科、政治学科) | 3教科~ 4教科 /350点満点 | <必須2科目> ・国語:100点 ・外国語※(リスニングあり):150点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学:数IA・数IIB・簿記・情報から選択 ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基) から2科目選択、 または 発展(物・化・生・地学)から1科目選択 |
共通テスト利用B方式 (国際政治学科) | 3教科~ 4教科 /400点満点 | <必須2科目> ・国語:100点 ・外国語※(リスニングあり):200点 <選択1科目>:100点 ・地歴:世界史B・日本史B・地理Bから選択 ・公民:現社・倫理・政経・倫理政経から選択 ・数学:数IA・数IIB・簿記・情報から選択 ・理科:基礎(物基・化基・生基・地学基) から2科目選択、または 発展(物・化・生・地学)から1科目選択 |
共通テスト利用C方式 | 5教科 /800点満点 | ・国語:200点 ・外国語※(リスニングあり):200点 ・数学:数IA・数IIB:200点 ・地歴または公民:100点 (地歴は世界史B・日本史B・地理Bから選択) (公民は現社・倫理・政経・倫理政経から選択) ・理科:100点 (基礎:物基・化基・生基・地学基から2科目選択) または (発展:物・化・生・地学から1科目選択) |
※共通テスト利用の外国語は、フランス語・ドイツ語・韓国語・中国語の選択も可。
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
- 【最新版】GMARCHとは?MARCHの偏差値や特徴・就職状況をマナビバ調査!
- MARCHの文系のヒエラルキーとは?マナビバ調査!
- MARCHの理系のヒエラルキーとは?マナビバ調査!
- 【穴場】狙い目?!G-MARCHの大学と学部をマナビバ調査!
- 【最新版】JAL(JRA)とは?偏差値や特徴・就職状況をマナビバ調査!
- 【最新版】ISMARTとは?偏差値や特徴・就職状況をマナビバ調査!
- 【最新版】SMART+CHとは?偏差値や特徴・就職状況をマナビバ調査!
- 【最新版】SMARTとは?気になる偏差値や特徴・就職状況をマナビバ調査!
- GMARCH以上の大学ってどこ?マナビバ調査!
- MARCHと関関同立をマナビバが徹底比較!
- 【最新版】明治大学の学部・学科別に偏差値・入試情報を紹介します!
- 【最新版】青山学院大学の偏差値・学費・進学実績など受験情報をマナビバ調査!
- 【最新版】立教大学の偏差値や入試難易度をマナビバ調査!
- MARCHと日東駒専のレベルの差は?偏差値をマナビバが比較します!
「看板学部」の他にどの学部がイチ推し!?
<明治大学:農学部、国際日本学部>
明治大学は、「農学部」が穴場で狙い目です。
私立大学の農学部の中では、明治大学の農学部が最難関です。それでも明治大学の中では他の学部より入試は易しめと言われています。
農学部には、自然科学を中心に学ぶ農学科、農芸化学科、生命科学科の3学科と、社会科学の見地から勉強する食料環境政策学科があり、計4学科になります。
「食料・環境・生命」をキーワードに、4学科が有機的につながり、文理融合型の教養教育と専門教育を行っていることが学部全体の大きな特徴です。それぞれの学科でも特色のある教育研究がなされているため、みっちり勉学に励むことができます。
また、近年の人気上昇の学部には「国際日本学部」があります。国際系の学部は日本中にありますが、「国際」と「日本」が一緒になった学部は珍しく、設置後の数年間で難関学部になっています。
英語の読む、聞く、話す、書くの4技能を磨きつつ、グローバルな視野で国際感覚を養う一方で、アニメなどの現代日本のポップカルチャーから江戸時代の生活など歴史的な教養まで日本について探求する「二刀流」とも言える学部です。
世界と日本の両方を学ぶことで、世界と日本の架け橋に成り得る人材を育てるのが「国際日本学部」です。いずれは明治大学を代表する学部の一角に台頭すると思われます。
<青山学院大学:国際政治経済学部>
青山学院大学は、「国際政治経済学部」がトップクラスの難易度と人気を誇ります。
1980年代に人気上昇してから現在まで半ば「看板学部」と言っても言い過ぎではなく、英語に強い国際派の青山学院の校風を踏襲しながら、政治や経済について多面的に考えていくのが「国際政治経済学部」です。
近年の花形の学部と言える国際系ですが、その先駆的な存在として注目され、他の大学が大いに参考にして追随していくなど、日本の大学の学部編成に影響を与えました。
国際的な視野で政治や経済を学ぶのはもちろんのこと、英語教育の他にも第二外国語の勉強も実践します。世界をより多面的に見る力を養う学部として今後も人気は落ちないでしょう。
<立教大学:異文化コミュニケーション学部>
立教大学には異文化コミュニケーション学部があり、文学部文学科の英米文学専修を凌駕するほど人気が高まっています。
異文化を背景に持つ人々の相互理解を可能にするコミュニケーションについて考えます。多言語だけでなく、同じ言語を使用していても異文化の集団や個々人の差があることに着目し、自己と他者との関係性をどうやって構築するかも学びます。
また、言語運用能力を全体に高めるため、英語以外にもう一つの必修語の習得にも力を入れています。フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、朝鮮語、中国語の中から選択します。
近年のメジャーな学部として国際系が目立ちますが、立教大学の異文化コミュニケーション学部はやや後発ながらも既にトップ層の学部に数えられています。
<中央大学:国際情報学部>
2019年からスタートした「国際情報学部」と「国際経営学部」ですが、特に「国際情報学部」は注目です。
近年のブームとも言える国際系の学部は、学ぶ内容の傾向が国内では大きく二つに分かれます。
一つは国際教養学部の系統で、語学力を活かして主に英語で授業を受けます。授業内容というよりも、外国語で講義を受ける自体が目的で、大学を卒業する頃には大変レベルの高い語学力が身につくことでしょう。時代の最先端を行く学部です。
二つ目は、国際的な視野で政治や経済、経営などを学んでグローバル社会に適応できる能力を養うことを目標とする系統です。
しかしながら、実際問題として日本の大学では、英語の講義についていけるほどの高い語学力を有する学生は限られています。その点で、最も多いタイプが日本語で国際的な視点に立つ勉強をする学部が圧倒的に多数派です。
中央大学の「国際経営学部」は、英語で講義を受ける点で前者に相当しますが、経営について詳しく勉強するので後者の要素も含みます。オイシイとこ取りの学部が「国際経営学部」です。
これに対して、「国際情報学部は」は少々異なります。中央大学の「看板学部」である法学部から派生したのが「国際情報学部」です。
例えばIT社会の世界の流れを理解しつつ法的にどのような問題が発生するかを考えたり、重要さが増す国際法について学んだ知識を如何にして現代の諸々の分野に反映させるか、などを勉強します。
国際系で情報系、なおかつ中央大学の法学部の土台を採り入れて学ぶ、という欲張りな学部とも言えます。法学部で有名な中央大学のバックボーンを存分に活かせるため、複雑化する現代社会で活躍する人材を輩出できる可能性が大きく、注目すべき学部が「国際情報学部」です。
<法政大学:グローバル教養学部>
法政大学は「グローバル教養学部」が難易度、人気、入学後の満足度などで法学部を上回っています。
国際系の学部は多数の大学に設置されていますが、法政大学のこのグローバル教養学部は国から「スーパーグローバル大学」の1校に指定されています。英語での専門科目が数多く開講され、留学生とも一緒に勉強します。
学ぶ分野としては、全てが人文科学、社会科学、経営科学を中心とした学際的・横断的な知識を深めるための専門科目という位置づけで、学部学科の枠に拘らないのが特徴です。
大学でいう一般教養科目を有機的に関連させながら深堀りしていき、トータルで多くの教養を身につけようとするカリキュラムが用意されています。芸術や文化からビジネス、マネジメント、環境、心理学まで幅広い教養(リベラルアーツ)を自分で組み立てながら身につけます。
少人数のディスカッションやプレゼンテーションも盛んです。
まとめ
今回は、「MARCHの看板学部とは?大学別にマナビバ調査!」のテーマで書き進めました。
これを読んでいただくとわかる通りで、創設当初からのメインの学部が「看板学部」であり、簡単には変わらないことがわかりました。
その一方で、国際系の学部や現代ビジネスに結びつく実践的な学部学科も増え、実際に難易度も人気も新しい流行の学部学科が看板学部を上回る現象が見られます。
しかしながら、単に難易度の数値で看板学部を決定するものではないため、依然として歴史と伝統のあるメイン学部が看板学部として存在しています。ただし、立教大学の経営学部だけは時代のニーズなどの変容の具合を鑑み、敢えて文学部文学科の英米学専修を外して経営学部をご紹介しています。
今後のMARCHの進展は、他の国内の多くの大学にも影響を与えるので目が離せません。