有名な私立大学には、「看板学部」と呼ばれる学部があります。
その大学の中でも人気があり、入試の難易度も学内では高く、世の中でも割とよく知られている、受験生からも目標にされている。第一志望校でなかったとしても、併願候補として狙う人たちが大勢いる。学内でも一目置かれて十分に認知されている、など。
そのような学部が「看板学部」に該当します。
例えば、早稲田大学なら政治経済学部、慶應義塾大学なら経済学部、中央大学なら法学部、明治大学なら商学部、が代表的です。
これらの学部は、大学の設立当初から長い年月をかけて築かれた伝統と実績があり、現在でも難関のトップの学部、またはトップの学部に近い難易度があります。
「早慶」「MARCH」「関関同立」など歴史のある大学や大規模な大学、有名な大学には「看板学部」がつきもの、というのはわかりますが、では、全ての大学においても必ず「看板学部」と呼ばれる学部が存在しているのでしょうか?
中堅クラスの大学群の中で上位にあたる「日東駒専」には「看板学部」があり、すでにこのコラムでも紹介しています。
そこで今回は、有名私立大学の中でも関東の中堅クラスの大学群で、比較的合格しやすいと言われている「大東亜帝国」について調べてみました。
学生数が多く、古くから知られている大学群の「大東亜帝国」とは、
- 大東文化大学
- 東海大学
- 亜細亜大学
- 帝京大学
- 国士舘大学
以上の5校になります。
特に東海大学と帝京大学は日本大学と同じくらいの巨大なマンモス大学で、学部もバラエティに富んでいます。
同じ大学の中でも、「看板学部」だけは「なぜ、その学部に行ったのか」を明確に堂々と言える大きな存在感と認知度があります。
では、「大東亜帝国」の「看板学部」をマナビバが調査し、紹介します!
大東文化大学の看板学部
<文学部・書道学科>
大東文化大学は、「文学部・書道学科」が看板学部です。
国内で初めて書道学科が設立された大学として「大東文化大学といえば書道学科」として知られています。
この書道学科では、様々な観点から「書」に取り組んでいます。書の制作と知識はモチロンですが、文房四宝と言われる筆・紙・墨・硯、作品の表装や印など、幅広く学修できる多彩な授業を選択できます。
板橋キャンパスには、常設展示スペースがあり、ギャラリーで常時作品が企画、展示されています。学内で本物の作品を鑑賞することができるのは大変な魅力です。
また、東松山キャンパスにはアトリエが完備され、大きな作品を伸び伸びと描くことができるのが特徴です。ここで学生たちの作品の展示会も行っています。
全学で行われる「授業評価アンケート」の満足度でも常に1位を獲得するなど、教員への信頼も厚いことがわかります。書道学科独自の行事も多く、学生同士も書の制作などの共同作業を通して交流が盛んです。
大東文化大学の文学部には書道学科の他に日本文学科、中国文学科、英米文学科、教育学科、歴史文化学科があり、 充実した学科編成になっています。
文学部・書道学科の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般選抜試験 文学部・書道学科 | 2教科 + 実技 /計350点満点 | <必須2科目>:200点 ・国語(国語総合):100点 ※古文・漢文を除く ・外国語(コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II):100点 ※外国語検定は得点換算 <実技>:150点 ・書道:150点 |
共通テスト利用 文学部・書道学科 (前期、中期3科目型、後期) | 3教科 /600点満点 | <必須2科目>:400点 ・国語(国語):200点 ・外国語※(英・独・仏・中・韓から1):200点 ※リスニングを100点分課す <選択1科目>:200点 ・地歴(世B・日B・地理Bから選択):200点 ・公民(現社・政経・倫理政経から選択):200点 ・数学(数IA):200点 |
共通テスト利用 文学部・書道学科 (中期4科目型) | 4教科4科目 /800点満点 | <必須3科目>:600点 ・国語(国語):200点 ・外国語※(英・独・仏・中・韓から1):200点 ※リスニングを100点分課す ・数学(数IA):200点 <選択1科目>:200点 ・地歴(世B・日B・地理Bから選択):200点 ・公民(現社・政経・倫理政経から選択):200点 |
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.daito.ac.jp/admission/)
東海大学の看板学部
<工学部・航空宇宙学科>
東海大学は、「工学部・航空宇宙学科」が看板学部です。
「航空宇宙学専攻」では、航空工学、宇宙工学、宇宙環境科学の3分野を勉強します。
飛行機とそれに関わる周辺技術を幅広く修得します。飛行機の周りの流れの解析、設計や制御の手法、性能解析を学びます。
特に、航空宇宙の研究開発では非常に高度な設計製作技術が必要です。飛行機と宇宙までの往復や大気圏外を飛ぶスペースプレーンについて、詳しく学びます。
地球と宇宙の環境を学び、自然現象を科学的に理解する力を養いつつ、ロケットと人工衛星を研究して宇宙開発へつながる力を修得していきます。
「航空操縦学専攻」では、エアラインのパイロットを養成します。
全日本空輸(ANA)の全面協力や米国・ノースダコタ大学航空宇宙学部との留学協定など、魅力的なカリキュラムが用意されています。
それだけに、入試制度も他の所とは違ってきます。第一次選考の後は「身体検査」と「適性面接試験」のみとなります。コンピュータを利用する適性試験を廃止し、面接を重視する適性面接試験へ変わります。
また、「航空操縦学調書」と「健康調査票」が必要です。
子供の頃から夢見た宇宙や航空の世界へ、現実に足を踏み入れることが可能な東海大学工学部航空宇宙学専攻は、非常にスケールの大きい別格の学科と言えるでしょう。
工学部・航空宇宙学科の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般選抜試験 工学部・航空宇宙 (航空操縦学は除く) 統一前、後期 | 3教科 / 200点満点 | 【数学】数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)(100) 【理科】「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」から1(100) 【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II(100) |
一般選抜試験 工学部・航空宇宙 (航空操縦学は除く) | 3教科 / 300点満点 | 【数学】数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)・数III(100) 【理科】「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」から1(100) 【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II(100) |
共通テスト利用 工学部・航空宇宙 (航空操縦学は除く) 前、後期 | 3教科4科目 / 600点満点 | 【数学】数I・数IA・数II・数IIB・情報から2(200) 【理科】物・化・生から1(200) ※理科は、「発展1科目」のみ選択可 【外国語】英[リスニングを課す](200[40]) |
共通テスト利用 工学部・航空宇宙 (航空操縦学は除く) | 3教科 3~4科目 / 400点満点 | 【数学】数I・数IA・数II・数IIBから1(100) 【外国語】英[リスニングを課す](200[40]) 《国語》国語(近代以降の文章)(100) 《地歴》世A・日A・地理A・世B・日B・地理Bから選択(100) 《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100) 《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(100) ※理科は、「基礎2科目」または「発展1科目」から選択 ●選択→国語・地歴・公民・理科から1科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす) |
※2科目受験した場合は、高得点の科目を合否判定に使用します。
※数学の旧教育課程による出題は「旧数学Ⅰ」、「旧数学Ⅰ・旧数学A」、「旧数学Ⅱ」、「旧数学Ⅱ・旧数学B」
※社会科の旧教育課程による出題は「旧世界史A」、「旧世界史B」、「旧日本史A」、「旧日本史B」、「旧地理A」、「旧地理B」、「旧現代社会」、「旧倫理」、「旧政治・経済」、「旧倫理,旧政治・経済」
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/)
亜細亜大学の看板学部
<国際関係学部・国際関係学科>
亜細亜大学は、「国際関係学部・国際関係学科」が看板学部です。
亜細亜大学の中ではモチロンのこと、「大東亜帝国」の大学群全体の文系学部の中でも上位に位置します。
1990年(平成2年)に設置された国際関係学部は、現代の花形である国際系の学部学科の先駆けの時期に登場しています。中堅クラス以下で比較的合格しやすい大学でありながら、「ぜひ、ここで勉強してみたい!」と思わせる学部です。
亜細亜大学の歴史では商学部(現・経営学部)や経済学部、法学部よりずっと後に設置されているものの、その人気と難易度で看板学部にのし上がる存在となりました。
「国際関係学科」は国際関係学の政治的な側面を中心に学びます。もう一つの「多文化コミュニケーション学科」は主に語学力の養成に力を入れています。どちらも人気があります。
国際間学科のグローバル・ガバナンスコースでは、紛争解決や平和構築に貢献する外交政策、多国間交渉、そして国際法の意義や視点を養います。
また、開発協力コースでは、持続的発展や貧困削減などに関する開発協力分野に携わるための知識と行動力を身につけます。
全般に、しっかり学習していける環境があるため、学ぶのも遊ぶのも本人の自覚次第でかなり違ったものになりそうです。
国際関係学部・国際関係学科の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般選抜試験 | 3教科 /300点満点 | <必須2科目>:200点 ・国語(古文・漢文を除く):100点 ・英語(コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II):100点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世界史B・日本史Bから選択) ・公民:政治経済 ・数学:ⅠA・ⅡB |
一般選抜試験 | 2教科 /200点満点 | <必須2科目>:200点 ・国語(古文・漢文を除く):100点 ・英語(コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II):100点 |
共通テスト利用 | 3教科 3科目 /600点満点 | <必須2科目>:400点 ・国語(近代以降の文章):200点 ・英語(リスニング60点分を課す):200点 <選択1科目>:200点 ・地歴(世界史A・日本史A・地理A・世界史B・日本史B・地理Bから選択):200点 ・公民(現社・倫理・政経・倫理政経から選択):200点 ・数学(数ⅠA・数ⅡBから選択):200点 |
共通テスト利用 | 2教科 2科目 /200点満点 | <選択2科目>:200点 ・国語(近代以降の文章):100点 ・英語(リスニング30点分を課す):100点 ・地歴(世界史A・日本史A・地理A・世界史B・日本史B・地理Bから選択):100点 ・公民(現社・倫理・政経・倫理政経から選択):100点 ・数学(数ⅠA・数ⅡBから選択):100点 ※国語と英語のうち最低1科目以上を選択すること。 |
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.asia-u.ac.jp/admissions/exam/outline/)
帝京大学の看板学部
<医学部・医学科>
帝京大学は、「医学部・医学科」が看板学部です。
これは、ただ単に医学部の偏差値が高いというだけでなく、帝京大学とその系列の学校グループ全体の中核をなす存在として、重要な位置にいることも加味して「看板学部」に選ばれています。
医療の高度化、専門化が進む中、チーム医療の重要性もますます高まる状況下にあり、帝京大学では板橋キャンパスに医学部、薬学部、医療技術学部の3学部を集結させています。
異なる学部の学生同志のコミュニケーションが円滑になるだけでなく、「ヒューマンコミュニケーション」など医療系学部の共通科目を一緒に学ぶことが可能になりました。これにより、チーム医療をより実践的に経験していけます。
また、帝京大学の医学部の入試科目の大きな特徴として、数学は必須科目ではなく選択科目である、ということが挙げられます。医学部を目指す受験生に数学が苦手な人がいるなら、帝京大学の医学部はチャンスです。
大学としても、 英語で書かれた医療の文献を理解できないと困ります。また、国語も大量の論文を素早く読みこなしたり、高度なディスカッションにおける論述力が必要になります。
ただ理科の内容を把握する上で、化学、物理、生物を理解するための道具として数学を使えないと苦戦する可能性はあります。最低限、医学を研究するのに数学の論理的な思考は持たないといけません。
このように、帝京大学の医学部は、大学の中での「看板学部」というだけでなく、全国の医学部の受験生にとっても試験科目を見て受験するかどうか、ひいては医者になれるかどうかの重要な存在になっています。
医学部医学科の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般選抜試験 医学部前期 | 2~3教科 /300点満点 | <必須1科目>:100点 ・外国語(コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II):100点 <選択2科目>:200点 ・国語(国語総合※):100点 ※古文・漢文を除く ・数学(数I・数A・数II・数B※):100点 ※数列・ベクトル ・理科(物基・物、化基・化、生基・生から選択):100点 <二次試験> ・小論文(課題作文)、面接 |
共通テスト利用 | 2~3教科 /300点満点 | <必須1科目>:100点 ・外国語(英リーディングのみ、またはリーディング+リスニング※、のうち高得点を利用):100点 ※リスニング20点 <選択2科目>:200点 ・国語(近代以降、または近代+古典の換算点のうち高得点を採用):100点 ・数学(数I・数IA・数II・数IIBから選択):100点 ・理科※(物・化・生から選択):100点 ※理科は「発展1科目」または「発展2科目」から選択 (注)選択2科目は、数学だけで2科目を選択することはできない。 <二次試験>:配点非公表 ・英語(長文読解) ・課題作文、面接 |
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.teikyo-u.ac.jp/applicants)
国士舘大学の看板学部
<政経学部・政治行政学科>
国士舘大学は、「政経学部・政治行政学科」が看板学部です。
この政経学部は、1961年(昭和36年)に発足しました。当初は、「政治学科」「経済学科」の2学科でしたが、翌年には「経営学科」を増設して3学科の体制となっています。
そして、2016年(平成28年4月)に「政治学科」から「政治行政学科」へ名称変更し、政治と行政について、より専門的に学べるカリキュラムが組まれました。
政治を基点に現代社会のあり方や課題を考え、地域社会をより良くするための知識と教養を習得し、さらにグローバル時代に適応する視点を養成するなど、政治論や行政学に留まらずに実社会で活躍可能な人材づくり目指します。
これに加え、学部内の専門性のみならず、他の学部との間の学際的な知力も獲得することで幅広い観点から考える能力を高めようとしているのがこの「政経学部」の「政治行政学科」です。
また、国士舘大学の長年の校風として、スポーツや格技における礼節の大切さも重んじています。
世田谷キャンパスの梅ヶ丘校舎では、朝9時から夜9時まで学べるという現代に見合ったスタイルの新しい昼間学部となりました。従来のフレックス制でよく言われる自由な時間割づくりなどのメリットは維持されています。
他学部・他学科との単位互換制度も継承され、学生にとって使い勝手のよいシステムが実現されています。
政経学部・政治行政学科の受験科目
試験の形式 | 受験科目 | 科目の詳細 |
---|---|---|
一般選抜試験 前期 | 3教科 /300点満点 | <必須2科目>:200点 ・国語(国語総合※):100点 ※古文・漢文は除く ・外国語(コミュ英I・コミュ英II・英語表現I):100点 <選択1科目>:100点 ・地歴(世B・日B・地理Bから選択):100点 ・公民(政経):100点 ・数学(数Ⅰ・数A):100点 |
一般選抜試験 中期、地方会場試験 | 2教科 /200点満点 | <必須1科目>:100点 ・外国語(コミュ英I・コミュ英II・英語表現I):100点 <選択1科目>:100点 ・国語(国語総合※):100点 ※古文・漢文は除く ・数学(数Ⅰ・数A):100点 |
一般選抜試験 後期 | 1~2教科 /200点満点 | <必須1科目>:100点 ・外国語(コミュ英I・コミュ英II・英語表現I):100点 <選択1科目>:100点 ・国語(国語総合※):100点 ※古文・漢文は除く ・数学(数Ⅰ・数A):100点 ・小論文:100点 |
共通テスト利用 Ⅰ期、Ⅱ期 | 3教科 3~4科目 /400点満点 | <必須2科目>:200点 ・国語(近代以降の文章):100点 ・外国語(英語※):200点 ※リスニング100点を課す <選択1科目>:100点 ・地歴(世B・日B・地理Bから選択):100点 ・公民(現社・倫理・政経・倫理政経から選択):100点 ・数学(数IA・簿記から選択):100点 ・理科※(物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択):100点 ※理科は基礎2科目または発展1科目から選択 |
共通テスト利用 Ⅰ期、Ⅱ期 | 2教科 2~3科目 /300点満点 | <必須1科目>:200点 ・外国語(英語※):200点※リスニング100点を課す <選択1科目>:100点 ・国語(近代以降の文章):100点 ・地歴(世B・日B・地理Bから選択):100点 ・公民(現社・倫理・政経・倫理政経から選択):100点 ・数学(数IA・簿記から選択):100点 ・理科※(物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択):100点 ※理科は基礎2科目または発展1科目から選択 |
※表記は総合評価方式。高得点の1科目で合否判定する「トップワン方式」と、合計得点で合否判定を行う「総合評価方式」を併用
※外検は加点
※入試の詳細は、大学のホームページでご確認ください。
(https://www.kokushikan.ac.jp/admission/undergraduate/)
「看板学部」の他にもいい学部が!
<大東文化大学:外国語学部・英語学科>
大東文化大学は、外国語学部・英語学科です。
古くからある文学部の英米文学科とは別に、近年の国際系、グローバル系の学部として外国語学部が設置されています。
ネイティブスピーカーによる指導が豊富にあり、実践的な英語を習得できるようカリキュラムが用意されています。毎年TOEIC®でレベル別のクラス編成が行われており、きめ細やかな英語力の育成が図られています。
留学や現地研修、留学生との共修などの機会も豊富に設けられており、異文化理解を深めることができます。また、またドイツ語圏、フランス語圏への研修も設けて異文化理解に力を入れています。
「英語コース」と「ヨーロッパ2言語コース」があり、第二外国語の習得も希望している人には合っているコース編成になっています。
1年生と2年生は、緑豊かな自然に囲まれた埼玉東松山キャンパスで勉強します。クラブやサークル活動も盛んです。3年生と4年生は、都心でモダンなデザインが特徴の東京板橋キャンパスへ通います。
<東海大学:海洋学部・海洋生物学科>
東海大学は、海洋学部・海洋生物学科です。
海洋生物と環境の共生を目指し、海の生命の営みを科学するのが海洋学部・海洋生物学科です。自然環境の保護や管理方法についても実践的に勉強します。
水圏生物科学と水圏保全科学を柱に、海に生息する生物の行動や生態、生物資源の保全などを実践的に学ぶことができます。
水圏生物科学、水圏保全科学、総合科目、教職科目などの科目群から構成されています。興味の対象や将来の目標に合わせた科目の選択が可能で、海獣類などの大型海洋動物の知能や食性といったユニークなテーマも幅広く受講できます。
さらに、海洋実習では、小笠原諸島の父島を訪れたり、魚を一人ずつに配り、外部形態・体各部の計測や解剖などを行います。
なお、海洋生物学科の他には水産学科と海洋理工学科があります。東海大学で実施されている全学的な改組改編の一環で、海洋学部は6学科4専攻体制から3学科2専攻体制に移行しました。
キャンパスは、静岡です。幼稚園から大学院まで、完全な一貫教育体制が整っていることで知られているのが、この静岡キャンパスです。
<亜細亜大学:法学部・法律学科>
亜細亜大学は、法学部・法律学科です。
亜細亜大学の中では難易度が高く、学生たちも将来のために熱心に勉強しています。
1年次では民法、刑法、憲法など、法学の中でも基礎を固めていく内容が中心になっています。2年次からは、企業コース、公務員コース、法律専門職コース、現代法文化コースの4つに分かれます。
卒業後の進路へ向けて勉強を進めるカリキュラム編成になっているので、「法学は学びたいけど法学の知識をどの様に活かしていきたいのか迷っている」という学生には向いています。
法学部の在籍生の何割かは最初から公務員志望です。大学に入学するとすぐに大学の案内で公務員講座を受講することができるようになっています。
特に亜細亜大学の法学部には文字通りの「公務員コース」があるためか、他学部から見ても公務員志望の傾向がわかるようで、法学部の学生は公務員試験の受験生、というイメージで見られていることが多々あります。
<帝京大学:医療技術学部>
帝京大学は、医療技術学部です。
検査やリハビリテーションについて専門的な知識と技術、医療機器を用いた臨床検査技術の研究開発を中心に、人間の健康を追究していく分野を勉強します。
医療に関わるために必要な考え方や概論を学習し、人体の専門知識を身につけ、さらに各分野の専門的知識と技術を習得します。
学科は多数あり、キャンパスも分かれています。
視能矯正学科、 看護学科、 診療放射線学科、 臨床検査学科、スポーツ医療学科(救急救命士コース)は東京板橋キャンパス、柔道整復学科は栃木宇都宮キャンパス、スポーツ医療学科(スポーツコース、トップアスリートコース)は八王子キャンパスです。
医療現場では様々な医療技術者がチーム医療を支えています。そのため、帝京大学では医学部、薬学部と共に合同の授業を受けたり、学部間で交流することが可能です。この点については、帝京大学の大きな強みと言えます。
帝京大学のように、学部も学生も数が多くなると学部内だけでも学生同士の交流や情報交換も幅広くなりますが、同じ医療系の薬学部や医学部の学生たちと交流することで、より医療を学ぶ環境が充実してくるでしょう。
<国士舘大学:体育学部>
国士舘大学といえば、有名な体育学部です。
体育学部には、優れた競技者と指導者を育成する体育学科の名がまず挙げられます。数えればキリがありませんが、サッカー、アメリカンフットボール、バスケットボール、レスリングなどが学生スポーツで優秀な成績を修めています。
同様に、武道学科も体育学科もよく知られています。文武両道の伝統を受け継いでおり、有能な指導者や競技者を養成しているのが武道学科です。
さらに、スポーツ医科学科は、救急医療の技術を学ぶ学科として定評があります。消防士や救急救命士を輩出し、大きく社会貢献しています。近年は東京マラソンなど各種大会におけるアスリートへの救急救命活動で注目されています。
この他、こどもスポーツ教育学科があります。小学校教員だけでなく、中学と高校の保健体育科の教員免許が取得できます。このため、このこどもスポーツ教育学科で学ぶ学生は教員採用実績が高く、多くの学校で先生として活躍しています。
まとめ
「看板学部」は、認知度が高いだけでなく、大概は難易度においてもその学内では高い所に位置します。また、複数の学部で難易度、偏差値がともに優秀で甲乙つけ難い場合でも、その大学が創立された経緯や長年の歴史を紐解くと「看板学部」はだいたい決まってきます。
今回は、「大東亜帝国の看板学部とは?大学別にマナビバ調査!」のテーマで書き進めました。この記事を受験の参考にしていただき、是非とも「看板学部」への進学をご自身の将来の選択肢の中に加えてみてはいかがでしょうか。