受験勉強を始めるタイミングは人それぞれです。
しかしいちばん効果的なのは、“意識し始めた瞬間に勉強し始める”こと。なぜなら、思い立ったこの瞬間は、受験まで最も多くの時間が残っているからです。中学1年生でも、中学2年生でも、受験を意識し始めた瞬間が高校受験へのスタートライン。中学3年生になってから焦って始めることのないように、今から高校受験を見据えた勉強を始めてみよう。
中長期的。全体的な方針であり、変更はしない。
どの教科をにして今の成績と比べてどの程度取り組むのかを考えること。具体的な成績の管理や目標設定を行う。
短期的。個別の方針であり時と場合によって変更もある。
各教科に関して最短・最速で成績を上げること。例として、塾に通い何のテキストを使っていつまでにどの単元をマスターするなどの計画を立てる。
高校入試では、その年によって点数配分や問題の分野が少しずつ変動します。しかし、大まかな流れが変わることはありません。近年の入試傾向をしっかりと理解し、対策していくことこそが志望校に合格するための一歩となります。科目別に細かく予想された入試傾向を、今一度確認していきましょう。
公立高校の入試制度
北海道は、通学区域(学区)が19に分けられています。
公立高校の「普通科」では、原則として自分の住んでいる学区の高校に進学します(学区内受験)。これに対して、他の学区の高校を受験することを「学区外受験」といい、道立高校・札幌市立高校の2パターンでそれぞれ学区外受験者の定員が設けられています。
※横にスクロールが可能です。
ランク | A | B | C | D | E | F | G |
---|---|---|---|---|---|---|---|
内申点 | 315 〜 296 |
295 〜 276 |
275 〜 256 |
255 〜 236 |
235 〜 216 |
215 〜 196 |
195 〜 176 |
ランク | H | I | J | K | L | M | |
内申点 | 175 〜 156 |
155 〜 136 |
135 〜 116 |
115 〜 96 |
95 〜 76 |
75 〜 63 |
北海道の高校入試では、試験本番の「当日点」以外に、中学校での成績評価「内申点」が合否の判定材料となります。内申点は中学1年生からの成績を元に計算され、算出した内申点を20点ごとに区切り「内申ランク」が設定されます。同じランクでも、内申点が高ければ高いほど合格可能性が上がります。
前述の通り、入試では「内申点」と「当日点」の双方を総合的に判断し合否が決まりますが、これらをわかりやすく示した表が「相関表」です。相関表では、縦軸に内申点、横軸に当日点が設けられ、志望校の合格ラインを一目で明らかにします。
合格ラインの設定や評価方法は各高校により少しずつ異なるため、志望校の評価方法などをしっかりと把握しておきましょう。
北海道の私立高校の一般入試は2月中旬~下旬に実施されます。
「A日程」と「B日程」の2つに分かれており、日程が異なる学校であれば2校受験することが可能です。単願・専願・推薦入試などの制度で併願方法や受験方法が変わってくるため、志望校が複数ある場合は必ず確認しておきましょう。
公開模擬試験
みなさんは「模擬試験(模試)」を受験したことはありますか?道内で最大級の規模を誇る「北海道学力コンクール」は、特定の塾に限定されず、全道の多数の塾や個人が参加できる「公開模擬試験」と呼ばれる模試です。このような模試は多くの県で実施されており、受験勉強を進める上で重要な位置を占めています。公開模擬試験を受験することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは5つのメリットをご紹介します。
SSを算出するには複雑な計算が必要ですが、道コンなどの模試では、コンピューターが計算した偏差値が個人成績票に印字されます。みなさんは、その見方を覚えておきましょう。図のように、もし自分が「SS50」であれば、その模試の受験者全員の中で平均の位置にいることになります。またSS40は下位から、60は上位から、それぞれ約15%の位置です。
公立高入試や北海道学力コンクールのような300点満点のテストでは、得点が4~5点上がるとSSが1上がります。(問題内容や受験生のレベルによって異なります。)
自分の位置を示す重要な数値である偏差値ですが、学校のテストの偏差値は、あくまでも学校内での自分の位置を示すものにすぎません。その意味で公開模擬試験は、道内という大きな括りの中での自分のレベルを知る役割を果たします。できるだけ受験生の多い模擬試験を受験し、その偏差値で全体の中の自分の位置を確かめることがとても重要です。