定期テスト対策
1年間の成績はどのように変化する?
ある研究機関が行なった調査によると、中学3年生に「苦手科目はいつから苦手になりましたか」という質問をしたところ、1番多かった答えが「1年生の2学期」だったそうです。また、その比率が高かったのが英語と数学でした。
中学1年生の成績推移を見ると、それがよくわかります。定期テストの平均点は、1学期中間テストが最高点で、ほとんどの科目で点数が下がり続けています。
上記のグラフはある中学校のある1年生の学年平均をグラフにしたものです。
5教科合計点は1学期中間テストから351点→279点→243点→256点と推移していることがわかります。1学期中間テストと学年末テストの5教科合計点を比べると、100点ほど下がってしまっています。
これはあくまで平均であり、すべての中学1年生に当てはまるわけではありません。成績上位者層では、400〜450点をずっとキープしている生徒がいますし、5教科合計点が100点台と成績が振るわない生徒もいます。それらの生徒がこのグラフのように1年間で100点も下がることは稀でしょうから、成績中間層である成績が普通の生徒たちの多くが1年間かけて5教科合計が100点以上ダウンしてしまうことが予想されます。
そして、2年生、3年生の成績は、1年生の学年末テストから大きく変わらないことが予想されます。そのため、1年生の中間テストとがある程度基準となり、3年後の成績まで予想することが可能ということなのです。
もちろん、頑張り次第で成績を上げることは可能です。しかし、内申点はすべての定期テストの積み重ねです。1年分の勉強を取り戻そうとすると、目標校とのギャップの2倍も成績を上げなければならないことになります。例えば、ある科目の1年生の成績を「3」から「4」にしようと思うと、次の学年で「5」を取らなければ、「3」と「5」の平均で「4」になりません。相当な努力が必要です。